2021/02/21後進しました。
日本は世界でも指折りに教育にお金が掛かる国です。
奨学金なしには、大学へ進学させることができない。
そういうご家庭は少なくありません。
ところで、奨学金の返済があるから破談になったという事例を読みました。
私はその話に衝撃を受けたのです。
なぜなら、次女は1歳の子どもがいるワーキングマザーで、奨学金 を返済しているからです。
奨学金返済が結婚のさまたげになるのかを考えます。
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奨学金を借りる人は7年連続ダウン
第54回学生生活実態調査によると、奨学金を借りている人は2011年をピークに7年連続で下がっているそうです。
奨学金は借金のため、返済は長期に渡ります。
ただし、金利がつく第2種でも、1パーセントを切る低金利。
私の子どもが借りた奨学金の金利は、0・82㌫。
それでは奨学金の受給率といくら受給されているのか、わかりやすい図を紹介します。
図の参照元:
第54回学生生活実態調査の概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)
- 受給額は月々5万円たらずをピークに下がっています。
- そして問題になるのは、返済できない方がいること。
- そこにはもちろん事情がいろいろとあるわけですね。
- 就職活動に失敗して正社員になれなかった
- ブラック企業に就職し、メンタルが不調となり働けなくなった
- 会社が倒産
- 失業中
- 病気
- 非正規のため低賃金で返済できない
メディアでも奨学金問題について、さまざまに取り上げられる事が増えましたから、マイナスイメージを持つ学生と親が多くなり、受給率は低くなっているのでしょう。
わが家の奨学金事情は
私には二人の娘がいて、長女は2年制の専門学校へ、次女は家から遠い国立大学へ進学しました。
郵便局の学資保険に、生まれたときからそれぞれに積み立てて、教育費に備えてはいたのですよ。
月々の掛け金はひとり約7,500円。
ふたり分で1万5千円。
18歳満期で、15歳の時に20万円がおりました。
18歳の時に受け取れたのは180万円。
合計で200万円の学資保険。
学資保険は30年前の利率なので、けっこう良い時代でしたが、住宅ローンの金利もバカ高い。
子ども達が幼いときに土地を買い、注文住宅を建てたので、ローンレンジャーです。
私たち夫婦は、学資保険を積み立てるだけで精一杯でした。
なので、高校在学中に次女は奨学金の予約をしたのです。
長女は奨学金を借りずに2年間の専門学校を終わらせましたが、次女は4年制大学を希望していたので、どうしても足りませんでした。
次女が進学したのは、2010年です。
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学資保険が入学時に消える
私と夫は、学歴がない人間です。
由緒正しく、庶民の暮らししか知りません。
次女が現役で国立大学に合格したとき、親戚も喜んでくれました。
夫の母(現在92歳)は、入学の祝いに10万円をくれて、「これからがんばって勉強してね」
次女にお祝いの言葉も添えてくれました。
一方、少しでも安くしたいと学生寮を申し込んだけれど、あえなく落ちて(T_T)
「大学に入るよりも、学生寮に入る方が倍率高いのよ」
アパートの大家が言いました。
大学は地方都市にあり、アパートの家賃は3万円弱。
ぱっと見には良さそうに感じたのですが、それはリフォームしたからで、ネズミが出る古アパートでした。
敷金や礼金と大学生活で必要なパソコン、独り暮らしのための洗濯機やベッド、ふとん、冷蔵庫に電子レンジなどで、100万円はすぐになくなりました。
そのほか受験に際しての費用や入学金に前期授業料で、瞬く間に学資保険の積み立ては飛んだのです。
借りたのは月々5万円
大学生活では、教科書やゼミ代のほか就活費用もかかりますし、自動車の運転免許を取るために教習所に払うお金も要りました。
ところが、私たち夫婦にはまだ住宅ローンが重くのしかかり、次女に月々の仕送りがあまりできません。
幸いにも、次女は学習塾のバイトに励み、やりくりしました。
お部屋代を3万円弱に低く抑えたので、なんとかできたのでしょう。
でも、意外と当時は就活にお金がかかりましたね。
長い不景気が続き、就職先が今ほどありませんでした。
やっと決まった会社は、けっこうブラック。
でも、一部上場会社で、育休制度はしっかりしています。
そうなんです、次女は会社の先輩と結婚して、1歳児を抱えるワーキングマザーになったのです。
奨学金は結婚の妨げになったか?
次女に関していえば、娘婿も奨学金を借りていたし、結婚の妨げになりませんでした。
240万円を借りて、月々14,227円を2029年まで払います。
娘婿は、もっと奨学金の返済額が低いようですが(@@;)
正社員として勤務しているので、娘が自分で払っていますが、元金はまだ約170万円もあって、約定残利息が8万円余り。
「仕事をしている方が、赤ちゃんとべったりだった育休中より精神的に楽だ」
次女はそう言ってがんばっています。
破談となるケース
しかし、世の中には奨学金の返済で、破談になるケースも。
上記の女性は、奨学金のほかに実母に仕送りをして、そのことがネックになったのでしょう。
そのほか、奨学金は貧困ビジネス化しているという論説もあり、たしかに経済的に余裕があれば、奨学金とは無縁ですね。
私の娘夫婦も、きっと奨学金の返済がなければ、「もっと貯金できるのに」とか、「自由に使えるお金が増えるのに」と、唇を噛みしめているかもしれません。
親としてはできることを精一杯したので、なんとか仕事と家庭生活を維持して、返済してほしい。
まとめ
私のブログに「奨学金 破談」の検索でたどり着いた読者の方がいました。
それで、改めて奨学金と破談について調べた次第です。
奨学金は借金なので、決して喜ばしいことではないでしょう。
ただ、買い物やギャンブル等の浪費と違いますし、新卒で入社した場合は必要な学費だったに違いありません。
返済が20年に渡るのでたいへんですが、結婚の妨げになると言い切れるものではない。
格差社会を痛感する「奨学金 破談」について、皆様はいかが思いますか?
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