保育所のニュースがワイドショーをにぎわせています。渦中にあるのは、兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」
- 子どもに食べさせる昼食の量がものすごく少ない
- おやつがかっぱえびせん5本だったこともある
- 暖房をけちっていたため、寒い部屋で子ども達が過ごしていた
- 園児数を定員より多く入園させていた
- 保育士の数が足りなくて子どもたちに目がきちんと届いていなかった
- 補助金を年間5000万円受け取っていたなど。
諸々のことが明るみになって、県と市が今月中に認定を取り消すことを検討中です。
私はかつて、ふたりの子どもを一歳未満から保育園に預けて働いていました。当時20代の私にとって、育児はやはり大変なことで、実家を頼りにできない事情もあったため、保育園に預けたのです。
そんな私がこのニュースで感じたことは大きく言うと、2つあります。
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認定子ども園とは?
私が育児をしていたときは聞いたことがなかったのが、認定こども園と言う言葉です。子ども園って何でしょう。
教育と保育を一体化して行う施設が、子ども園。保育所と幼稚園の良さを兼ねそなえた、未就学児のための施設。
参照元:認定こども園概要 - 子ども・子育て支援新制度 - 内閣府
条件をクリアすると、都道府県等から認定を受けることができる。
内閣府が定めた子ども・子育て支援の新制度が認定こども園ということです。
ちなみに首都圏では働くお母さん方が保育所さがしに奔走していますが、私が住んでいる地域では空きがあります。
子どもが置かれる環境
問題の園では子ども達70名を預っているけれど、食材の発注は30~40名にして経費を削減していました。
園では、「余りを廃棄をするのはもったいないので、徐々に発注を減らした」とのこと。
「うちの子の体重がちっとも増えなかったんですよ」
そう訴える悲痛な母親の声が、テレビを見ている私の耳に届きました。
たしかに、この園は問題あり過ぎ。
でも、どうなのでしょう。
体重が増えなかったお子さんは、おうちできちんと栄養のバランス取れた食事を食べることができていたのでしょうか。
いま、子どもの置かれている衣食住の環境が激変しているさなかです。
www.tameyo.jp 家事の外注化が話題で、短い時間に何品もの料理を作れるカリスマお手伝いさんが、もてはやされていますね。
外注すると、お母さんは家事スキルが上達しません。お金に余裕があるうちは良いでしょうが、収入が減ったとき困るかも。
また、仕事に追われているけれど低収入の家庭では、どんな食事風景なのか、ちょっと気になりました。
もはやお母さんの手料理を望むのはぜいたくなことかもしれません。
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保育所は母親の希望
子どもってとてつもなく手が掛かるわ、病気になりやすいわ、次から次にと予期しないいたずらをするわで、母親は心身がすり減ります。
私は上の子が3歳のとき、あんまり言うことをきかないので、階段から突き落としてしまいそうな衝動に駆られたことがありました。
とても疲れていたのです。
下の子が生まれて間もなくて。産後一カ月で職場復帰したものですから、頭には大きな円形脱毛症ができていました。
夫は少しは手伝ってくれましたけれど、生まれたての赤ちゃんの世話はやっぱり私の役目。
そして、上の子は赤ちゃん返りをして、いま思うと、手をかけてほしかったのでしょうね。でも、そのときの私には全く余裕がなかった。
そういうこともあり、下の子は生後半年くらいから近所の保育所のお世話に。
その保育所は先生方が充分に足りていましたし、ダウン症など障がいのあるお子さんも引き受けていました。
母親の希望の星となるような園で、私はとても助かりました。
園もさまざまです。子どもの成長を第一とする保育所が増えますように。
まとめ
保育や育児にかかるコストを削ると、子どもにしわ寄せがいきます。子どもはショートカットで成長できませんから。
保育園の認可取り消しの件だけでなく、あらゆる点でコストを切り下げようとすると、ひずみが出てしまう。
もしかしたら、今回の園は乳児院や託児所も含めると、氷山の一角かもしれません。そして今、働くお母さん方がどんな料理を朝と夜の食事として子どもに食べさせているのかも気に掛かったニュースです。
2019年2月27日更新しました。
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