断捨離や片づけにハマり、本当にお気入りのものだけをそろえようと買い物をして、クレジットやリボ払いの借金を抱えてしまう人がいます。
社会的に破滅して、初めて周囲が知ることが少なくない依存症。
捨てたら幸福になったとか、モノを減らしてで自己実現など片づけとスピリチュアルを結びつけるものがありますが、ハマりすぎないコツをお伝えします。
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片づけと運気
- モノがたくさんあるから、私は幸せになれない。
- 部屋がモノだらけだから、恋人がいない
- モノがあるから、私は不幸
- 家中にモノがあふれているから、家族の仲が悪い
汚部屋は、女性にとって大変なコンプレックスとなりやすい。
あなたは片づけもできない不出来な妻だと、夫から怒鳴られたことはありませんか?
あるいは、親から「片づけなさい」と、叱られたことは?
私は親からも夫からも、「片づけろ」と言われたことがあります。
女性にとって、「片づけられない」は人格否定にもつながりかねない一大テーマ。
一方、コンプレックスや劣等感を煽る商法があります。
もしも全捨てしたい衝動に駆られている方は、一度は立ち止まってみましょう。
運気と片づけを、あまりにも結びつけていないか。
切り離した方がよいことがあります。
スピリチュアルとは、元々はラテン語のキリスト教用語。
宗教的、精神的なことを指しますから、片づけとは関係がありません。
ただ清浄な空間が、人の精神に影響を与えるのは確かです。
片づけていくうちに、心境の変化があり、周囲に感謝の念を覚えることは多々あります。
それで運気が良くなった気がするのかもしれませんね。
理想と完璧
片づけブームの昨今、なかには過激に家のモノを捨てて、何もない部屋での暮らしを発信するミニマリストがいます。
完璧にモノを排除した空間に、ノートパソコンかタブレットがひとつ。
「とても真似できないわ」と言う人がいれば、
「何もなくてステキ!自分も完璧に断捨離して、理想の部屋で暮らしたい」
憧れる方もいるでしょう。
また、断捨離の提唱者であるやましたひでこさんは、ご自宅を公開し、シックな民具風の調度品や、古伊万里のようなお皿を美術館のように並べています。
「これぞシニア女性の理想! さっそく取り入れよう」
家にあるモノをすべて捨てて、理想を追う生き方だって、その方の人生ですから、否定はできません。
捨てハイ
ほどよく掃除が行き届いた部屋で、ゆったり暮らしたい。
それにはまず大量のモノにまみれた汚部屋から、モノを減らそう。
捨ててこそ、新しい人生の扉が開くのだから。
そういうフレーズが、脳内でリフレインされるうちに、片づけハイになり、捨てが止まらない。
必要なもの、例えば書類を捨てすぎて、気づけばマイナンバーを作るときに必要な通知カードや保険証などを無くしてしまうなど、困ることが!
書類は、目を通してから選ぶ必要があります。
モノを減らすのは目的ではなく、暮らしやすくするため。
捨てることに快感を覚えたら、立ち止まりましょう。
片づけと家族関係
私は片づけにより、家族のありがたさを改めて感じた一人です。
片づけるきっかけは、娘たちの結婚でした。
お相手を連れて行くから、母さん、頼むから家を片づけて!!
娘たちにとって、汚部屋育ちということはコンプレックスだったに違いありません。
私は大いに反省しました。
ちょっと納得できないのは、夫は傍観者だったことです。
「お前が集めたモノだから、俺は知らない」
本当を言えば、夫 にはもっと手伝って欲しかったですね。
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依存症の闇
依存症にはアルコールや薬物などモノに依存するタイプと、ギャンブルや買い物など行動に依存するタイプがあります。
依存者が親族にいて、迷惑をかけられた体験はありませんか。
あるいは、自分が迷惑をかけたことは?
私は父親が車を年になんども買い換える浪費癖があって、パチンコ依存症でした。
穴の開いたバケツに注ぐように大金を使う父親は、心の奥に満たされないものがあったのでしょう。
現実の辛さから逃れるために、一時しのぎの快楽におぼれたようです。
- パチンコは点滅するライトと大音響が、脳をマヒさせる
- 高級車をたびたび買い換えるのは、虚勢を張るため。
父親と性格が似ているため、私にはいつ自分が依存症になってもおかしくないという怖れがありました。
でも、私だけでなくどなたでも、きっかけ次第で依存症になるかもしれません。
- アルコール依存
- 薬物依存
- ギャンブル依存
- 買い物依存
- 性依存……
満足できない心理
片づけで気をつけたいのは、お気入りを求めて買い物を繰り返すこと。
今はフリマアプリで、不要品を売却できます。
次々に買い、次々にフリマアプリで売る。
しかし、買った時の値段で売れることは、まずありません。
そして、何より問題なのは自分が選んで買ったものに、満足できないその心理です。
- どこかにもっと素敵なものがありそう
- これは私にふさわしいモノじゃなかった
自分が選んで買ったのに、大切にできないと買い物コストがかさんでしまうでしょう。
気づけば、クレジットカードのリボ払いが永遠に終わらない。
そういう事態になりかねません。
片づけに懸命になるのは、もちろん良いことです。
でも、ほどほどの頃合いも大切かもしれません。
いま持っているモノを使い果たす。
すぐに買わずに、モノの命を全うさせると、捨てて買い物に走ることを繰り返さずに済むでしょう。
まとめ
理想を胸に、家にあふれるものを捨てて、ほんとうのお気入りを求めてショッピング。
いまはネットサイトをクリックするだけで、買い物ができるため、気づけばリボ払いの支払いが終わらない悪循環という話を聞きます。
捨て依存と買い物依存は、表裏一体かもしれません。
自分に本当に自信があれば、モノはそんなに必要ありません。
私の経験では、すでに持っているものを使い果たすことが大切。
片づけ依存と理想を追い求める買い物についてお伝えしました。
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