2020/08/21更新しました。
写真は、まだ片づけ途中のわが家の本棚と周辺です。
段ボールには書類が詰まり、お手上げ状態でした。
さて、BSテレビ朝日「ウチ、断捨離しました!」4月17日放送は、難病を抱えるご主人がいる奥様の依頼で、やましたひでこさんが片づけをコンサルタントしました。
働き盛りのご主人が突然の病に倒れ、妻は混乱のまま戸建ての家で、モノにうずもれて寝起きしていたのです。
セルフネグレクトの怖さを感じた、今回の内容だったので、感想をお伝えします。
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キラキラ主婦に訪れた不幸
結婚して、子どもにも恵まれても、「子育てと家事だけの人生はつまらない。私らしく輝いていたい」という考えが、主婦の間で一時期ブームになりました。
フェイスブックやブログで、キラキラしているライフスタイルを発信して、インフルエンサーとなった女性は、実際にいます。
BS朝日『ウチ、断捨離しました!』4月17日放送は、キラキラと輝いていたはずの奥様が、家に残された家族5人分のモノに悩むところがプロローグ。
夫婦と子どもふたり、そしてご主人の母親と同居した戸建ての家ですが、現在は妻がひとりで寝起きしています。
- 子ども達は独立
- 夫の母親は80代で亡くなった
- 夫が難病となり、施設で暮らしている
たった独りで主婦は仕事をしながら毎日を送り、どこから片づけたらいいか、呆然としているのです。
高齢の親の介護で夫と対立
主婦はアロマやハーブを学んで、ジャズシンガーとしてスポットライトを浴びていましたが、同居の母親の介護を巡り、夫ともめました。
3年半ほど、家を出ていたそうです。
離婚を考えるに至ったとき、介護が必要だった母親が亡くなり、まもなく夫も発病。
妻は離婚を思いとどまりました。
しかし、家を出ていた3年あまりの間に家は荒れて、モノがあふれてしまったのです。
5人家族で暮らした当時のまま、時が止まり、備蓄された食品は賞味期限から10年近く経っているものも。
何もかもが過剰にモノがあふれている。服も雑貨も食器も家の中に散乱。
セルフネグレクト
家の中は雑多にモノが置かれて、カビがはびこっている状態。
妻が寝ている二段ベットにはたくさんの衣類がぶら下がって、どこに何があるか本人も把握しきれないでしょう。
やましたひでこさんが言いました。
「モノがもったいないのではなく、あなたの命がもったいない。こんなに不衛生で安全じゃない空間にいるのは、あなたが自分を大切にしていない証拠のようなもの」
そうですね。
テレビ画面を見ていて私は「セルフネグレクト」という言葉を思い浮かべました。
番組では、セルフネグレクトの言葉は出ません。
やましたひでこさんが「命に関わる状態」と表現されました。
奥さんは、夫が病気になったことや高齢となった姑の介護のことで、自分を責めたことでしょう。
そのことがテレビ画面から伝わってきます。
真面目な人ほど、自分を責めます。
そしてセルフネグレクトは、ゴミ屋敷につながりやすい。
生きるために必要な入浴や着替えなど日常的なことができなくなる状態がセルフネグレクトです。
心理的なショックによって、引き起こされることもあります。
周囲に助けを求められなくて、孤立も。
番組の奥さんは自分の住まいのひどさに、あまり気づいていないようでした。
セルネグレクトは、自分では認識しにくいのかもしれません。
認知症となった私の実母は、病の進行とともに、汚部屋の住人になりました。
私の家に引き取ることができなくて、実母は施設で暮らしています。
それにしても親の介護がきっかけで、離婚する夫婦は増加中とのこと。
なかには夫が強硬に高齢の親と同居したものの、認知症の母親の状態を受け入れることができず、暴力で親を抑えつけたというケースもあります。
親を大切にしたくて自宅で介護を始めても、男性は妻に丸投げが少なくありません。
妻に家出され、自分で親の介護を担える男性はどれほどいるでしょう。
番組のご家庭は妻の居ない間に、家が荒れてしまいました。
夫が寝たきりになったら片付けは?
番組のご主人は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病で、少し映像にでましたが、胸が痛くなりました。
というのは働き盛りの50代で意識がはっきりしているのに、体を少しも動かせないまま療養のために施設で生活されているからです。
今のところ原因が不明の難病ですから、もしも自分や自分の家族がそういった病気になったら、ショックと共に愕然としてしまうでしょう。
絶望するにほかならない。
なので、今回の放送は、奥さんに同情するところが多々ありました。
私の夫がもしも寝たきりになったら、家を片付けるどころではありません。治療費と生活費を稼ぐために、寝る間もなく働く羽目になるに違いない。
国保だと、高額医療の申請をすれば医療費は月に10万円 ほどで済む場合が多いようです。
でも、もろもろ掛かりますね。夫婦ともに働けるうちが人生の華といえるのでしょうか。
片づけて前向きに
番組の奥さんは、友人たちに手伝ってもらい、ぶじに家を片づけることができます。
3トントラック1台分のモノとさようなら。
最後は、地下室のスタジオで友人達の前で、ジャズの歌を披露。
シックなドレスにシックな身を包み、マイクを握る奥さんが自分を取り戻すところで、ジ・エンド。
番組の演出もあるでしょうが、深刻なご家庭の様子に45分間、テレビに見入りました。
ところで私が視聴した限りでの、 日本の片付け番組の特徴を挙げてみましょう。
- 女性の生き方を根源から問うため、湿っぽい。
- 片づけは主婦の仕事とばかりに、男性が積極的に関わることは皆無
今回のご主人は難病のため、断捨離に関わることはできません。
「なにもできないのですが、妻が前を向いて生きていけるように」
そう絞り出すように話しました。
わが家だったらと、想像してしまいます。
もっとも私がもし片付け番組 に応募し、見事に出演を勝ち取ったら、家族はドン引きするに違いない。
「そんなうちの恥をさらすなッ」と、怒る夫。
「やめて、大切なダーリンに汚部屋のことを知られたくないわ」
絶叫する娘たちが目に浮かびます。
というわけで応募はしません。
コツコツと自分で片づけようと、今回も「ウチ、断捨離しました!」の番組から刺激を頂きました。
まとめ
ウチ、断捨離しました!2回目は難病の夫を支える奥様が登場しました。
セルフネグレクトのような生活環境でしたが、友人達の助けを借りて片づけに成功。
それにしても「人生は何が起るか、わからない」「一寸先は闇」だと、視聴して感じた次第です。
今できることをすぐやろう。
明日は燃えるゴミの日なので、ゴミ袋を手に不要品を片っ端から詰めていこうと思います。
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