日本銀行の発表によると、昨年12月末の時点で個人が家計に使用する目的により、保有する現金が100兆円を超えたそうです。
高齢者を中心に、タンス預金も増えているとのこと。
私たち夫婦が実際に体験した、タンス預金にまつわる出来事についてお伝えします。
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真夜中の電話
私たち夫婦は安眠のため、2階の寝室に携帯電話を持ち込みません。
そんなある日。
夜中の3時に携帯が鳴り響いていることに、私が気づきました。
夫の携帯ですが、親戚からの電話なので緊急事態だと思い、出たわけ。
そうしたら夫の長兄・72歳です。
末っ子の夫よりも10歳年上の兄が、夜中の3時に「頭が痛くて我慢ができないから、朝8時までにうちに来てくれないか」というのです。
- 朝8時に私の夫に来てほしい
- すぐ病院に行きたいから送ってほしい
え~!
救急車で今すぐ、病院へ行ったほうが良いですよ!
私はそう説得したけれど、「救急車は隣近所に知られるから、いやだ」と言うんですね。
それで、私はまんじりともせずに夜を明かし、朝6時半に夫に事情を説明。
しかし、考えてみれば義兄は息子夫婦と、2世帯住居で暮らしています。
あら?
2階にいる自分の息子夫婦に頼んだ方が、早いのではないか。
そう感じたけれど、夫に朝ご飯を食べさて、送り出したのです。
自宅金庫に!
義兄は自分で、ある程度の症状を知っていました。
というのは、1カ月前に自宅の庭先で転倒し、頭を打ったため、硬膜下血腫ではないかと思ったとか。
義兄は10年前に、ハシゴから落ちたことがあり、そのときも頭蓋骨の内側に血が溜まったことがあるのです。
夫が実家に着くと、長兄は「入院・手術になるかもしれない」といい、金庫を指さして「200万円入っているから、医療費は大丈夫だ」と話したそうな……。
総合病院へ着くと、義兄は足取りがおぼつかずに車椅子に。
検査の結果、硬膜下血腫でその日のうちに手術となりました。
硬膜下血腫は、時間の経過とともに症状がでます。
慢性硬膜下血腫の典型的な発症例は、お酒を飲んで転倒し頭をぶつけたが、特に目立ったケガなどせず、その数週間後から数か月後に軽い頭痛やもの忘れの症状がでる、というもの。
病院に受診すると慢性硬膜下血腫であることを告げられ、緊急手術するというパターンが多く見られます。
このように忘れた頃に時間差で症状がでる病気です。
【はじめての方へ】慢性硬膜下血腫ってどんな病気?原因・症状・予防法まで|LIFULL介護(旧HOME'S介護)
転倒し、頭を打ったときは要注意です。
幸いなことに手術が成功し、義兄は10日間ほどの入院期間で、快癒しました。
ホッと胸をなで下ろしましたね。
命にかかわることでなくて、ほんとうに良かった。
自分の息子に頼まない理由は、激務のために遠慮したみたい。
私の夫はその日、仕事が休みなので、呼びつけやすかったのでしょう。
不用心なタンス預金
わが家には10万円ほどのタンス預金なら、災害のときの備えとしてあります。
しかし、200万円は大金。
不用心ではないかしら。
「兄貴は金庫の開け方も教えてくれたけれど、俺が実家の金庫から札を取り出せるわけがねえだろう」
夫もびっくり。
日本銀行が17日発表した2020年10~12月の資金循環統計(速報)によると、昨年12月末時点で個人(家計部門)が保有する現金が、初めて100兆円を突破した。
前年同期と比べ、5・2%増の101兆円と過去最高となった。
高齢者を中心に、自宅で現金を保管する「タンス預金」を増やす傾向が強まっている。
「タンス預金」増え、個人保有の現金初の100兆円突破…前年比5・2%増 : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン
銀行などへの預金残高も増えているとのこと。
記事によると、投資のお金も増えていますよ。
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高齢者とタンス預金
普通預金の金利が 0.001パーセントと非常に低いのですが、高齢者がタンス預金を好むのは、理由があるからに違いありません。
- 足が痛くて、お金をおろしに行けない
- ATMで使う銀行カードのパスワードを忘れてしまった
- 銀行カードのパスワードの間違いを3回続けて、新規発行が必要だが、手続きをしていない
- 通帳も銀行カードも、どこにあるか忘れてしまった
- 現金が手元にないと不安だ
それにしてもお金が自宅にたくさんある方は、用心してください。
大金があることを、第三者に知られないようにしましょう。
強盗が狙っていますよ!
家庭用の金庫はあるに越したことはありません。
しかし、過信は禁物です。
まとめ
日本人は現金が好きだと言われています。
しかし、あまりに多額の現ナマを自宅に保管するのは、リスク大。
窃盗団はもはや国際的。
日本人の資産は、各方面から狙われています。
ただし、高齢者は事情があり、タンス預金を好む。
自宅にたくさんの日本円を保管していることを見聞きし、驚いたことを中心にお伝えしました。
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