2020年11月25日のあさイチ「引きこもり・家族が……もしかして私も」を視聴しました。
介護や家事などを担う女性は、自ら好まなくても社会と接点を失いがちです。
女性の活躍が期待されるなかで挫折や性被害などにより、家に閉じこもってしまうケースが番組では紹介されました。
私も10代の終わりから数年間、家に閉じこもりがちだったので、その体験とともにお伝えします。
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引きこもり
引きこもり100万人時代とも言われて、40歳から64歳までの引きこもり状態の人は約61万人という統計があります。
男性が76・6パーセントと多いのですが、23・4パーセントが女性。
働き盛りの100万人が就労していないのは、ゆゆしき事態に違いありません。
あさイチの番組で、女性の引きこもりについて、放送されました。
まず、昨今は女性を取り巻く価値観が急変。
- 仕事と子育ての両立
- よい母、よい妻 よい娘
- 女性らしく
- ママ友問題
- 女子トークに共感
このなかでも仕事と子育ての両立、家事を完璧におうちはいつもキレイにとなると、女性は寝る時間がないでしょう。
海外にはメイドやベビーシッターが常駐している国もありますが、人件費が高めの日本では一般的に女性の負担が重くなりがち。
引きこもりきっかけは?
男性のひきこもりは、就職活動がうまくいかなった・失業・倒産など仕事関連も多いのですが、女性はさまざまなきっかけから、引きこもり状態に。
- 不登校
- いじめ
- 家族や職場の人間関係
- 介護
- 病気や障害
- 性被害
うつ傾向に陥ると、気力が失われてしまいます。
そして、性被害は中学校や小学校でも起こりえる。
7年前、那覇市の中学校に通っていた当時中学3年生の女子生徒が、男性教諭からわいせつ行為を受け、翌年に自殺していたことを那覇市教育委員会が明らかにしました。
上記は自殺した最悪のケースですが、心が引き裂かれて、不登校から引きこもりに至る場合もあるでしょう。
あさイチの番組では、「家にいても孤独感や閉塞感に苛まれています。しかし、檻のような家から出られないのです」と、悲痛なメッセージが寄せられました。
引きこもり女子会
当事者同士が悩みを語り合う「引きこもり女子会」が、各地で発足されています。
女性の引きこもりは、親や兄弟の理解を得られないことも少なくありません。
親は世間体を気にして、自分の価値観を押しつけることが往々にしてあるからです。
ひきこもりUX会議の代表者の方が、あさイチで話されました。
「私自身が引きこもりだったので、居場所作りのために考えました。語り合うことで気持ちが軽くなれば、一歩前へ進めます」
ひきこもりUX会議 林恭子さん: 「27歳くらいだったと思うけど、限界がきて、自宅にひきこもる状態になった。 かなり強い絶望感と、未来を失ったという感じになった」
そして、参加者が本音を語りやすいよう、少人数に分かれて話す時間を設けます。
相手の話を否定しないというルールの中で、参加者は、「仕事」や「親子関係」など、抱え込んできた悩みを打ち明け始めていきます。
“女性のひきこもり” 見過ごされてきた その実態 - 記事 | NHK ハートネット
家事手伝いの憂うつ
私が家事手伝いとして実家に留め置かれたのは、大学受験の失敗がきっかけでした。
時は1982年春、父は私が国立大学に落ちると、嬉々として車を買い換えました。
そして、「お前は家の仕事をするように」と、家業を手伝わせたのです。
月の給料は3万円。
他人を雇うよりは、ずっと安上がり。
横暴な父親と継母に、私は全く逆らえない子どもでした。
戦中生まれの父は 、男尊女卑の考えで凝り固まった人間です。
そして、娘を外に出すと、悪い虫がつくという気持ちから、大変に支配的でした。
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私は父の事業を手伝いながら、茶道や華道を少し習うほか、ほぼ幽閉のような状態。
父は休日でも、私の外出を嫌がりました。
友達と会うのも、父の許可がないとできません。
父は気に入らないと、すぐ手を上げる人です。
私は暴力を怖れ、言いなり。
自分はギャンブル依存で、車好き という勝手放題ですが、私にはめちゃくちゃ厳しかった。
父にイライラした気持ちをぶつけられ、鬱憤晴らしをされることも。
そのため23歳で夫と見合いすると、私は父から逃れるために、すぐ結婚。
今ふりかえっても、本当にもったいない青春期の過ごし方でした。
また、33年前は、お相手の身元調査はふつうでしたね。
興信所を使わなくても、田舎だと近所の聞き込みでたいてい人となりが判明します。
ところで私の家事手伝い体験は、憂うつそのもの。
たぶん、夫と結婚しなかったら、私はずっと親にこき使われ、最後は介護要員となったことでしょう。
父と継母はいまも健在なので、4年前から少し距離を取ることにしました。
継母は私の育ての親ですが、金銭トラブルがありました。
パチンコや買い物で借金。
その肩代わりを私はさせられそうになり、ちょっと会いたくないんですね。
借金は結局、親たちが積み立てた自分たちの生命保険から払いました。
複雑な女性の引きこもり
あさイチでは、引きこもり女性を支える家族がポイントだと締めくくられました。
私は、その意見には少し懐疑的です。
親が足かせということがあるから。
親の介護をぜひ自分が担いたいという方は別ですが、娘には親もわがままが言いやすい。
一度きりの人生なので、まずは自分が幸福であるが大切です。
なぜなら自分が幸せでないと、ほかの人を幸福にはできませんから。
そして、自分の創作やハンドメイドが好きで家に居たい人は、引きこもりではありません。
家に居る人に、引きこもりレッテルを貼るのは危険ですね。
ライフスタイルは多様化しているので、そのことを尊重することも大切なことです。
まとめ
社会と接点を持たないとされる、引きこもりは約100万人。
そのうちの23万人あまりが、女性と推測されます。
家事手伝いや介護要員として、実家に縛り付けられている方もいるのかもしれません。
あさイチの番組で、「引きこもり女子会」など、気軽に参加できる場所があることを知りました。
自分からあえて自宅で趣味などを楽しみたい・育児や家事を悔いなくやり通したいという女性も少なくないので、引きこもりというレッテル貼りはいかがなものでしょう。
女性のひきこもりは様々なきっかけがあることを、お伝えしました。
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