私は本が好きだったので、ハードカバーと文庫本も合わせると数千冊の蔵書があります。
書店で買い求めたものもありますし、著者から進呈された本やブックオフから購入したものも。
書棚は寝室にもあるので、前々から夫から言われていました。
「大きな地震がきたら、俺が本の下敷きになりそうだな」
これって冗談ではなく、実際に起きています。
そして地震でなくても、2009年には事故がありました。
それは北海道の古書店で書棚が倒れて、たまたま来ていた小学5年生の女の子が下敷きになり、意識不明のまま3年後に亡くなったのです。
本棚が倒壊した原因は金具がゆるんでいたとか、腐食していたとかで元経営者は在宅起訴されました。
本は凶器にもなる。
いまのうちに事故を予防しよう、ブックオフから買い集めた本をブックオフへ戻そう。
そう考えて、読み終えた本をトランクに詰めたのです。
スポンサーリンク
本を集めたのはコンプレックスの裏返し
ブックオフが私の町にできたのは10年くらい前でしょうか。
「わあ、本が安い♪」
暇があると、本を漁っていました。
学歴のないことにコンプレックスがあって、賢くなりたかったのです。
それと小学校に上がる前に両親が離婚し、継母になった人から「お前は頭が悪い、字も書けないのか」と、ののしられたことが長くトラウマとなっていました。
父も、やさしく教えることができない人で、カッとなって手を挙げる。そうなると勉強が恐怖になり、ますます覚えることができなくなりました。
いまでも、小さな子どもをあんなに打たなくてもいいだろうにと、思うことも。
本は友だち
そんな私ですが、本のページを開くと、別の世界へ連れて行ってくれるようで、子どもの頃から本が友だちでした。
昔は本は高いので、親に買ってもらえるのは年に2、3冊。図書室が大好きな場所。
それが大人になって、中古本が好きなだけ買えるようになったので、すっかり夢中になって集めました。
小説は浅田次郎・板東眞砂子・桐野夏生・山本周五郎などが好きでしたね。
そんなこんなで靴箱もカオスですが、本棚もカオスの状態(-_-;)
本棚はほこりが溜まりやすい
長崎夏海さんが書いた『ヘヤカツ!』を読んでから、住みやすい家について考えるようになります。
『ヘヤカツ!』では、掃除のしやすい家づくりをして、ホコリを溜めずに年老いても活き活きと暮らそうと書いています。私もぜひそんな空間で暮らしたいと願うように。
ちなみに、応接間に本棚を置いて訪問客に見せることが好きな人もいますが、そういう趣味は私にはありません。
応接間はないし、本は読めればいいと雑多なものばかり。
スポンサーリンク
電子書籍もある
この頃はタブレットかPCがあれば読める電子書籍が伸びています。
私も前は紙の本でないと頭に入らない気がしたのですが、慣れなのですね。
それと以前はよく雑誌を買いましたが、まず買わなくなりました。
出版不況と言われ出版社には悪いけれど、紙の媒体は先細るでしょう。
印刷屋さんで友人が働いていますが、社長は売り上げが落ちているため、頭を抱えているそうです。
本は重くてたいへん!
さて、2階の寝室でトランクに本に詰めて、1階に下そうとしたら大変な目に遭いました。腰が抜けそう!
これでは老いてからはムリ。
本の断捨離は体力がある50代のうちがおススメです。
まとめ
本は処分しにくいものです。知識や教養をくれた友だちだから、愛着もある。でも、いつまでも取っておけません。あの世まで持っていけない。
本を断捨離してみて、自分がこれまで何を欲していたかが見えてきたように感じます。そして、これからどう生きるのかも。
スポンサーリンク