2021/04/25更新しました。
食費を節約することは家計を回すうえで、大切なポイントです。
それで私はよくスーパーの特売を狙って食用油を買い、家で揚げたてのトンカツや天ぷらを料理して、食卓に並べています。
キャノーラ油は菜種油なので健康的だろうと、感じていました。
しかし、スーパーの安売りで買えるキャノーラ油に国産のアブラナが使用されることはなく、遺伝子組み換えのカナダ産がほとんど。
そういう情報を見ました。
身近な食用油について考えます。
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キャノーラ油とは
写真はわが家の買い置き2本のサラダ油とキャノーラ油。
メーカー名は隠しました。
この前、キャノーラ油は1本150円で特売だったので、ホクホク顔で買ったのです。
メーカーは国内の有名会社です。
私が買ったキャノーラ油のボトルには、「キャノーラ油と菜種油は同じものです」と書いてあり、原材料には食用なたね油とある。
なたね油は菜の花の種を搾ることで製造されるとばかり、考えていました。
でも、圧搾とともに抽出という製法もとられています。
効率的に油を搾るために高温を加えたり、溶剤キトサンを用いたり。
サラダ油は主に大豆が原材料とのことです。
重労働だった昔の油製造
菜の花が終わると、種ができます。
油を搾る作業はたいへんに力が要る仕事で、江戸時代は囚人にやらせたことがあると、吉村昭著の『ふぉん・しいほるとの娘』の本で読んだ記憶があります。
シーボルトの娘である楠本イネの生涯を描いた時代小説。
そのなかに屈強な男たちが昼夜を問わず、脂汗を流し、なたね油を搾る描写があるんですね。
画像参照元:ルーラル電子図書館「ナタネっておもしろい 教材研究してみませんか」
日本の伝統的ななたね油作りは『玉締め絞り』で、ゆっくり時間を掛けて摩擦熱を最小限にしました。
ちなみに江戸時代は菜種油はけっこう高いので、油揚げはごちそうです。
油揚げを好物とする嫁は狐が憑いているんじゃないかと、棒でめっちゃ叩かれたという昔話が残っているほど。
ここで何が言いたいかというと、スーパーの特売で売られる油は、原材料が輸入品であり、昔とは製法が異なること。
- 遺伝子組み換え食品である可能性が高い
- 圧搾され、さらに抽出により製造されている
抽出は高温かつ真空状態にして精製すること。
日清オイリオのHP「油Q&A サラダ油のつくり方」には、海外から大型船で運ばれた原材料のゴミを取り除き、圧搾し、熱を加えて抽出していることを明記されていました。
キャノーラ油でなくサラダ油についての説明ですが、どちらにしても熱を加えることでトランス脂肪酸になりやすいと言えるでしょう。
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大量に摂らない
問題なのは摂取する量です。
昔ながらの和食と違い、いまは油を使った料理があまりも多い。
お惣菜に唐揚げやエビフライを買うことは私もよくあるし、子どものお弁当を作っていたときは冷凍食品をよく使っていました。
油って、美味しいんです。
ラーメンも背脂こってりスープで、中毒のように食べ続ける人もいますし、菓子パンやケーキにも植物油が使われています。
【武田邦彦】認知症の原因におどろいた!これをテレビで言うと降ろされます。しかし、わたしはここで全てお話しします
学者の武田邦彦氏は、「テレビはメーカーの不利益になることは言えないけれど、植物油の摂りすぎは神経毒になる。
お菓子やスイーツにもサラダオイルがたくさん使われているので、子どもには特に気をつけたいことです」と、解説しています。
トランス脂肪酸
海外では心筋梗塞などの冠動脈疾患の増加を危惧されて、禁止されているトランス脂肪酸は日本では許可されています。
そのため、広くいろんな食品に入っています。
脂肪酸の一種です。 植物油などからマーガリンやショートニングなどを製造する際や植物油を高温にして脱臭する工程で生じます。 また、天然でも、牛などの反すう動物に由来する乳製品や肉に含まれています。
参照元:厚生労働省
厚生労働省によると、日本人はそれほど過剰に摂取していないから大丈夫とのこと。
キャノーラ油やサラダオイルを使って揚げ物を調理することが多いのですが、なんども温め直すと トランス脂肪酸が増加します。
私はけっこう一度に大量に揚げるほう。
トンカツを揚げたら、次の日はカツとじにしたりカツ丼にしたり。
しかし、揚げ物を食べる回数を減らすことが、心臓病や動脈硬化を予防するポイントになるかもしれません。
チーズも植物油から作るチーズ風味があります。
チーズ風味のほうが安価となりますが、味や栄養は異なるようです。
良質なオイルとは?
それでは、どんなオイルを摂れば良いのでしょうか。
必須脂肪酸には、2つの種類があります。
- オメガ3脂肪酸 亜麻仁油やえごま油、イワシやサンマなど新鮮な魚油
- オメガ6脂肪酸 ひまわり油 紅花油 ごま油 グレープシードオイル コーン油 サラダ油
スーパーで安売りされる油は、オメガ6脂肪酸を豊富に含みます。
これまで話したように酸化しやすいのが、欠点。
劣化した油は、脳に良くないのです。長年にわたり、酸化したオイルをたくさん食べると、認知機能が衰える可能性が否定できません。
マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸も、控えたい油です。
逆にオレイン酸やビタミンEを含むオリーブオイルは、加熱に強い。
低温圧搾のコールドプレス製法:エキストラバージンオリーブオイルは、おすすめ。
オリーブの果実を低温で絞り、ろ過しただけの酸度0・8以下の鮮度の良いオイルを適量、召し上がるのが最も健康的に過ごせるでしょう。
まとめ
前からサラダ油やキャノーラ油は健康に良いのか、悪いのか疑問に感じていました。
研究者のなかには「体に悪い悪魔の油」だとか「絶対使わない方がいい」という極端な論文を発表する方がいて、著作を何冊も出しています。
でも、深刻に考えると、何も食べることができません。
心がけるとすれば、揚げ物の回数を減らし、酸化した油をとらないように買い物のとき気をつけること。
安い食材にはそれなりのワケがある。
新鮮な野菜や魚、果物を食べるようにして加工食品を毎日は利用しない。
質の良いオメガ3などの油脂を摂ることと中高年は、糖質を摂り過ぎないことも大切ですね。
ポイントを抑えて、健康的に過ごしたいです。
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