2019/07/03更新しました。
ブラックフォーマルは以前なら、社会人になったら1枚は持つべきとされました。
華やかなコサージュを付けて、卒業式に出席する母親のスーツとして着るケースもありますが、たいていは通夜や葬儀、法事などに着用します。
いつ必要になるか解からないので大切にしても、クローゼットから出したらカビが繁殖したり、シミがあったり、あるいは体型が変わってサイズアウトということもあるでしょう。
「喪服をレンタルしたい」という需要も増えています。
この記事は、喪服をレンタルしたときの料金はいくら?
そして手持ちのブラックフォーマルを長く愛用するお手入れのコツを書いています。
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喪服とは?
喪中の人が着るのが喪服です。
そして、弔問する人が弔意を表して着る礼服のこと。
既婚の女性だと和装の喪服をお持ちではないでしょうか。
黒の羽二重に染め抜き五つ紋がついた着物に、黒の名古屋帯か袋帯を合わせます。帯揚げや帯締めも黒で、バッグやぞうりも黒。
日本女性の正式な喪服です。
江戸時代は白の喪服でしたが、明治以降に西欧の影響や白い絹は黄ばむことから、黒が一般的に。
写真は私が30年前に結婚したときにそろえたもの。夫側の家紋である四ツ目を入れました。
これまでに着用したのは、夫の父親が亡くなった15年前の一度だけ。
3男坊の妻ですが、田舎なので親族は和装でそろえました。着付けは習ったことがあるので、ひとりで着ることができます。
洋装の礼服はアンサンブルやスーツ、ワンピースとなります。
和装の喪服レンタルや着付けはいくら?
楽天市場の女性喪服(お着物)は9,800円~
正絹だと19,800円
どちらも送料込み。
9,800円の着物は絹ではなく、ポリエステルのようです。
着物は生地の面積が大きいので、絹だとしっとりと重みがあって体に沿う感じがしてシルエットがきれいに。
ただし、着付けがまずくてずるずるだと、いくら正絹でもさまになりません。
美容室で髪をセットし、着付けをしてもらうと7,000円~15,000円くらいに。
着物は身内や親族が着用します。
また親族でも、この頃は洋服という方も少なくありません。私の伯母は自分の夫の葬儀のとき、洋装の礼服で通しました。
「70歳を過ぎたら帯を締めるのがしんどくて」
着物をきちんと着るには体力が要るので、腰が痛い伯母には辛かったのでしょう。
洋装の礼服レンタルは?
上記の楽天では女性のブラックフォーマルは3,980円や4,980円といった価格帯で、平日の午後4時半までの申し込で次の日に届くそうです。
男性の礼服は5,980円~
色は漆黒が基本で、意外と高級感や素材がわかることも。
男性の礼服とビジネススーツ、どこが違うのでしょうか?
礼服は漆黒ですが、ビジネススーツは黒でも薄めの黒。
形は礼服はゆったりめで、ビジネススーツは細め。
大勢の人が会する式場なので、礼服のなかにビジネススーツは目立つそうです。
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洋装で注意したいこと
お通夜と葬儀のとき、女性は肌を露出してはいけません。夏でも半袖ではなく7分袖か長袖、スカートはひざ下です。
いくら30℃を越す真夏日でもノースリーブはNGですから、注意を。
それから黒でも装飾がないこと、光る生地でないこと。
華美でなく慎ましいデザインが好印象に映ります。
パールのネックレスは二重はおめでたい席のものですから、1重のシンプルなものがふさわしい。
女性が喪主のとき
ご主人を亡くすと妻が喪主となることがあります。
そのときは洋装の礼服にスラックスを合わせるとカジュアルになるため、スカートのほうが望ましいです。
これは喪主のときです。
弔問客なら女性のパンツスーツは失礼ではありません。
ブラックフォーマルお手入れは?
黒の喪服、着物は年に1度は風に通すと生地の風合いが長く保てます。
着物はそう度々、洗いに出す方は多くありません。大手呉服メーカーでは年になんどか京洗いのキャンペーンをやっていて、1枚につき5000円~
ただ襟元に化粧がつきやすいので、気になる方は専門家へ任せたほうが無難。
その点、レンタルは着た後は返送すればいいので、手軽ですね。
洋装のクリーニング
女性もののアンサンブルやスーツ。
私はお通夜に一回しか参列しないときはクリーニングに出していませんが、葬儀や法要も参列したときは、クリーニングします。
1枚目にアップした私の礼服は、10年以上前にデパートで買ったので5万円ほどしました。
いまは女性用なら「しまむら」で1万円くらいもあれば買えますね。
夫の礼服も、私はときどきタンスから出して風に当てて点検しています。
男性の礼服はウール素材が多いため虫食いがあれば困るからです。防虫剤は入れていますが、布は基本的に風を通すと、風合いを保てますよ。
まとめ
ミニマリストのなかには、礼服をもたずにレンタル派がいるそうです。たしかにモノをもつと手入れが必要。
ただ、お香典などで多額のお金を包んだり、遠方から駆けつけなければならなかったりと、物入りなのが不祝儀です。レンタルも良いけれど、手持ちで間に合わせることができれば、懐が痛まない。
たまにタンスから取り出して点検すると、傷み具合やシミの有無がわかり、必要なときあわてなくて済むでしょう。
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