生活するためのお金がない・親の介護をどうしようか・失恋など悩みは多いですね。
白取春彦氏は大ヒット本『超訳ニーチェの言葉』の著者。
『悩まなくなる考え方』にハッとしたので、紹介します。
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悩まなくなる考え方
本書は最初に、悩む人に共通することについて書いています。
苦悩が顔に出て、ため息しか出ない。
そんな悩める人には特徴があるというのです。
- ケチ
- 怠け者
- 見栄
- 妄想癖
読んだ私は、椅子から崩れ落ちました。
その理由は、私はケチで怠け者で、見栄っ張りだし、妄想癖があるから。
痩せたいと自分の体形に悩みがある人は、
- 他人から美しいと称賛されたい見栄があり、
- きれいな姿を思い浮かべる妄想癖、
- だが運動はしたくない怠け者であり、
- 自分のためでさえ、金を使わないケチ
まさにドンピシャです。
心配から始まる悩み
悩みは心配から生じるとのこと。
たとえば娘のことが心配でならない。
学校からの帰りが遅いのは、遊んでいるから……それとも誘拐!
1人で悶々と心配をして、「ただいま」の声を聞くや
「こんな時間まで何をしていたの!
心配するでしょッ」
娘を責めてしまう母親の言葉に、傷ついた経験をお持ちの方が多いかもしれません。
これは心配というより支配欲。
勝手な妄想で、ひとり気をもんで、それが高じると束縛につながると、本書では解説します。
私のギャンブル依存症の父は、とても心配症なところがあり、高校生になった私に対して、午後7時を過ぎて帰宅しようものなら、いきなり殴ることがありました。
支配的な暴力だったのでしょう。
これが恋愛関係の男女なら、ストーカーになるそうです。
本書には「本当の愛なら、そのままの相手を愛し、行動や考えを制限しない」とありました。
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妄想は貧困につながる
頭の中であれやこれや、浮かぶままに考えるのは、実は「考える」ことではない。
それは妄想。
妄想している人は、まったく気づいていないが、現実とは何の関係もない。
片思いの妄想・嫉妬の妄想・未来への妄想……
ちなみに生命保険は、不安をあおって保険会社が儲けるシステムです。
本に話を戻すと、現実とは関係のないことを延々と考えるのは、浪費である。
その間はなにもしないから、喪失でもある。
妄想と浪費は結果的に自分を貧しくする。
妄想と現実を勘違いした人は、その落差に気づいたとき、絶望し、言葉や暴力で打開しようとする。
怖いですね、妄想って。
とりとめのない妄想は、何の役にも立ちません。
それどころか「無敵の人」となり、犯罪者になる可能性がなきにしもあらず。
妄想をやめるには?
「悩まなくなる考え方」では、瞑想を勧めています。
心と脳を空っぽにする。
浮かび来る妄念を追わないで、自分の深い呼吸に意識を集めるのです。
【中古】ニーチェもやっていた賢人の瞑想術 /宝島社/白取春彦(単行本)
悩みを具体的にノートに書きだすと、解決につながります。
そして自分は特別だという傲慢な気持ちを捨て、自尊心を持とう。
自分への信頼が自尊心。
自分を裏切ることなく誠実に毎日を過ごすと、周囲も自分を信頼してくれるでしょう。
まとめ
悩みは自分の心が描く妄想です。
ぐだぐだと悩んでも、時間を損失するだけ。
白取春彦著「悩まなくなる考え方」について、レビューしました。
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