2022/11/04更新しました。
お気入りのバッグを久しぶりに使おうとしたら、内部の人工皮革が劣化して、ベタベタになっていた!
そんな経験がありませんか?
私は前にマスキングテープを使って、手軽に直しました。
それは人工皮革の上からマスキングテープと布を貼る方法。でもテープが剥がれてきたので、ふたたび修理をします。
両面テープや布と針と糸を使って裏地を取り替えたのですが、うまくできた点と失敗したところを、お伝えします。
スポンサーリンク
人工皮革は劣化してベタつく
マスキングテープと布で修理して1年後の状態が、上の写真です。
ベタベタが布に染みこんで、黒くなっています。
「そんなバッグ、捨てちまえ!」
お声が飛んできそうですが、このバッグは小ぶりで、斜めがけにして使うことができ、お財布やコンパクトデジカメを入れて、出かけるときに重宝にしていたのです。
買ったのは18年前。
寿命といわれれば、そうに違いありません
しかし、外側がしっかりしているので、まだまだ使いたい。
すぐ買い換えてゴミを増やすのでなく、手入れしながら末永く活用したい。
買わない生活をしているので、あえて自分で修理に挑みました。
人工皮革は石油から作られます。
劣化すると、油にもどるのでしょうか。
ベタベタは黒くて粘性が強い。
バッグに入れたカメラなどにもつくので、厄介です。
100均の貼れる布
まず私が考えたのは、またもや貼る方法。
100均ダイソーには、貼れる布があります。
裏がシールになっているので、紙を剥がせばくっつくはず。
簡単じゃん。
バッグの形に合わせて、カッテイング。
そして、いざ貼ろうとすると……。
なんてこったい!
貼れる布どうしでくっいてしまい、うまくいきません。
根が短気な私は、腹立ち紛れに人工皮革を切り裂きました。
ハサミを使えば、取り除くことは可能です。
【免責事項】
このブログは全て貯め代の個人的な体験なので、参考にされる方は自己責任でお願いします。何十万円もしたブランドバッグなど、私は責任を負うことができないので、ご了承下さい。
裏地の取り替え
これが憎き人工皮革の裏地。
ベタベタが指先につくので、手洗いはまめにしました。
裏地は布地のほうが、環境のためにも良いし、バッグも長持ちするでしょう。
捨てるのも環境に負荷をかけるため、使い切る暮らしをしています。
裏地を取る
裏地を取り除くと、牛革の本体が現われました。
ここに、両面テープと布、針と糸で新たな裏地を合わせる!
DAISOから強力タイプの両面テープを購入。
布地は、古い着物をほどいた絹。
どうせならお気入りの布を貼りたい。
さて、両面テープがいくら強力でも、剥がれることがあります。
ここは何といっても縫うのが一番ではないでしょうか。
手縫い作業
表の皮は牛の背中を使用しているらしく硬くて無理でしたが、わきの皮が柔らかいので、針と糸で布地と縫い合わせました。
針は刺しゅう針、糸はミシン糸を二本取りで。
縫い目は粗くても、縫うとしっかり貼り合わせることができます。
皮が硬いと、針が折れてしまうので、くれぐれも注意を。
私は着物が好きなので、一本帯から作り帯に加工することがあり、硬い帯地はゆっくり慎重に針を進めます。
金属製の指ぬきがあると、作業しやすい。
針が折れたときは、捨てるときこそ用心を。
ガムテームで巻き取って捨てると良いでしょう。
不用意に床に落とすと、足裏に刺さることもありますから、丁寧に捨ててください。
お子さんがいるご家庭は特に。
スポンサーリンク
大切なバッグ
皮を使うハンドメイドの経験があれば良いのですが、私は素人です。
手先が器用なほうではありません。
縫えるところは縫い、貼れるところは貼っていきました。
バッグの中は、あまり他人さまに見せないので、裏地がつけばOKではないでしょうか。
最後に底の部分を貼ります。
茶色の布地は100均の貼れる布。
ピンクで失敗し、買い直して底にだけ使用。
それで完成。
18年も使い込んで傷がついているのですが、肩ベルトが長めで、重宝にしています。
私のバッグはさほどの値段でありませんが、ルイ・ヴィトンのような高級品も内部が人工皮革の裏地ですと、ベタつくことがあるとのこと。
ヴィトンは専門店に相談すれば、張り替えが可能でしょう。
私は失敗を覚悟のうえで、自分で修理をしてみました。
人工皮革の裏地を取り除いたら、気分がスッキリ。
作業時間は2時間くらいです。
裁縫が苦手でも、やっているうちに慣れてきます。お気入りの服が傷んでも、つくろえばずっと長く着ることができるでしょう。
まとめ
人工皮革は動物を殺さずに皮の質感があり、しかも安価なので、バッグや靴、衣料品に多用されています。
でも、石油製品のため劣化すると、粘着の強いベタベタになります。
お気入りのバッグだったので、人工皮革の裏地を切り外して、絹の裏地をつけました。
お盆ですが本家へ墓参りに出かけたほかは娘が里帰りしなかったので、バッグの修理に時間を費やしたのです。
縁あって私のモノになったので、手入れしながら末永く使いたいと思います。
スポンサーリンク