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生命保険のお宝保険を守る!転換を迫るセールストークに負けない

2020/11/24更新しました。

私の夫が生命保険に加入したのは、20代で1984年のこと。

大手の保険会社に勤める知人にすすめられるまま、定期付き終身保険に入りました。

その終身保険は60歳まで払い込むと一生涯、保障がつづきます。

しかし、マイナス金利の昨今ですから、この終身保険の部分を小さくしようと、生命保険会社は躍起。

昨年、私は思いも掛けない言葉を、勧誘員から投げつけられました。

保険のおばちゃんの達者なセールストークから、お宝保険を守るには予備知識と覚悟が必要です。

 

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終身保険とは?

生命保険に詳しい人はいるけれど、一般にはわかりにくい。

おおまかにいうと、死亡保障には掛け捨ての定期保険と、積み立てる終身保険があります。

一生涯の保障が続く終身保険と保障期間が限定されている定期保険を組み合わせることもよくみられるケースでしょう。

なぜなら終身保険は積み立てるものなので、死亡保障が例えば3千万円が必要なとき終身保険だけで設定すると、保険料が高くなる。

それで掛け捨ての定期部分を組み合わせて、2階建てにするのです。

  • 定期保険は単純に掛け捨ての死亡保障
  • 終身保険は掛け捨てではなくお金が貯まっていく商品

終身保険の特徴を上手に利用すると税金面、保障をしながらお金を貯めていけるなど多くのメリットがあります 

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現在の保険内容 は?

私の夫の生命保険は以下となっております。

ちなみに民間の大手ですが相互会社ではなく、持ち株会社です。

主契約

  1. 終身保険 保障額700万円 年間の保険料53,676円
  2. 定期保険特約 保障額500万円 年間保険料42,725円
  3. 障害特約  保障額1000万円 年間保険料6900円
  4. 医療:疾病特約は入院は5日目から日額1万円を保障、年間保険料47,580円
  5. 災害入院特約は5日目の入院から日額1万円を補償、年間保険料5,850円

合計保険料は1年間で156,731円。

主契約のほか2~5までの保障は60歳以降はなくなるため、医療保障を継続するには60歳時点から80歳までの保険料が必要。

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無配当終身医療保険にすると一生涯の入院を保障しますよ

保険のおばちゃんがすすめるのはこれからの一生涯、入院給付金を付けるタイプ。

無配当終身医療保険です。

「これからは国民皆保険は運営が厳しく、自由診療が増える予想だから、60歳以降も手厚い医療保険が必要ですよ。脳梗塞や心臓病、ガンは加齢とともに増えますからね」

転換すれば保険料は安い?!

「いままでは5日めから保障でしたが、新プランは入院1日目からの保障で、日額1万円も大丈夫。これね、今だから入れるのよ。60歳まで3年あるでしょ。60歳になってしまうとこんな良い医療保障は付けられないのよ」

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 しかし、作成されたプランは年間に24万円も払うようになっていて、ショック。

今より9万円も高いなんて……。

「ですから、終身保険の積立部分を転換すれば、月々の支払いが楽になるんです。とってもお得なプランなんです」

終身払いの無配当医療保険

私がおそるおそる「これって、80歳90歳になってもこの金額を払うのですか?」と聞くと、

「そうですね、ま、生きている限り保障が途切れませんから、お支払い頂ける期間は入院1万円の保障です」と、保険のおばちゃん。

にこやかな顔で、さらに説明をつづけます。

「通算の支払い限度の日数も700日から1095日となりますし、放射線治療や骨髄ドナーになったときの手術にも対応していますよ」

転換とは?

生命保険には独特の契約があり、そのひとつが転換。これがくせ者です!

生命保険の更新時には、契約している保険会社から転換契約を勧められることがあります。
転換契約とは、契約者に今までの契約を一旦解約させ、その解約したときの払戻金を「頭金」とすること

旧契約のメリットを利用できなくなってしまう新規の契約も多いので注意が必要です。

  • 終身保険は、若いときに加入したものが有利である可能性が高い
  • 利率も加入時の保険の方が圧倒的に高いというケースがほとんど。

 夫は若いときから終身保険に加入したので、予定利率が5・5パーセントと高いのです。

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 ところが国がマイナス金利の政策を施行しているため、保険会社は利ザヤが生じて苦しい。

そのため、社員たちに転換をうながすように、ハッパをかけているのですね。

なにしろ1980年から1992年の予定利率は5~6%あり、現在は約1%で今に比べると5~6倍の予定利率の高さ。

よって昔に加入した貯蓄タイプの保険は現在の保険に比べると、とてもお金が増えて魅力的だったのです。

夫の終身保険は俗にいうお宝保険。

それにうちは、いまでこそ年間15万6千円の保険料ですが、30代~40代のころは子どもが小さいので、保障額を大きくして月々4万円、年間で48万円も払いました。

子どもが社会人となったので、大幅に定期部分を小さくして負担を少なくした経緯があります。

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だんなの保険金がほしいのか

今回、保険のおばちゃんとやりとりして、とても腹が立ったことがあります。

それは、終身部分を削る転換契約を断ったときのこと。

そんなに終身の700万円にこだわりますか?だんなさんの死亡保険金がそんなに欲しいの?

なにそれ!

むかっとしました。汗水ながして、40年近くも積み立てたお金です。

まるで私を、後妻業の犯人みたいに言わないでちょうだい

終身保険は老後資金にもなる金融商品

終身保険・生命保険

終身保険のメリット

前述したように、終身保険にはメリットがあります。

  • 特徴である貯蓄性を利用して、老後の生活費・子供の学費など将来のお金を貯めていくことにも活用できる商品であること。
  • 解約せずにそのまま運用を保険会社にまかせておくと、予定利率どおりに殖やすことができ、老後資金にできる

もちろん、保険会社が倒産したら、解約返戻金も雀の涙になるでしょう。

しかし、日本の大手保険会社が、そう簡単につぶれるでしょうか?

たしかに過去には東邦生命、協栄生命などがつぶれてしまいました。 

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 夫が加入している第〇生命も倒産リスクが絶対にないとはいいきれませんが、今のところ経営は安定しています。

「終身保険は、老後資金や相続税対策になる金融商品ですから、うちは転換せずに、このまま保有します」

つい私は言葉を強くしました。

相手は70代半ばのベテラン勧誘員ですが、「ダンナの保険金がそんなに欲しいか」とまで言われると、こちらも引き下がってはいられません。

 

まとめ

保険会社は利ザヤが生じているので、1980年~1990年代の予定利率が高めの終身保険を削ろうとします。

「お客様にぴったりのプランですよ」と、勧誘員はいいますが、その実態は自分たちのボーナスや報酬のことしか考えていません

保険会社が都会の一等地にビルを建てるのは、世界のなかでも日本くらい。

加入者が保険の知識を得て、勧誘員の言いなりにならないことも大切だと感じます。

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