2024年5月30日更新しました
毒親という言葉が、社会に知られるようになり20年。
親子は濃密な関係なだけに、気持ちを押しつけることを愛情と勘違いすることも。
9月28日のあさイチに心理家カウンセラー信田さよ子さんやタレントの青木さやかさんが登場。
親との距離の取り方をレクチャーされ、勉強になったので感想をお伝えします。
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毒親とは?
世の中には信じられないような虐待を繰り返す親がいます。
ネグレクトや暴行は警察に通告すれば、行政も動きます。
ですが、心理的な支配は第三者には、わかりにくい。
虐待とは言えないまでも、子どもにとっては辛く悲しい体験を、「わが子のためだから」と無理強い。
あるいは過干渉など、子どもの気持ちを無視して、母親が暴走。
毒親とは毒になる親のこと。
「毒になる親」はアメリカのスーザン・フォワードが書いた本のタイトルで、日本では2001年に出版され、評判となりました。
ひきこもりの娘と歩む84歳の母
番組に録画出演されたのは、84歳の母と56歳の娘です。
子を立派に育てなきゃと、思っていた林節子さん。
とても几帳面な性格で、今も毎朝のそうじは念入り。
娘の教育には熱心で、ピアノを習わせていたのです。
でも、林恭子さんは中学から不登校に。
節子さんは娘にピアノを習わせ、人の3倍努力させたとか。
ある日、娘は「母の操り人形で、自分には中身がない」と気づいて、体がふるえたそうです。
母には、子どもの意思や気持ちを尊重してほしかったと娘。
母娘は衝突したが、いくら訴えても母には理解できないのだと気づいて、29歳で自立。
結婚して家庭生活を営んでいましたが、父親が亡くなり、同居しています。
80代の母は、自分をふり返って反省しました。
「よかれと思って強いるのは、罪深い。
私は目標にむかって脇目もふらずに走ったけれど、本当は娘の気持ちをおもんばかる心のゆとりがあればよかった」
2年前から同居し、お互いの領域を侵さないルールを決めているそうです。
親の人生を考えてみよう
信田さよ子さんは、親が生きてきた時代や社会を知ることで、親を客観視できると話しました。
時代によって常識が違う。
私の実父も「黙ってオレの言うことを聞け」と、有無を言わせない人でした。
信田さんによれば「母親は子どものためにと子に押しつけて、父親は暴力に訴えるケースが多い」とのこと。
娘の人生を乗っ取ろうとする母
読者からのメッセージがいろいろ寄せられました。
「支配的で過干渉な母は、暴言を繰り返しました。
それでも思い通りにならないと気づくと、こんどはネグレクトをされた」
そんな親でも介護をしなければなりませんか?
答えは、介護を拒否できるそうです。
「わかり合えなくても、あきらめて仲良くすることも、同居も可能だ」と信田さん。
なぜ、娘に人生を乗っ取られたと思われるほど干渉するのか、その親の人生を考えると、距離を保てるのもしれませんね。
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親と子の距離感
番組には「子どもを育てるのはたいへんな苦労なのに、その親を毒親と言うのはひどいと思う」という意見や「番組は理想過ぎる。努力したけれど、傷つけられ、疲弊するばかりだった」なども。
「母がしんどい」の作者であるマンガ家の田房永子さんは、
「母は自分の気持ちに蓋をして、世間を気にし過ぎていたのかもしれない」と。
衝突した後、話し合えるかどうかがポイントになると、信田さん。
娘あるいは息子を立派に育てれば、相対的に自分の評価が上がると思う親は、日本独特かもしれません。
親の介護
母親が認知症になって、介護を担う50代女性。
子どもの頃は、暴言や暴力に苦しめられ、結婚して30年、離れて暮らしてきた。
なのに介護をしようと決断した!
「他人だと思うことにしている。
道ばたで困っている人を助ける気持ちで、食事の介助やトイレの誘導をして、目の前のことに集中しています」
子どもの頃にひどい目に遭っても、介護をされて立派です。
感想
私は実父と継母から「もう家に来るな」と言われたため、4年半ほどじっくり話す機会はありません。
親たちが元気でいることを、弟から伝え聞いています。
大きな原因は2つ。
- 親の借金の肩代わりを、私が拒否したので逆恨みされた
- 弟の嫁をいびり出したのに、数年後に面倒をみてほしくなった親。「弟夫婦を離婚させる気なの」という私の言葉に親が激怒
経済的な援助をしたいところですが、パチンコ依存の親なので底なし。
親に愛されたくて、自分の人生を犠牲して、親に仕送りする方も沢山います。
仲がよい親子は、わたしの憧れ。
せめて自分の娘たちとは良好でいたいです。
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まとめ
あさイチ「親との距離の取り方」について感想をお伝えしました。
戦中戦後に生まれた親世代は、子どもが孝行を尽くすのは当たり前という考えの方も多いです。
でも辛いのなら、犠牲になる必要はありません。
納得して親に尽くしたり介護をしたりすると、自分の人生が充実しそうだと感じました。
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