年金の支給日を心待ちにしているのは、受給者の本人だけではありません。
親族が狙っているケースがあります。
年寄りの年金をあてにするなんて、よほど生活に困っているのでしょうか。
知人のケースをお伝えします。
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実の娘のために
知人の50代女性は、80歳の母親から言葉巧みにお金を引き出します。
「お金を貸してほしい」と、頼むです。
- 車をぶつけた
- 孫（子ども）がまた仕事を辞めた
- 税金が高くて払えない……
80代母親は「サラ金は金利が高いから、貸してあげるよ」と、これまで何回も年金や貯金から、娘にお金を用立ててきました。
借用書は親子だから、取り交わしません。
そして、娘は母親にお金を返すことは、全くありませんでした。
ギャンブル依存
50代の女性は実はパチンコが好きで、朝は開店の8時半から入り浸り。
夢中になると、ランチの食事を摂るのも忘れるほどです。
ただし負けて軍資金が尽きると、家に帰らざる得ません。
カードローンは目一杯、借りて、さすがにヤミ金には手を出せない。
それで、母親から借金を繰り返していたのです。
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経済的虐待
生活保護基準相当（12万円前後）で暮らす高齢者の数は、600万～700万人と推定されています。
そのお金をあてにされたら、高齢者は暮らしが立ちゆかなくなるでしょう。
高齢者への経済的虐待は、増えているそうです。
関東のある軽費老人ホームの施設長は「ここ5年で、経済的虐待が理由で入所してくる人が爆発的に増えました」と話し、こんな現実を明かした。
「施設で受け入れても、親の年金を頼りに暮らしている子どもたちが追いかけてくる。そのため入所後は、新しい名前を名乗ってもらいます。
電話がかかってきても取り次ぎません」
年金目当ての子から逃げ…増える経済的虐待からの「老人ホーム避難」(1/2)〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
年金目当ての子どもから逃げるために、施設入所後は名前を変えるとは！
認知症の高齢者なら、成年後見制度を使う手がありますが、知人のケースは親が娘を心配して、自主的にお金を差し出していました。
この場合は他の兄弟と、もめる原因となります。
老いた親の資産を使い込まれたときは、立証することがポイントになるでしょう。
使い込みの証拠として集めるべき資料には、以下のようなものがあります。
預貯金通帳、
取引履歴
カルテ
診断書
介護認定資料
介護記録
遺産の使い込みに気づいたら時効に注意 すぐに行うべきこととは | 相続会議
使い込みを申し立てるには、時効に注意を。
年金支給日はスーパーが混み合います。
夫婦で年金が月に14万円の主婦や、月に3万円以下のシニアもいます。
一方、公務員を定年まで勤め上げた68歳の女性は、月に20万円の年金を受給。
夫婦で大企業や、公務員を勤め上げた世帯は、ゆとりある老後が送れるに違いない。
まとめ
年金が出たと思ったら、娘に泣きつかれてお金を渡してしまった。
この話は以前、私の親戚にあったことです。
この方は母親が92歳で亡くなると、途端に兄弟から絶縁されてしまいました。
パチンコ依存の治療が必要だったのですが、当時はなかったので、周囲を巻き込みながら、親に無心を続けたのです。
老親の年金をあてにする人達は、決して少なくないことをお伝えしました。
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