「貯め代のシンプルライフと暮らしのヒント」は、もともと私自身の汚部屋を解決したくて始めました。
ブログを書きながら大量にあった蔵書を処分し、靴箱のオンボロ靴を断捨離。そして私の課題のひとつがきれいをキープすることです。それがなかなか難しくて(-_-;)
迷いながら進めるなかで「掃除は家に愛情を与えること」という言葉に出合いました。
家に愛を与えるために、小まめな掃除をするコツをお伝えします。
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捨てることが苦手だった私
思えば私は子どものころから、片づけるのが下手でした。
「なんど言ったらわかるの!使ったものを元に戻しない」と、継母に怒鳴られる日々。両親が離婚して、実母が出て行ったのは私が4歳足らずのときでした。かねてより父と交際していた女性はすでに身重で、まだ21歳の若さ。
手のかかる連れ子の世話までできなかったのだと、大人になった今なら理解できます。
当時、私はひどく鈍くさい子どもで小学校に入学しても、おねしょが治りませんでした。
いまならADHDの診断がついたかもしれません。
しかし、50年前は多動症や落ち着きのなさ、あるいは反応の鈍さが問題にされることは少なかったし、虐待もかなりな件数があったはずですが、社会の話題にのぼることがありませんでした。
何しろ原っぱに子どもが群れて遊ぶような時代で、街並みがどんどん開発される高度成長期。ちなみに私は1963年、東京オリンピックの前年の生まれです。
モノを粗末にすると罰があたるぞ
継母に疎まれた幼い頃の私は、祖父母の家で育ちます。
明治生まれの祖父母が暮らす父の実家と、明治生まれの大祖母、大正生まれの祖母が家事を取り仕切る継母の実家を、ピンポン玉のように行き来して成長。
両家の考えは、よく似ていました。
「モノを粗末にしてはいけない」
「食べ物を粗末にすると目がつぶれる」
「お前はどうしてすぐ捨てるの!まだ使えるよッ!」
祖父母たちが生きた時代は餓死者や行き倒れの人がいましたし、太平洋戦争のときはそれこそ食べるものに苦労したわけです。
そんなわけで、私は『捨てる』ことに罪悪感を抱いたのではないでしょうか。
結局、それがモノを溜めてしまい、汚部屋につながることに。
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家に愛情を与える
モノがあり過ぎて、ごちゃごちゃの家は主婦にとって非常なストレスです。
私はなんども恥をかいてきました。
「あそこの奥さんは片づけのできない人だ」
レッテルを貼られたことがあります。
数年前から、一念発起して片づけてきました。
狭いリビングですが、モノを減らすとすっきりと見せることが可能だと気づきました。
しかし、なんでも捨てればそれでいいというわけにはいきません。大切な書類をなくすのは困る。
紙類の処分と保管は、頭が痛いところです。
そして、もうひとつ悩ましいのが、ホコリ!
寝室のホコリは、ふすまの裏側にあった!
タンスの上にも溜まりに溜まっていました。窓を開けて風を入れ替えるとき、ホコリは宙に舞い、やがて床に落ちる。掃いても掃いてもきりがなく。
うんざりしていると、「家に愛情を与えるのが掃除」という美容家のIKKOの言葉を知りました。
「家は自分の世界観を表す」とも。世界観か~、何とかしたい!
トイレはしつこい汚れを、「高森コーキ 尿石を溶かす」で撃退。
日頃の掃除は、着なくなったTシャツや古タオルを手ごろな大きさに切って、使い捨て雑巾として使用しています。
でも、さらにきれいにするにはどうしたら良いでしょう?
世界一キレイな羽田空港のカリスマテクとは?
2015年NHK『プロフェショナル仕事の流儀』で紹介された新津春子さんは、日本人残留孤児2世です。
17歳で両親や兄弟とともに中国から日本にやってきました。
清掃のプロとして、有名な方ですね。
「汚れは家の造りや家族構成でそれぞれに違う。汚れ落としは理屈も重要」とのこと。
本を何冊も出版されている新津春子さん、『掃除は「ついで」にやりなさい!』はタオル一本でピカピカにする術を解説。
新津さんは21歳のとき働いていた会社を辞めて、職業訓練校で清掃の技術を身につけて、24歳で羽田空港の清掃を担当する会社に転職したそうです。
羽田空港は私も行ったことがありました。
フロアが光っていました。もちろん汚れたところがなかったですね。
それでは新津さんが説く掃除法を紹介しますね。
タオルの使い方が掃除を制す
古いタオル1枚でほとんどの場所をきれいにすることができます。
タオルは横に広げて、まず両サイドを重ねて二つ折りに。そしてさらに畳んで、最終的に8つ折に。
手のひらとちょうどサイズが合い、1枚のタオルで8つの面が使えます。
キッチン
水分や油分を放置しないことが大切。さっとふき取ることですね。
ガスレンジ台の五徳は、こびりついた汚れがやっかいですが、調理後にはずして洗剤を溶かした水につけておく。
食後に食器洗いのついでに、洗うといつもキレイに。
トイレ、お風呂、洗面所
トイレは奥の方にトイレブラシや洗剤を置くなかれ。
ホコリが溜まるし、雑菌がニオイの発生源になるからです。
トイレブラシやケースは洗って戸外に干して、掃除用具入れにしまうのが正解。
浴室は、湯上りに皮脂や石鹸カスを熱いシャワーでながすと、水垢をふせぐことに。
壁面はスクイージーで水滴を落とし、窓を開けて乾燥させましょう。
洗面所は、シンクの回りにモノを置かないこと。ホコリを溜めずに掃除しやすい環境に。
ホコリと汚れを溜めない「ついで」掃除
毎日の積み重ねでホコリや汚れのない住まいにしたいですね。
掃除を趣味にして、楽しめたら良いのでしょう。
モノの捨て方や掃除は、その人の心理と密接につながっている。健康でなければ掃除は行き届きません。
老いると、ますます掃除や片づけが億劫になると聞きますから、私も今のうちに習慣づけたいと思います。
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