2022/06/04更新しました
50代後半の私には、結婚して離れて暮らす娘ふたりがいます。
若いときには考えたことがなかった老後が、目前に迫ってきました。
地方紙に「寂しさ消費」というタイトルの記事が掲載され、これは収入が少ない年金暮しのシニアが、子や孫を支援したり、旅行代金を払ったりして、家計を圧迫しているという内容でした。
寂しさ消費についてお伝えします。
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寂しさ消費とは
収入は年金頼みで、とても切り詰めた生活をしていても、子や孫への援助を惜しみたくない。
あるいは「遠いところをせっかく来てくれたから」と、おもてなしを盛大にする。
私にも覚えがあります。
巣立った子どもと会えるのはわずかな時間ですから、つい張り込んでしまいますね。
寂しさ消費とは、シニア世帯が孫や子どもに喜んでもらいたくて費やす費用。
老いると孤独感に苛まれがち ですから、せめて親族が顔を出してくれたときは、精一杯のことをしてあげたいと思うのでしょう。
旅行代金300万円
私が読んだ記事では、「子ども3人とその家族で行く夏の旅行は、すべて私持ちだった 」と、話す79歳女性の談話が載っていました。
沖縄旅行では総勢13人分 300万円近く掛かったとか。
虎の子300万円を出した旅行ですが、その後は疎遠に(@@;)
孫達も大きくなれば友人との付き合いなど忙しくて、お祖母さんの相手をしていられないのでしょう。
寂しさが募る高齢者と、自分たちの生活で手一杯の子どもや孫たち、 難しいですね。
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年金とお金の使い方
- 年金だけで夫婦ふたり暮しの世帯は、年間で子への支援が7万0364円
孫への支援は5万9857円 合計およそ13万円
- 年金だけで暮らし1人世帯は年間で子への支援が12万1852円、孫ヘの支援は11万4219円 合計およそ23万6千円
記事によると、1人世帯のほうが子や孫への支援額が大きいと言うのです。
ひとり暮らしのおばあさんが、年間で平均20万円以上も子や孫に支援しているとのこと。
年々、年金の受給額は減る傾向なので、寂しさ消費が家計を圧迫というのは、うなずける話です。
解決策は?
記事には解決策として、こういうふうに結ばれていました。
「シニア世代は親が自分にしてくれたことを、子や孫に返したい気持ちが強い。
けれど、いまはかつてない超長寿社会で、長生きリスクがある。
むりにお金を出し続けると、将来的に子や孫に負担を掛けてしまうかもしれないから、しんどいタイミングで素直に伝えてみましょう」
これって、高齢の親には覚悟が要ることではないでしょうか。
理由は、「金銭的にしんどい」と伝えたことで、子や孫が寄りつかなくなるかもしれないから。
私自身は、実父のギャンブル依存で頭を抱えた体験があります。
金の切れ目が縁の切れ目は、夫婦だけではありません。
親子にも言えるんですね。
シニアの寂しさ消費は結局、 子や孫をつなぎとめるのがお金だということ。
ところが今、コロナ禍で家計が厳しい世帯が増えています。
富裕層が資産を2倍にも3倍にも膨らませているけれど、全日空や日航、飲食業などお給料減のところが多い。
わが家も逼迫している側です(>o<)
娘や孫に迷惑をかけたくはない。
けれど、会えたときはごちそうをして、もてなしたい。
老後資金は最低でも1,600万円を貯めることをオススメする、ファイナンシャルプランナーが多いです。
シニアの「寂しさ消費」は、せつない事情が絡むのでしょう。
まとめ
年金生活のシニアが子や孫に注ぎ込むお金は、決して少なくありません。
ひとり暮らしのシニア女性が、ふだんの生活を切り詰めて「おもてなし」や旅行代を負担していることは多いとのこと。
一方、もらう側の子どもは案外、親の懐具合を気に掛けないことがあるそうです。
寂しさ消費について考えさせられたので、年金生活とお金の使い方についてお伝えしました。
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