経済学者の竹中平蔵さんは、2022年まで人材会社パソナの会長に君臨した人物です。
「年金の受給開始を70歳に引き上げて日本人将来、は80歳、90歳まで働くことになるだろう」と、コラムで発言。
シニア世代の働き方を考えます。
スポンサーリンク
リスキリング
学び直しのことを、リスキリングと呼ぶようになった昨今です。
「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」
竹中平蔵さんは「人生大逆転の学び直し大全」というコラムのなかで、発言しました。
私は年金の受給開始年齢の引き上げをなるべく早く実施するべきだろうと思っています。
まずは開始を70歳に上げるべきだと考えていますが、当然、大きな反発があるはずです。しかし、例えば1年ずつなど段階的にでも上げていかないともうもたないのです。
そうして日本人は、近い将来、80歳、90歳まで働くことになるだろうと考えています。
竹中平蔵「日本人は90歳まで働くことになり、手取りは減り若者は絶望する」働かない中年社員の給与はテストで決めろ - みんかぶ(マガジン)
内容としては、リスキリング(学び直し)をして、90歳まで働けば年金が少なくても生きていけますよ。
収入を得ることができれば、老後サバイバルは少しは不安が減るかもしれません。
で、私のように還暦を迎えようとする人間は、何を学び直すのか?
そこが問題ですね。
AIが仕事を奪う時代
アメリカでは脚本家たちが人工知能に仕事を奪われると、危機感をあらわにしています。
日本もライターやアート作成の仕事が、AIに取って代わられるかもしれません。
AIに戦々恐々、米脚本家がスト 雇用喪失を懸念 写真11枚 国際ニュース:AFPBB News
企業は事務職など雇用を減らすことが予測されているし、プログラミングの分野では、AIに勝てそうにないと、土俵を降りる方も。
ファミレスや回転ずしでは、タブレットから注文して、ロボットが配膳していますし、スーパーではセルフレジが主流。
世の中は激変のさなかです。
寿命が長くなり、シニアになっても世の中の流れについていかないと、生活できません。
求人は?
私のご近所の60代女性は、3年前に転職しました。
スーパーのお惣菜を作る職から、大病院の配膳係へ。
「70代後半でも働いているわよ。
仕事の内容はキツイ。重い配膳のワゴンを引っ張って、各病棟へ持って行くから」
その仕事に就いてから、リュウマチを発症。
治療しながら、仕事を続けています。
「この前、70代の先輩スタッフが急死したのよね。だから人手不足で、やめるにやめられない」と。
無理を押しても働くのは、引きこもり気味の息子さんがいるからのようです。
シニアでも仕事が見つかる時代
人手が足りない介護施設では、求人を募集しています。
ヘルパーさんも足りません。
資格があると、賃金も上昇しますが、介護施設の経営状態に左右されるでしょう。
義理の姉64歳が、ヘルパーさんとして高齢者のお宅に出向いていますが、一昨年に背骨を傷めました。
小柄な義姉は、高齢者をお風呂に入れる介助で、床に倒れそうになった高齢者をかばい、自分が転倒したのです。
それで仕事を休まざる得なかったのですが……。
なんと介護事務所が、労災の申請を希望しても、受け付けなかった。
「この前も別の人がけがをしたから、続けて申請すると、労基から目をつけられてしまう」と言ったとか。
少しの見舞い金で手を打ったそうです。
60代半ばで、介護の仕事をするのは、苦労がありそう。
スポンサーリンク
清掃業や家事代行
清掃の仕事は、シニア女性でも就労できる可能性が高い。
こちらも人手が不足していますから。
仕事の内容は、ハードなことが多いでしょう。
なので週に3~4日で働くと、腰痛や肩の故障を防げるかも。
無理は禁物ですね。
もうすぐ還暦の私は、もし夫に先立たれて、ひとりになったらと、考えることがあります。
- 年金は少ない
- 娘たちは遠くで夫や子と暮らしている
- 希望として最期まで自立したい
家事代行ならできそうと思うのですが……
派遣された先がシニア男性の一人住まいで、セクハラ被害にあったという40代女性の体験があります。
その方は怖くなって、仕事を辞めたとか。
何にしても無理せず、細く長く働き、自活したい。
先立たれたらと考えたけど、夫の両親はともに長生きでした。
一方の私は、実母が80歳で亡くなったし、長命な人はいない。
夫の方が、おひとり様になるかもしれませんね、80代くらいで。
このYouTubeで話された75歳の女性は、家賃を払ったら年金がなくなるから、朝5時に起きて仕事に行くそうです。
日給8千円、半日しか働けない日も多いとか。
シニアに特化した人材派遣会社「シニア東海」の談話では「80歳を過ぎた人の応募もある」と。
高齢者もみんな生活に必死です。
まとめ
超高齢化社会かつ世の中が激変しているので、その流れについていこうとすることだけでも、学び直しになりそう。
AIにできない分野が、人と人との温かいふれあいです。
今後は「話し相手」や傾聴、「うなずき屋」も仕事になり得るかもしれません。
60歳からの働き方について考えました。
スポンサーリンク