あなたは持ち家派ですか?それとも賃貸派?
わが家は夫が33歳、私28歳のとき土地を求め、家を建てました。
金利がとても高い1992年に住宅ローンを組み、支払いに苦しむこと26年。
返済が終わったとき夫は59歳、私54歳、肩の荷がようやく下りたのです。
そんなわが家が、もし賃貸だったら、老後は悲惨になることが分かりました。
国民年金とシニアの暮らしについてお伝えします。
スポンサーリンク
住居費の重み
わが家は自営業のため、夫婦で国民年金だけ。
満額を受け取れても、1人につき6万5千円ほどです。
年金の生活者によると、健康保険料や介護保険料を引かれて、実質は5万円代とのこと。
夫婦で仮に12万円なら、家賃5万円のアパートでなんとか暮らせるでしょうか。
医療費がかさんだり、歯科医でインプラントを入れてもらったりしたら、家計が破綻しそうです。
さらにシングルになったときは、家賃3万円以下のお部屋に移らなければ、食費が出そうにありません。
理由は家賃3万円だとしても、国民年金の残りが3万以下となり、かなり苦しい。
そもそも、家賃3万円だと、関東では難しい。
ちなみに娘夫婦は、月に13万円も家賃に払っています。
私の地域だと、学生アパートや築33年くらいのお部屋が家賃3万円。
問題は、高齢者のひとり暮らしには、なかなかお部屋を貸してくれないこと。
ただし親族が近くにいて、保証人となってくれるときは借りることが可能のケースが多い。
そう考えると、国民年金だけの人は、持ち家のほうが安心でしょう。
非正規で働く方の年金
公務員や大手企業に定年まで勤務された方は、老後も安泰。
一方、非正規雇用の方は、どのくらいの年金額になるのでしょうか。
非正規雇用労働者の現実は10万円以下の年金となる可能性も
「令和元年分民間給与実態統計調査」によれば、非正規雇用で働く男性の平均年収は226万円、女性で152万円でした。
仮に男性が本調査の平均収入で40年働いたとしても将来月額11万円程の年金を得ることは困難です。
非正規雇用労働者、もらえる年金はどれくらい?(ファイナンシャルフィールド) - Yahoo!ニュース
記事元は、行政書士の柘植輝 さん。
男性で年金は10万円ほど、シングル女性の非正規は年金が7・8万円となるかもしれません。
非正規雇用の方は、全体の雇用者の4割。
賃貸ではなく実家暮しの方も多そうです。
親と暮らすのも、気苦労が絶えないでしょうが、家賃は不要です。
スポンサーリンク
老後の家賃2,000万円!?
私の実母は59歳で脳こうそくを患い、そのときは後遺症が軽かったものの70代に入ると、足腰が弱り、脳血管性痴呆症になりました。
いまは老人ホームで暮らしています。
母は、賃貸物件に住んでいたので、住み替えは楽でした。
ホームに持ち込める小さなタンスと、手荷物だけ。
母の住まいは業者に依頼して、処分をしてもらったのです。
賃貸のメリット
- 住み替え自由
- 負の遺産とならない
田舎の一軒家は 、腐動産あるいは負動産といわれるほど、子孫の重荷になることがあります。
賃貸なら、原状回復して終わり。
手間要らずです。
賃貸デメリット
賃貸のデメリットは、老後もずっと家賃を払わなければならないことに尽きるでしょう。
たとえば、65歳で引退、90歳まで暮らすと仮定し、月6万円のシンプルな部屋に住むとします。
65歳で用意すべき家賃総額はなんと1800万円です。
ここには更新料や家賃保証料などは含まれていませんので、2000万円程度は考えておいたほうがいいでしょう。「老後の家賃2000万円問題」というわけです。
老後「家賃」2000万円問題 リタイアまでに家を買う理由: 日本経済新聞
90歳まで生きたら、家賃は2千万円ほど。
暮らすというのは、なんとお金が掛かることでしょうか。
もちろん、持ち家だってメンテナンスが必要になりますから、タダではありません。
わが家はすでに築30年近い。
あと30年、持たせることができるかが、課題です。
老後にローンが残るケース
私の弟は50歳で家を建て、35年ローンを組みました。
85歳まで払う予定。
弟には、同居の長男がいるので、その長男が返済を助けてくれるかもしれません。
それにしても、老いても住宅ローンがあると年金から 支払うことになるので、なにかと大変そうです。
持ち家でも、賃貸でもお金がかかるのが実情です。
スポンサーリンク
まとめ
わが家は年金がわずかですから、住宅ローンに苦しんでも持ち家で正解だったように思います。
理由は、賃貸料を払ったら、食事にも事欠く暮らしになる可能性があるからです。
国民年金は、農家・自営業や漫画家、文筆家、フリーランサー、YouTuberなどが加入しますが、雇用経験があると厚生年金の期間がある人も多い。
年金という点からみると、サラリーマン生活が長い人が断然に有利。
シニアの暮らしは、実は格差が大きいということを実感するこの頃です。
関連記事をいかがですか
スポンサーリンク