2024年5月14日更新しました。
人生100年時代、2000万円を60歳~65歳の間までに貯めることができますか?
金融庁が老後資金を早めに準備することを推奨しています。
最低ラインで2000万円というのですから、庶民は辛いですね。
公務員や大手企業に勤務されて退職金が入る方は、楽勝かもしれません。
でも、世の中には退職金がない方や、非正規として懸命に働いてきた方も多い。
老後資金がない人はどうすれば良いのでしょうか?
スポンサーリンク
年金だけでは足りない
年金のほかに老後資金2,000万円が必要という試算を金融庁が発表して、積み立てNISAなどでの長期投資が推奨されています。
それは現役世代なら有効な手立てだと思いますが、すでにシニア目前の私は呆然としてしまいます。
そもそもなぜ、国は注意を促したのでしょうか。
- 社会保障費が年々増大している
- 将来を担う子どもの数は激減
- 日本の人口ボリュームが厚い団塊世代が後期高齢者になるため、年金の財源が赤信号
ですから日本はこの先、いくらお金があっても足りない状態です。
日本の年金財源は、株式に投資されています。
株価が暴落すれば、年金の財源もダメージを受ける。
高齢者は年金が頼みですから、その財源が枯渇するのはゆゆしき問題ですね。
生活費の平均は?
夫婦ふたりで老後生活を送る最低ラインは、月22万円という試算が生命保険文化センターの意識調査ででています。
旅行やレジャー、趣味などを楽しめる「ゆとりある老後生活」で35万円。
住宅ローンを完済している持ち家なら、月22万円で夫婦で暮らすことは可能でしょう。
賃貸に住むなら、家賃を抑える必要がありますね。
良いお部屋に住みたいときは食費を2万円代にするとかの工夫がポイントに。
夫がサラリーマンで妻が専業主婦だと、21万5千円ほど受給できるケースが多い。
なので、贅沢しなければ暮らして行くことは可能ではないしょうか。
スポンサーリンク
退職金のワナ
私の知人でも、ご主人が還暦を迎えたので豪華客船に乗り、10日間の船旅を楽しんだと夫婦もいます。
「夢のように楽しかった。また乗りたい」と、奥さんが顔を輝かせていました。
お金があれば、豪華な旅行にも行けますから、羨ましいかぎり。
シニア世代をターゲットにした、ゴージャスな旅行プランや趣味の会が目白押しです。
計画的に金銭管理をしないと退職金の減り方が早くて、慌てるケースがあるとよく聞きますね。
いまはシニアを狙った詐欺がたいへん多いので、ご注意ください。
老後も意外にお金がかかる
老いたからといって人間の欲望がなくなるわけではありません。
ある夫婦はテレビショッピングが大好きで、家中に使いもしない商品があふれています。
ネットショッピングはいまや、地方在住の60代も使う頻度が多いですし、物欲をどう抑えるかはシニア世代の一大テーマ。
そして、日常の買い物以外にもお金がかかりますね。
- 車の買い換え
- 家のリフォーム
- 固定資産税
- NHK受信料
- 固定資産税
- 住民税
- 冠婚葬祭
- 年払い保険料
お孫さんがいると、誕生日プレゼントも。
私は1歳の孫にひな人形を贈り、それから2カ月後の誕生日にジャングルジムを届けました。
「ランドセルも買ってね」
まだ1歳ちょっとなのに、娘からランドセルをねだられています。
先の話ですが、孫貧乏になりそうなので、3万円くらいのお祝い金で済ませたくなりました(@@;)
何歳まで働けるだろうか
働け!
働け!
そうかけ声を大きくしても、高齢になると若いときのように体が動きません。
しかし現実に、70歳以降も働く人は増えています。
65歳以上の人口に占める就労者は男性が30パーセント超え。
女性は16パーセント。
就業者総数に占める高齢者の割合も12.4%と過去最高だ。
政府は継続雇用年齢の引き上げや年金制度の見直しなどで、高齢者の就労を後押しする。
高齢雇用者の74.4%と約4人に3人は非正規の職員・従業員が占める。
非正規を選んだ主な理由は「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最も多い。
親や配偶者などの介護をしている高齢者の数は17年に197万2千人おり、このうち4人に1人は働いている。
体力や家族など一人ひとり抱える事情は異なる。
多様な働き方を後押しする仕組みも必要だ。
これから下り坂になる日本で死ぬまで生きるためには、体力と根性、筋肉量が ポイントになりますね。
地方に移住?
麻生太郎大臣が「長生きしたいなら自助努力しろ。金がないなら地方に移住すれば良い」というようなことを話しています。
私が暮らす東北地方の町は、移住者を大歓迎。
とっても人口が減っているから(~_~;)
メリットはありますよ。
- 家賃はたしかに東京より格安。
- 空き家も多いので、住む空間は広め。
- 新鮮な食材が手に入りやすい
- 空気が澄んで、きれい
- 野山をウォーキングできる
デメリットは次のようになります。
- 電車が1時間に1本しかないため、車がないと不便
- 冬は吹雪になると交通が途絶える
- 暖房費がめちゃ掛かる(一冬で10万円くらい)
- 郊外に住むと、猿など野生動物の被害に遭うことがある
そして地方は娯楽が少ないので、野山を楽しんで自然に親しむほかありません。必然的に生活費は抑えられるかもしれないですね。
年金繰り下げ
国やFPは年金繰り下げを推奨しています。
最長70歳まで繰り下げでき、65歳で受け取るよりも42パーセントの割り増しに。
ただし、その前に死んでしまうと、国民年金だと死亡一時金しかでません。
死亡一時金は、国民年金の第1号被保険者として保険料を納めた月数が36月以上ある方が、老齢基礎年金・障害基礎年金を受けることなく亡くなったときは、その方と生計を同じくしていた遺族(1配偶者2子3父母4孫5祖父母6兄弟姉妹の中で優先順位が高い方)が受けることができます。
いずれにしても、節約しないと老後はたいへんになる方が多い。
わが家もさらに引き締めなくては。
節約は慣れないうちは、苦しい。
買いたいモノを我慢して、行きたい場所へ行けません。
恥を忍んで冠婚葬祭もなるべく控える。
そうしてお金を貯めても、少ししか殖えないものです。
しかしながら、老後破産に陥ると子や孫に迷惑が及びますから、身の丈で暮らすしかない。
高齢者の自殺は増えていないけれど、減ってもいません。
経済苦からうつ病になることがあるので、注意したいですね。
贅沢しなければ暮らせる日本であってほしい。
まとめ
老後資金を貯めることができず、年金もわずかなら、働いて生活費を得るしか道はありません。
暮らしをダウンサイジングして、悪質な詐欺にも遭わないように用心を。
高齢者が清掃の仕事をして、転倒してケガを負った。そうしたら解雇になったというニュースも見聞きします。
いつまでも若々しく働きたいと思っても、叶わないことがありますが、ギリギリまで働くことで自立の可能性は高まるでしょう。
年金の繰り下げや地方移住の選択肢もあります。
関連記事をいかがですか
スポンサーリンク