世の中には、2通りしかありません。
「捨てられない人」と「捨てることができる人」です。
さらに、片づけられない人は往々にして、掃除が嫌い。
4月19日放送のBS朝日「ウチ断捨離しました」は、「超絶ゴミ屋敷リターンズの後編」。
50代の娘が84歳の親の家に強制介入し、食器棚を処分して、クローゼットを改善しました。
やましたひでこさんも労をねぎらうほどの汚部屋は、娘の強制介入により、快適空間に。
番組の感想をお伝えします。
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若いときから捨てられなかった親
このブログの画像は、私が自分の家の内部を撮影したものであることをご了承下さい。
4月19日放送のBS朝日「ウチ断捨離しました」は、先週「超絶ゴミ屋敷リターンズ 娘と母の最終決戦」の後編。
84歳の親が住む実家を片づけたいと、知人の手を借りてチームを結成した50代娘のかおりさんです。
ご両親はクリスチャン。
74歳まで教員として働いた父と、看護師だった母。
ご両親の躾はきびしく、また、ご両親は体面を重んじる世代でした。
「口では立派なことを言いながら、家の中はぐちゃぐちゃで、そのギャップがいつも心に引っかかっていた」と、かおりさん。
84歳のお父さんが脳こうそくで倒れ、後遺症は今のところありませんが、快適で安全な住まいで暮らしてほしいという希望で、番組に再びの登場。
こちらの親の家は、モノがあふれているだけでありません。
掃除が行き届かず、不衛生という特徴があります。
虫が湧いても平気な母
84歳のお母さんは、家の中に無関心です。
1年前の番組では、ダイニングテーブルにモノがあふれて、それを断捨離トレーナーが片づけていくと、虫が湧いたタッパーが出てきた……。
そういうなかで生活しても、平然としておられました。
今回は、やはり「捨てられない」「片づけられない」インパクトが強め。
84歳のお母さんは、だれかに贈り物をして喜んでもらうのが好き。
ですから、ムダに買い物をして、ため込んでしまう 習性が番組の進行とともに、明らかになります。
- きれいな万華鏡
- ブローチやスカーフ留め
84歳の老夫婦で、厚生年金が潤沢なのでしょう。
お金の余裕が、ムダな買い物行動につながったのかもしれません。
お母さんは服も部屋中に堆積し、足の踏み場がない。
母と娘の関係
50代の娘であるかおりさんはカフェを経営し、近所に住んでいますが、実家の敷居は高いとのこと。
「気軽に訪問できません。暖かく迎えてもらえなさそうな気がするから」
かおりさんの言葉に、私は共感しました。
私自身、父と継母の家に向かうときは、ひどく緊張したものです。
それは子どもの頃からずっと、傷ついてきたから。
私は親とは仲直りできずに今に至りますが、かおりさんは違います。
関係修復を強く望んでいます。
親の家が汚く、安全でないので、強制介入します。
それはご両親にしたら、まさに突入でした。
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老いと住環境
かおりさんは番組の後半で、テレビの位置を変え、使われずに不要品の収納場所となった食器棚 を撤去することを提案します。
しかし、父と母は抵抗。
「老いると家具の位置が変わることがストレスになるから、このままがいい」
「使いにくくなるから、放っておいてほしい」
そこで、なぜ改善が必要かを丁寧に説明。
- モノが床にあると、転倒リスクが高まる
- 不衛生だと、健康が不安
- ほこりだらけの住まいは、気管支や肺に良くない
安全で快適な空間にて、両親に余生を過ごして欲しい。
かおりさんの説得に、まずお父さんが納得しました。
第三者の助けを借りよう
テレビの裏側や、食器棚のまわりは十年以上ものホコリとよごれが分厚くなっていたので、かおりさんたちチームが徹底的に清掃。
その甲斐があって、見違えるほどきれいになります。
食器棚をひとつ処分し、空間ができたので、お母さんの生け花を飾ることも可能に。
さらには、お母さんの部屋の押し入れを改造して、服の出し入れを便利にします。
そこへ、やましたさんが登場。
「前はモノが多いというレベルじゃない。
堆積して、よどんでいました」
そして「よくやりましたね」と、かおりさんを抱きしめんばかりに、ねぎらいます。
「辛かったです。母に対して、余計なことなのかと悩みもしました」と、涙ぐむかおりさん。
親の家がゴミ屋敷だとテレビであからさまにすることは、なかなかできることではありません。
なぜなら、親の尊厳に関わることですから。
私も匿名だから、父と継母がパチンコ依存者だと言えるけれど、顔出しだとためらいます。
そして、隠し通すのは、心に葛藤を生じること。
理由は、秘密を共有する共犯者になるからです。
やましたひでこさんは言います。
「親子って、闘いなんですよ。
肉親だけで断捨離が困難なときは、第三者の力を借りることを、自分に許しましょう」
実際に84歳のお母さんは、かおりさんの知人には、ほがらかに応対。
「おしゃべりしながらだと、お母さんは『要る』『要らない』を仕分けてくれますよ」と、知人達。
最後は、片づいた部屋を見てお母さんもにっこり。
「元の汚部屋には戻りたくないわ」
母と娘の最終決戦は、めでたし終了です。
世の中には2通りしかありません。
- 「捨てる人」「捨てられない人」
- 「ゴミ屋敷でも平気な人」「シンプルに暮らしたい人」
- 「不衛生でも気にならない人」「汚いと、ゾッとする人」
あなたはどちらに属しますか?
私は以前、汚部屋でもへっちゃらでした。
なので、夫に「片づけろ」と怒鳴られても、どこをどうすればよいのかわかりませんでした。
どうせ散らかるし、汚れるから、そうじをしてもしなくても同じじゃん。
そんな気持ちに蝕まれていた……。
1日5分、目の前のモノを片づけてみましょう。
心の中も整理されて、すっきりします。
TVerで4月26日頃まで視聴可能。
まとめ
親子って闘いなのよ。
やましたひでこさんの今週の言葉が、私の心に響きます。
世代が違い、時代の空気感が違うので、親子といえど意見の相違があって当然。
80代親の超絶ゴミ屋敷リターンズは最後、お母さんのほがらかな笑い声で締めくくられました。
親子関係も改善の兆しで、良かったですね。
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