コロナを境に、がらりと変化したのが冠婚葬祭です。
断捨離の提唱者・やましたひでこさんが、「墓も葬式もいらないと、家族に話している。すでに喪服も持っていない」と、語った記事を読みました。
終活という言葉をよく耳にする昨今、墓や葬式の希望を伝えておくことは大切だと思うので、お伝えします。
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葬式は様変わり
コロナ禍をきっかけに、お葬式は家族葬が多くなりました。
昨年に義母が97歳、実母が81歳で相次いで、あの世へ旅立ち、葬儀を身内だけで執り行ったのです。
- 義母は家族葬
- 実母は一日葬
小さなホールでの家族葬を体験しました。
実母の一日葬は、お寺さんの本堂が会場です。
義母は先祖代々のお墓に、実母は永代供養墓に埋葬。
仏式は戒名代やお布施が要るため、キリスト教よりも葬儀費用は高め。
カタチだけの涙
断捨離の提唱者・やましたひでこさんは、ヨガ講師としてインド哲学を学んだ方です。
この頃は、死生観をテーマに講演されることがあるとか。
日本人は死を忌み、ふだんから意識する方は少ないので、いざというとき、とてもあわてがち。
ところで、やましたひでこさんのご両親は仲が悪くて、けんかが絶えないご夫婦だったそうです。
「“お父さんなんて大嫌い”と言ってた人が泣くんですよ。
びっくりですよ。
死んでほしかったんじゃないのと思っていたから。で、しばらくしたら“あー、せいせいした”とあっさり言う」
夫という縁の深い人でも、結局母にとってはそういう存在でしかなかったのか─。 「その時、人を招いてまで葬式をする必要はどこにあるんだろうと疑問が湧きました。そして、追い打ちをかけたのは、姉の死でした」
断捨離の生みの親・やましたひでこさん、執着を「断ち」「捨て」「離れる」生き方を極める!「葬式、お墓もいらない」“断捨離”が持つ本当の意味(2ページ目) | 週刊女性PRIME
世間体のために親類縁者の前で、母親は悲しみにくれてみせた……。
やましたさんはそのことを見抜いたのでしょうね。
喪服の断捨離
私の喪服は20年以上前に購入し、義母の時も実母の時も、着用しました。
和装の喪服も持っていますが、30年前に着たきりです。
さて、やましたひでこさんのお姉さんは、ドイツで家庭を築き、ひとり娘がいました。
そのお姉さんは愛娘の自死という悲しいことがあって、自分も自殺しようとして、結果的に病気を誘発して、亡くなったそうです。
その葬儀のため、ドイツに向かったやましたさんは、そこでも葬儀に参列した人に対して不信感を抱いたとか。
「第三者の葬式だったら、社会的なつながりがあればお花でも送るけど、私は葬式には一切出ないって決めました。
で、自分にとっての大切な存在の死なら、自分ひとりで泣きたいなと思ったの。そういうことに煩わされたくないと思ったんですね。
だから喪服も断捨離したから持ってない」
断捨離の生みの親・やましたひでこさん、執着を「断ち」「捨て」「離れる」生き方を極める!「葬式、お墓もいらない」“断捨離”が持つ本当の意味(2ページ目) | 週刊女性PRIME
喪服も断捨離したと、語るやましたさんです。
私はまだ、そこまでの境地には至りません。
私の礼服は5万円くらいでしたが、今はお安い!
仏壇も3万円で買えるとは、価格破壊ではないでしょうか。
もしも、夫に万一のことがあって未亡人になったら、家族葬を執り行い、お墓も建立するかも。
墓地は亡き義母が末息子のために、権利を買ってくれたので、場所は確保済みなのです。
でも、残念ながら娘が嫁いだため、墓の継承者はなし。
ところで親の葬儀はどうしたらよいでしょう。
「お金がかかるから、親の葬儀をしたくない。
けれど、それだと成仏できないでしょうか?」
故人となった親への供養について、語る大愚和尚。
お金持ちでも、親の葬儀にお金をかけたくないという息子がいれば、本当に貧しくて葬儀費用がなかったけれど、和尚に土下座して、葬儀を頼んだ人も。
「みんな老いて、病んで死んでゆく。
昔は医療がそんなに発達していなかったから、神仏にすがったのです。
いまは延命治療を選択すれば、莫大に医療費がかかる。
そして今の寺院は、葬儀が寺の維持費の収入源であることは事実。
大切なのは弔いの気持ちなので、お金をかけられないときは菩提寺の住職に相談してみましょう」
葬儀で浮き彫りになるのは、お金と人間関係だそうです。
まとめ
大愚和尚は「死は自然なこと。生きているうちに欲や怒り、恨みをなくすことが、成仏につながる」と、話します。
やましたさんが言う「執着を断ち切る」ことと、相通じるものを私は感じました。
喪服の断捨離をしたやましたさんに、潔さを覚えたのですが、一般人だとそこまで思いきれないかもしれませんね。
また、80代の親世代は、墓や葬儀の規模にこだわる傾向があるため、一概に「いらない」と言い切れない。
ケースバイケースなので、私見をお伝えしました。
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