2024年5月8日更新しました。
コロナの影響で私も外出を控えて、家に引きこもっています。
現実世界が辛いときや面白くないときは、なにか心の支えになるものがあると、気が紛れますね。
家具、洋服、ハンドメイドに釣りやスポーツなど趣味は色々ありますが、私は着物好き。
本『樹木希林のきもの』が、すてきだったので、私が感じ入ったところをお伝えします。
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樹木希林とリサイクル着物
写真はずいぶん前に自分の誕生日に、自分で買った大島紬。
アンティーク着物ですから、お値段はブラウス1枚くらいでした。
ちょっと地味な色合いですが、帯あわせを楽しんでいます。
そんな私はかつては身長が154センチだったのに、50代になると縮んで152センチとなって、得したことがあるとすれば、昔の着物のサイズが合うことくらい。
親戚や母や姑からのいただき物も、たいていは着ることができる。
着付けは、結婚する前に4カ月習っただけ。
あとはYouTubeや本などで自習して、自分で着ています。
さて、希林さんの娘・内田也哉子さんがテレビで「母はリサイクル着物が好きで、好きすぎて、その店のコマーシャルにも出たくらいです。
そして、友人を集めては『これ、安かったのよ』と、披露することがよくありました』というようなことを、話していました。
モノを持たない主義でしたが、着物は別だったのでしょう。
樹木希林さんの着方は、自然体。
あまり締め付けずに、ゆったり着こなしています。
ヨーロッパを旅するときも、着物で散策していたんですって。
物にも冥利がある
樹木希林さんは、撮影にもご自分の着物を着用することが多かったそうです。
また、古い着物を直して、着用されたとか。
洗い張りや仕立て染め直しは、職人の仕事ですから、そういう職人を大切にしたいと考えていたのでしょう。
いただくもののなかには高価な着物もあったが、希林さんはハサミを入れることに躊躇はしなかった。
「ご本人は“着てこそ、よ。
いただいたら、すぐに着なきゃ”という意識でした。
本当に希林さんらしいですよね」
別冊太陽『樹木希林のきもの』には、こうありました。
「物にも冥利があるじゃないの。
それが生きて、全部使い切ったとき、あたしもさっぱりするの」
冥利とは、知らず知らずのうちに受ける恩恵のこと。
そうですね、着物を着ると私は幸せな心持ちになります。
- 元気で暮らせることのありがたさ
- 日本の民族衣装を身にまとう誇り
そして、たまに着物で夫と外出すると、夫の株があがるんですよ。
女房に着物道楽をさせるほどの甲斐性のある男というふうに(笑)
私の母は着物を持っていましたが、59歳のとき脳こうそくに倒れました。
楽しめるときに、好きなことをしなさいと、母はそう言って、何枚かの着物をゆずってくれたのです。
着物を 目にすると、施設に暮らす母を思います。
施設は現在、コロナウィルスの影響でお見舞いはできません。
面会はコロナが終息してからです。
落ち着いたら、会いにいきますね。
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引き出しもきれい!
本の中で樹木希林さんは「うちは家もきれいだけれど、引き出しの中もきれいなのよ」と語っています。
和装は、腰紐や帯締めや帯揚げなどなど、小物類もたいへん多い。
それで私は、自分の婚礼ダンスを処分していなくて、しかも、モノがぎっしり(@@;)
樹木希林さんは始末のよい方で、「あたしは夫と別居が長いから、自分の時間を布との格闘に費やしたの」と。
片身代わりの着物をご自分でデザインして、也哉子さんに着せた写真も本に載っていて、それがまたすてき。
着物への思いとともに、片づけのコツも勉強になりました。
樹木希林さんのファンや、着物好きにオススメの本です。
希林さんは、本当に古い着物を愛し、布が劣化して裂けそうな着物に裏テープを貼っても活用したのだとか。
モノを使い切る生き方は、すがすがしいですね。
まとめ
お花見の季節ですが、コロナウィルスの影響で車座になって盃を酌み交わすような酒宴は、避けたほうが良いようです。
外出をしないで家にこもる日々に、『樹木希林のきもの』を読みました。
「家もきれいだけど、引き出しの中もきれいなのよ」
片づけ上手だったのでしょうね。
本の感想をお伝えしました。
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