服やスキンケアを買わない生活を続けているうちに、大切なことに気づかされました。
家を建てて20年以上が建ち、家具や家電も使い込んでいます。
しかし、古くなればなるほど愛着が湧いてくる。
例えば画像に写る丸い座卓は、私の嫁入り道具。
31年前に結婚してから使い続けて、今も愛用しています。
愛おしいと思えば、モノを大切にするのではないでしょうか。
私のテーマは買わない生活で、モノを手入れしながら長く使い続けること。
特に今住んでいる家をできるだけ長持ちさせて、終の棲家にしたいと思っていました。
そこで家を長持ちさせる『心がけ』をお伝えします。
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日本の千年家
(画像は日光東照宮にて2018年8月に撮影)
日本の建物は欧米に比べて、耐用年数が短いといわれます。イギリスやアメリカで100年以上、フランスとドイツが約80年とされるなか、日本は20~30年といわれているからです。
そう聞いて、わが家は建てて早26年、そろそろ寿命なの!と、私は驚愕。
ところで、日本の家が消耗しやすいのはワケがあります。
- 雨や雪が多く降る
- 年間を通して湿度が高いため、木材が傷み、腐りやすい
- シロアリの被害
しかし、日本にも千年家(せんねんや)と言われる古民家が現存しています。
神戸市にある箱木千年家(はこぎせんねんや)は大きな母屋屋根に覆われた、室町時代の豪農の家。
国の重要文化財で現在は休館していますが、日本最古の古民家として知られているそうです。
戦乱や火災、天災の難を奇跡的にかいくぐり、代々の子孫がずっと住み続けてきたとは、すごいですね。
「茅葺き屋根の火が燃え移るのが一番、怖い。
見学者が勝手にタバコを吸うとヒヤヒヤします。この家に住んでいた当時は、風呂釜の火が気になって、夜中になんども確認したものです」と、箱木家の当主の言葉が本にありました。
箱木千年家のことを知ったのは、『わが家のミカタ 天下無双の住まい術』の本。
全国のユニークな住宅と共に、いろんな問題点も書いている朝日新聞「わが家のミカタ」取材班による一冊。
2009年、岩波書店の発刊。
手作り住宅や、縄文人の生活をするため竪穴式住居を作り、20年もそこで暮らした人など、かなりユニークなケースも紹介されています。
住まいの形もさまざまのようです。
家を長持ちさせるには?
家は風雪から住人を守ってくれます。とくに私が住んでいるのは雪国ですから、冬の寒さが身に堪える。家の中で過ごせるから、安心して寝起きができます。
その家を長持ちさせるには、いくつかポイントがあります。
- 屋根
- 外壁
- 通気
正倉院は校倉造の高床式倉庫で、日本において最古の木造建築とされます。
通風性を良くすることは、湿度の高い日本では建物維持に欠かせないポイント。
つまり風通しの良さです。
- 雨や雪の日以外は、できるだけ窓を開けて風を通す。
- 押し入れもときどき開け放して、風を入れる
家のすみずみまで風を通すことで湿気を追い払い、カビも防ぎましょう。
メンテナンス費用を積み立てる
わが家は雪国のためトタン屋根です。
ペンキ塗りが欠かせません。
怠ると屋根が錆びて、いずれ雨漏りしますから。
外壁もわが家の場合、サイディング壁のため10年に一度はお手入れが必要。
家は内部のリフォームより、外壁や屋根のこまめな修繕が長持ちのポイントとはいえるでしょう。
わが家は修繕の費用を貯めているところです。
夫が還暦を迎えますが、あと10年は現役で働いてもらい、老後も夫婦で家で過ごすのが私の希望。
母のように70代で認知症になると、自宅から施設に移らざるえなくなりますが、できるだけ自立して、娘たちには迷惑を掛けないように。
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床のフローリングは乾拭きで
わが家は建ててから内部はリフォームしておらず、床のフローリングは傷んでいるところがあります。
- キッチン
- 日射しがあたる廊下
水がこぼれやすいキッチンは、フローリングがひび割れてきました。
すぐに水気をふき取っていますが、気づかなかったり、大量にこぼして拭ききれなかったりしたのが、原因に違いありません。
フローリングは乾拭きが基本。
汚れが落ちないときは固く絞ったぞうきんでふく。
水気は床のフローリングにとって大敵なので、気をつけたいところですね。
また、ホットカーペットもフローリングによっては傷める要因に。
そして、リフォームするときは、古い床材を剥がさずに重ね貼りが費用を抑えるそうです。
住宅費は生涯にかかる費用のなかで最も多額ですから、DIYでできるメンテンナスを工夫していきたい。
まとめ
家は古くなると傷みが出てきますし、汚れも目につきやすくなります。
長持ちさせるには、風通しを良くして湿気がこもらないように。
フローリングは乾拭きで。そしてメンテナンス費用を積み立てて、傷みがひどくなるまえに修繕する。
千年家とまではいかなくても、家を大切にすることを心がけたいですね。
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