2024年5月5日更新しました
エッセオンライン「印鑑商法に騙された父。30年たって被害額を知った家族は」を読んで、私の実父も高額な印鑑を買ったことを思い出しました。
スピリチュアルが大好きだった父は、ある占い師と親しくなり、鑑定してもらい、高額な印鑑を購入したのです。
それは結局、ムダになったので、印鑑商法について体験をお伝えします。
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印鑑商法とは?
魔除けや開運グッズとして、人気が高かったアイテムの一つが印鑑です。
旧統一教会の霊感商法は「手相に興味がありませんか?」と、道行く人を呼び止めて、占いを切り札に、徐々に相手の弱みを掴んで、コントロールしました。
人々を不安な気持ちにさせて、べらぼうに高額な壺や印鑑を買わせるのが、手口。
印鑑商法は昭和40年代からブームとなり、今の高齢者はけっこうお高い印鑑を買った経験があるかも。
私の父親は現在81歳。
その父が昭和の終わりに、印鑑を作ります。
スピリチュアルと占いが好きだった父は、ある占い師に入れ込んで、家族の印鑑を作ることにしたのです。
占い師は、でっぷり太った60代から70代の男性。
見るからに濁った目をしているから、当時20歳の私の目には、酒好きに映りました。
父がどうしてこんな胡散臭い男を信用するのか、気持ちが解りません。
なんと私には、紅い瑪瑙(めのう)石に、名を刻んでくれると言うのです。
「紅いメノウは賢さや富をもたらすから、女性にぴったり」と、占い師が言い、嫁入り前の娘なのに、姓と名を刻んだ実印が届きます。
例えば実家の名字が鬼龍院だとすれば「鬼龍院貯め代」のフルネーム。
鑑定料や印鑑代を、占い師に父が払ったのですが……。
その後、占い師は脳卒中となり、ほかの家族の印鑑を作成できなくなりました。
前払いした父のお金は戻らず(>o<)
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紅いメノウ印鑑は今
結婚して名字が変わったので、メノウの実印は名を削り、封印されます。
旧姓と名前がフルネームで入った印鑑は、後家相となるから良くないと、はんこ屋に言われたのです。
封印と書かれた紙は劣化して、ボロボロ。
全くムダになった!
どうして父がそんな実印を作ったのか。
それは私に婿を取らせたかったのでしょう。
父には継母との間に、息子と娘がいたので、私に婿を取る必要がないのに……。
父は当時、オートバイを乗り回しては問題を起こす高校生だった弟と、取っ組み合いの喧嘩をしていました。
それで私に婿を取らせたかったようですが、私と継母は折り合いが悪かったので、ムリな話でした。
高価な象牙の印鑑
メノウの実印を封印したのは、夫が私との結婚後に、知り合いから紹介された街のはんこ屋さんです。
あろうことか夫も口車に乗せられて、象牙の印鑑セットを購入。
画像には2本しか写っていませんが、実印は家の金庫に保管してあります。
象牙の印鑑4本セットは、昭和63年に13万円。
20代夫婦の私たちには高額な買い物でしたが、35年を経た今も重宝に使っています。
「印鑑を新調すれば応急処置的に解決できる」と言われた父は、躁状態であったことも関係し、高額な印鑑を3本セットで購入してしまったのでした。
これらのことを私たち家族が知ったのは、何年も後の話です。
「印鑑商法」に騙された父。30年たって、被害額を知った家族は… | ESSEonline(エッセ オンライン)
記事のお父さんは躁鬱病を患い、躁状態の時に100万円の印鑑を購入とのこと。
象牙のような色合いの柘植(つげ)の木の印鑑。
10年保証で1000円ポッキリ。
極上の黒水牛・印鑑は2060円です。
機械彫りでしょうが、安い!
楽天お買い物回りにいかがですか。
印鑑は印相があるとされましたが、現在は否定する意見が多いです。
まとめ
印鑑商法は昭和40年代から、流行しました。
象牙の印鑑が最高級とされましたが、ワシントン条約により象牙の輸入は禁止され、現在は売られていません。
実父はでっぷり太った男性占い師に、自らだまされるようにして、家族分の印鑑をあつらえたのです。
そして、私と夫も街のはんこ屋さんから高額な印鑑セットを購入したことをお伝えしました。
印鑑やパワーストンのブレスレットで、開運となることはないので、高額な商品の買い物は慎重にしましょう!
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