2024年5月8日更新しました
2月14日のバレンタインデーに、夫の母親が亡くなりました。
95歳と高齢でしたが、耳がよく聞こえて、足腰も立ち、台所仕事をしていた義母です。腹痛を訴えて入院すると、そこで肝臓胆管ガンがわかり、1週間で容態が急変したのです。
家族葬でしめやかに見送った体験をお伝えします。
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義母の死
95歳の義母は、大正15年生まれでした。
喪主は75歳の長兄。
三男であり末っ子の夫と、妻である私は通夜や火葬、葬儀に参列したのです。
そして義母は前々から、葬儀はごく近い身内だけで執り行い、高齢となった自分の姉妹にも知らせなくてもいいと、息子たちに伝えていました。
義母の姉が99歳、妹は92歳で健在ですから。
負担をだれにも掛けたくなかったのでしょう。
ところでコロナ禍ですから、入院した義母を見舞うことはできません。
容態急変で病院に私たちが駆けつけると、すでに呼吸が止まっていました。
私たちが見守るなか、医師は義母の心停止を確認。
- 腫瘍が肺を圧迫したこと
- 昨日からお小水の排出がごくわずかになったこと
- そのため点滴の量を少なくしたこと
- 今朝から、血中酸素の飽和量が80台になったこと
丁寧に説明してくれました。
胆管ガンでしたが、これまで通院していたクリニックでは見つからなかった腫瘍です。
血液検査はほぼ正常なので、エコー検査をして初めてわかるとのこと。
病院で身体につけていた管をはずす処置をもらい、義母は葬儀屋の車で自宅へ運ばれて、仏間に安置されます。
寂しさが募り、私は呆然としました。
家族葬
手配した葬儀社は、20年前に亡くなった義父のときと同じ。
義母が暮らした地元に本店があります。
昨今はチェーン店の葬儀会社も進出していますが、義兄の判断で地元優先に。
そして義母の希望通りに、家族葬にすることにしてプランを練ります。
- 会場は自宅か斎場ホール
- 新聞のお悔やみ欄に載せるか載せないか
最初はごく身内だけだから自宅でもいいかなと、話していたのですが、義兄の交際範囲の広さなどから家族葬向けの小さなホールで、通夜と葬儀を執り行うことになります。
供花や香典
義母は介護の手を一切わずらわせることなく、急に亡くなりました。
95歳の高齢ですから、本人は身辺整理に努めていたし、自宅は新築して6年後くらいの長兄や孫夫婦との2世帯住居に住んでいました。
仏壇や仏具などは揃っているため、夫と次兄はお供物を葬儀会場に並べて、外孫は供花を。
私が住む東北の田舎町では20年前まで、葬式用の飾りがついた供物を親戚がこぞって並べたのです。
次兄と夫で協議した結果
- 食品の供物を一基(税抜き2万円)ずつ
- 外孫の名前で供花(税抜き一基1万円)
- 香典はむりのない範囲で
結果として、滞りなくしめやかに親族で、義母を見送ることができました。
私の娘たちは東京都千葉県に暮らしているので、供花のほかに弔電と、現金書留でお香典を送っています。
「おばあ様からたくさんの優しさと愛情をいただいたので、すぐに駆けつけたいところですが、時節柄、叶わず残念です。遠くから手を合わせてお見送りさせていただきます」と、弔電の内容。
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葬儀費用の平均
葬儀の変化には感慨深いものがあります。
義父の葬儀のとき親戚や近所の男性陣は、お酒を飲んでずーっと家にいたし、女性陣は料理作りや片づけに忙しかった……。
当時の葬儀費用の平均は、200万円以上だったでしょう。
仏教のケースだと、戒名代など葬儀にお金をかけすぎていましたね。
今回は家族葬ですし、お酒のもてなしはありません。
お弁当やパック膳で持ち帰り。
最近の平均
- 一般葬が149万円
- 家族葬は96万円
あまりお金をかけない方向になっています。
ちなみに義母の戒名代は1万5千円。
檀家の取り決めがあり、その金額を和尚に払ったそうです。
まとめ
夫の母を見送ったので、体験談をお伝えしました。
おだやかな人柄の義母は、奥ゆかしい品のある女性でした。
戦後まもなく復員してきた義父と結婚し、何十年も連れ添い、死別。
今頃は天国でふたり仲良く、再会したことでしょう。
冥福を祈りたいと思います。
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