節約家として知られる小笠原洋子さんは、1949年生まれのひとり暮らしの女性です。
画廊や美術館、大学の非常勤講師として働き、いまは少ない年金で暮らしを工夫して過ごされています。
『ケチじょうずは捨てじょうず』を読んだので、感想をお伝えします。
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溜めない努力
脂肪とごみは似ています。
どちらもいつの間にか溜まって、溜まると簡単に減りません。ですから、最初から溜めない努力が必要なのです。
本の扉表紙にそう書いていました。
脂肪とごみは似ている!
減らすのは容易ではない……。
小笠原洋子さんは、「買わない生活」の元祖。
東洋大学を卒業後、京都や東京の画廊で学芸員として働き、成蹊大学の非常勤講師も務めました。
フリーキュレターや美術エッセイストの期間があるせいか、年金の受給額は月4万円。
「収入が年金の約4万円しかないため、家計は貯蓄で回しています。
ですから節約は必須。でもゲームだと思ってやっています。たとえば、食費や日用品などの変動費は『1日1000円』ルールを作り、その範囲でやりくりしています。
少ない年金でも暮らす工夫が、いま注目されている!
ケチじょうず
高齢女性の単身者は、年金が低めの方が多い。
70代の小笠原洋子さんは、毎日の支出を1000円以下に抑えているそうです。
そしてゴミをできるだけ出さないように、リンゴの皮やお茶葉も食べ尽くして。
もちろん衣類はとことん使い果たすのです。
私が小笠原洋子さんの本「ケチじょうず」を初めて読んだのは、もう5年以上前。
そのライフスタイルが注目され、婦人公論などの誌面に登場するなど活躍されています。
買わずに減らす生活、始めませんか?
巷では捨てるノウハウが大流行。
でも、ちょっと待って。
せっかくお金を出して買ったものなのに、捨て方を学ぶなんてどこかヘン。
本の帯に書いていますね!
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持たない暮らし
物を持たないポリシーは、徹底しています。
- 食器はキッチンシンクの引き出しにしまう
- テーブルは持たず、小さなスツールやキャスター付きワゴンで食事
- 服は買わずにリフォームし、タンスのこやしを活用
私も持たない・買わない暮らしに移行中です。
仏壇の断捨離
「ケチじょうずは捨てじょうず」で強烈なエピソードは、仏壇を燃やした話ではないでしょうか。
明治生まれのお父さんが昔、庭先でお母さんの養母の仏壇を燃やしたそうです。
お位牌はお寺にあずかってもらったそうですが、大きな仏壇を神仏嫌いのお父さんが、自分で処分。
家族はだまって見守っていたとか。
日本人は先祖供養の言葉に弱くて、多額のお金をお布施として渡したり、献金したり。
はたまた永代供養に100万円以上かかることが多いですね。
『ケチじょうずは捨てじょうず』
考えさせられる一冊です。
シニア女性の節約術が人気♫
まとめ
小笠原洋子さんの『ケチじょうずは捨てじょうず』を読んだので、感想をお伝えしました。
よく学び、よく遊び、よく片づける。
3カ条が信条の小笠原洋子さん。
低年金でも工夫して、たくましく暮らしている高齢者の姿を見習いたいですね。
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