2022/05/03更新しました。
年金を受給している世帯は1カ月に、平均19万5千円を受け取っているそうです。
夫婦ふたり暮らしで持ち家なら、節約しながら暮らすことが可能でしょう。
ところがこれは平均ですから、月々に2万円しか受け取れない人もあれば、42万円以上を受け取る世帯もあり、幅がたいへん大きい。
では、少ない年金しか受給できないときは、どんな工夫がポイントになるでしょうか。
年金が少なくても豊かに暮らす方法について、お伝えします。
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年金の受給額
現役世代は、年収によって格差が広がります。
その格差は、定年後の年金生活にも引き継がれてしまうのが現状です。
夫婦ふたりで一流企業に定年まで勤め上げると、ふたりで月に36万円以上の年金額となるケースが多いでしょう。
一方、自営業者の夫婦だと、40年間にわたり満額を納めても月に約13万円。
実に2.769倍です。
年金の平均が19万5千円と言っても、各世帯により非常に開きが大きい。
下は無年金の0円から、上は40万円以上ですから、高齢者ほど格差社会といえるのではないでしょうか。
国民年金の第一号被保険者は、自営業、農・漁業、フリーランサーや雇用の状況によっては非正規やパートタイマーも含まれます。
また、飲食店オーナーなど、コロナ禍で所得が減少して、国民年金の納付が難しいときは申請すれば免除が可能。
ただし、将来の受給額が満額より下がるため、所得が回復したら、追納したほうが安心です。
受給者の声
- 離婚して1人分の年金しか受給できないため、調理補助などのパートで月に5万円ぐらい稼いでいる。71歳・パート・年金額は24万円
- 家のローンが残っているので、フルタイムで働き、月25万円の収入を得ている。66歳・会社員・年金額は37万円
- 貯蓄はあるが、将来に何が起こるかわからないので、外食を減らして分相応な暮らしを心がけている。64歳・パート・年金額は11万円
- 交際費はダラダラ使わず、必要なときだけに限定。60歳・自営業・年金額は10万8千円
- 医療保険と携帯電話料金を見直した。65歳・主婦・年金額は29万円
- 100歳まで長生きしてしまったとき、果たして生活できるだろうか。71歳・パート・年金額は24万円
参照元:婦人公論№1537 2000年3月10日号
65歳どころか70代でもパート勤務などで、収入を増やす努力を惜しまない。
それが日本の高齢者の実態なのかもしれません。
婦人公論の読者としてアンケートに回答した人は、身内に寄りかかろうという気持ちがない、努力家だと感じました。
生活費15万以下
婦人公論には、月に15万の生活費で暮らす実例が載っていました。
離婚して独り暮らしの70歳女性は、養育費を元夫からもらうことができず、苦労してふたりの子どもを育て上げました。
収入は厚生年金10万円と、個人年金が1万7千円、家賃収入が4万円で合計15万7千円。
熊本の実家を相続して貸家にしている、神奈川県在住の独り暮らし女性の家計簿です。
- 家賃 1万2千円
- 外食を含む食費 7万円
- 光熱費 1万円
- スマホ 1万円
- 交通費 1万円
- 新聞・NHK 5,500円
- 趣味費 1万円
- 美容院など雑費 2万円
- 合計 147,500円
貯蓄額は1000万円。
公営住宅に住んでいるため、家賃を低く抑えられていることが特徴です。
フラワーアレジメントやエッセイの会に所属して、シングルライフを謳歌。
食費が7万円と多めなのは、仲間との食事会があるから。
月に15万で、悠々自適ですね。
国民年金の農家
農業者は、国民年金の被保険者です。
40年にわたり満額を納めても、介護保険料と国保料を差し引くとひとり約5万円。
福島県でサクランボ農園を経営する、75歳の夫と67歳の妻。
「夫婦で月に5万円ずつ、10万円の現金収入は農協に貯金することを優先。支出を増やさないようにしています」
こちらのお宅は貯蓄を800万円持っています。
収入は夫婦それぞれの基礎年金を5万8千円と、農業収入が月額平均10万円。
- 家賃 0
- 食費 3万円
- 光熱費 1万5千円
- 通信費 1万円
- 税金や公共料金 9千円
- 新聞・NHK 5,500円
- 医療費 1000円
- 雑費 3万円
- 合計 100,500円
夫婦で農業にいそしむため、趣味費はありません。
持ち家ですから、家賃はゼロ。
夫が高齢ですが、医療費もいまのところほとんど掛かっていません。
なにより農家のため自給自足で野菜や米をまかなえて、月に10万円くらいで生活できるのが強み。
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ライフスタイルの多様化
いま話題なのが、地方に小屋を建てて暮らす若者です。
私が視聴したテレビ番組では、小屋作りや山暮しをYouTubeで発信することで現金収入を得て、妻をめとり、子どもも生まれたケースがあります。
ライフスタイルは多様化していますね。
【送料無料】 小屋大全 小屋作りの実例と超実践的ノウハウ集 / 西野弘章 【本】
生活費を抑えるために、畑作りは有効でしょう。
作物を作ることができると、インフレにも強い。
家計と暮らしを小さくする取り組みが、若者世代の一部で始まっています。
ところで中国は2020年、大規模な水害に見舞われ、被害がでています。
中国共産党の習国家主席代表は、大食い動画の投稿を批判。
食糧不足の懸念が、背景にあるもよう。
習氏「食べ残し断固阻止」 食料不足懸念か―中国:時事ドットコム
日本もこの秋冬にかけて、食料が値上がりするかもしれません。
暮らしを徐々に小さくして、将来の危機に備えたいですね。
あまり節約が過ぎて、栄養失調になると、体の免疫力が下がります。
マイタケはβグルカンなどの不溶性食物繊維を含んで、血圧や血糖値を下げるとされています。
健康的に活き活きと過ごすことも、大切ですね。
まとめ
年金が少なくて将来が不安だという方は、少なくありません。
独身70代なら家賃を低く抑えることで、シニアライフを充実させることは可能でしょう。
また農園のオーナー夫婦は、長く働くことで老後資金を守ることができそう。
いずれにしても、楽しみながら生きがいを持って暮らすことが大切であることをお伝えしました。
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