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【老前破産】年金支給70歳代時代のお金のサバイバル、荻原博子さんの本

老前破産しないために節約して貯金

足りない生活費

経済ジャーナリスト荻原博子さんの本『老前破産 年金支給70歳時代のお金サバイバル』を読みました。

老後貧困という言葉がありますが、この本には真に家計が厳しくて、破産が多い年代は40代と50代と書いてあります。

老いがやってくる前に、深刻な家計破綻に至る世帯が、意外とあるということ。

年金支給の先延ばし案がささやかれる昨今、お金のサバイバル術について紹介します。

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なぜ40代50代はお金が足りないのか?

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野菜が安い食品スーパー

 持ち株の上昇や不動産投資が成功してホクホク顔の方がいる一方で、生活費のやりくりに頭を悩ますケースは少なくありません。

  • 給料が上がらない 
  • ローンが終わらない
  • 子どもの将来が見えない
  • 残業カット
  • 増税
  • 年金支給の先送り

空前の好景気と言われますが、地方に住む私には実感がないのが実情です。

荻原博子さんの『老前破産 年金支給70歳時代のお金のサバイバル』には、いま最も大変なのは高齢者ではなく、「老前」の40代、50代の家計だときっぱり書いてありました。

理由は自己破産の数字からも読み取れます。

日本弁護士連合会によると、自己破産が最も多い40代が27パーセント、次に50代の21パーセントだそうです。

自己破産に至った理由

生活苦や低所得が自己破産の理由で最も多い

日々を暮らすお金が足りない

生活苦・低所得という理由が6割を占める自己破産。

遊興・ギャンブル・浪費は9・84パーセントと意外に少ない。

この数字からあぶり出されるのは、伸びない給料と生活苦で老後に入る前に家計が破綻する40代と50代の姿。

さらに借金の額は何千万円ではなく、500万円未満の人が大半です。

500万円未満の借金を返せるアテがないため、裁判所も自己破産を下した。

現代は「人並み」の生活を送ることに対して、背伸びしなければならない人がけっこういると言えるのでしょう。

住宅ローン

住宅ローン返済は家計の大きなリスク

元金が減らない住宅ローンが家計を圧迫

本には住宅ローンを35年で組んだケースが紹介されています。

53歳の男性は教育費と重なり、その間は利息だけの返済にしたので、元金が減りませんでした。

そのため73歳まで払う返済の計画となり、夜も眠れなくなるほどの不安を抱えています。

さらにはマンション の老朽化により、修繕が必要なのに積み立て費用が足りない。

八方ふさがりなのです。

家が資産の時代は終わった

じつは夫が50代の時、わが家も全く同じ状況でした。

住宅ローンの返済が月々11万3304円。

収入は右肩下がりで、娘たちは高校・大学あるいは専門学校へ。 

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 長女のときは郵貯の学資保険と預貯金をかき集めて、2年間の専門学校 を卒業させました。

でも、次女には奨学金を借りています。

大学が遠距離のため、奨学金を部屋代に充てました。

そして授業料の支払いに不安があったので、国の教育ローンも申し込んだ(@@;)

まさしくローンレンジャーです。

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 ふたりしか子どもがいなくても、教育費の支払いは大変でした。

幸いなことにふたりとも就職して、自立。

次女は自分で奨学金を返済中です。

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こうして考えると、確かに40代・50代は支払いが多くて、家計に悩むことが多い。

おまけに、家は資産価値が下がる一方です。

かつてのように土地の価格が上がることは地方では難しい。 

不動産は負動産と言われていますね。

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 20年前は人並みとされた持ち家、自家用車、子どもの大学進学ですが、庶民には手の届かないものになりつつあるということが、本から読み取れました。

その『人並み『』は、団塊の世代が作り上げた横並びの呪縛かもしれません

富裕層をのぞき今の40代、50代は背伸びして借金を抱え込まなければ、住宅を手に入れ、子どもを大学に進ませ、車を乗り回すことが叶わない。

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 そして本には50歳の時点で、負債と預貯金などがトントンなら、勝ち組だろうと、あります。

そうですね、わが家にあてはめると、夫が50歳のときは住宅ローンの残債が1,000万円ほどありましたし、教育費で四苦八苦して、負債がずっしり。

負け組決定です!

私は外へパートへ出ようと思ったのですが、夫が大反対して、節約に徹するしか道はありませんでした。 

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 自営業を手伝う私が抜けると、仕事が回らないから、パートに出ることを反対されました。

ふり返れば10年前は不景気のただ中で、パート募集も介護のほかはなかったです。その介護職も資格がないと低賃金で……。

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主婦を破産させるカードローン 

お金が借りやすい世の中、主婦が足りない生活費をおぎなうために、カードローンを利用することは珍しくないのでしょう。

銀行カードローンは口座が残高不足でも自動的に貸し付けすることも。

ただし金利は12~15パーセントと高い。

銀行だからと油断してはいけません。

消費者金融と手を組んでいますから。

www.tameyo.jp 荻原さんの本には具体的なケースがありました。

夫は企業勤め、子どもは公務員という恵まれた家の奥様でも、ふとした心のすきからカードを使い、買い物依存に。

その主婦は自殺を考えるほど追い詰められて、家族に全てを打ち明けて自己破産に至ったそうです。

4世帯に1世帯がカードローンを持っているとのことで、落とし穴は身近なところにいくらでもある。

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また、収入を増やすために副業をがんばり、体を壊す方もいるので、休養も大切ですね。50代になるとムリがききません。

口内炎だとドクターから言われて、ガンの診断を仰ぐのが遅れた堀ちえみさんも50代です。

老前破産を防ぐポイントは?

幸せな老後のために人間関係を整えたい

お金とともに家族との和やかな関係が大切

まずしっかり家族を立て直して愛情を取り戻す

幸せな老後を送りたい

誰もがそう願うことでしょう。

大切なことは家族や周囲の人間関係だと、荻原博子さんの「老前破産 年金支給70歳時代のお金のサバイバル」にありました。

  • お金だけが幸せをもたらすのではない。
  • お金は人生を幸せに過ごすための土台
  • 人間関係の土台は、お互いの自立によって作られる
  • 子どもに残せるのはお金ではなく、自立して生きていける力

年金だけでも暮らせますも、荻原博子さんが書いています。

まとめ

経済ジャーナリストの荻原博子さんが書いた「老前破産」を読みました。

わが家は年の差婚なので、夫が還暦を迎えましたが、私は50代半ば。

かつては買い物が大好きな主婦でしたから、財布のひもはキリリと締めて、暮らしていかねばと決意したところです。

老後を幸せに暮らすコツは、お金だけでなく人間関係こそ大切にとのこと。 

いつまでも自立した人間でありたいですね。

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