2021/01/22更新しました。
タンスの肥やしになっている服はありませんか?
イマドキの20歳前後のお嬢さんは、パパのお下がりを喜んで着るという情報を日本テレビ系列・朝の情報番組「スッキリ」で知りました。
大きなロゴ入りで、だぼだぼサイズが人気とのこと、わが家のタンスを探してみると、CONVERSEの赤いトレーナーや、トレンチコートが出てきました。
捨てるに捨てられない。そんな服がいま若者の間で流行中です。
パパのお下がりファッション
9月20日の「すっきり」を見るまで、よもや若い娘たちが父親のお下がりを着るとは考えてもみませんでした。
「パパのお下がり?!ええ、着ますよ。どこにも売っていないし、一点物みたいでかっこいい」
「バブリーな香りがする、派手な柄のパパのシャツを黙って着たことは何度もあるよ。ビビットカラーはインスタ映えするし、友達にもウケる!」
そのような声が番組で紹介されました。
驚きです。
インスタグラムには、パパが昔 に着たスタジャンを娘が着る写真もアップされています。
そういえばうちの夫も、スタジャン着ていました。それはボロボロになって、とっくに断捨離。
でも、もの持ちが良いのでアディダスのジャージーは今もタンスにあって、実家の農作業の手伝いに駆り出されたとき、夫自身が着ることがある。
縮むアパレル業界
「大きめが今年のトレンドだから、めちゃ着ている」
そんな声があり、調べてみると、お父さんのスエットの下を娘が着用するケースもありました。
私の娘は現在30歳と27歳ですが、そうですね、夫の服を着たいという声は皆無だった!小さいときはとってもお父さん子だったけれど、思春期に入ると煙たがるようになって、20歳のころは「父さんの服なんか触りたくもない」という感じでしたね。
また、その頃は多くの人がファストファッションに飛びついた時代でした。
上の子は美容師で私服で接客する毎日のため、大量に買い込んでは飽きると、下の子のアパートへ段ボールで送っていました。
「お姉ちゃんの服は、派手すぎ。しかもパーマ液がついたのか、ところどころ脱色して、いくら貧乏学生でも着ることができない」と、悲鳴が上がるほど。
上の子はおしゃれが大好きでしたから、月給のけっこうな額を服に費やして、ショップの売り上げに貢献したでしょうね。
そんな時代から一転して、いまアパレル業界は売り上げが年々、減少しています。
15兆円あった売り上げが10兆円と大幅に縮小。
アパレル業界を追い詰めた「三度の裏切り」…これではもう売れない(小島 健輔) | マネー現代 | 講談社(1/3)
たいていの家庭には服が余るほどありますから、消費者は買う気にならないのかもしれません。
お金が使えない若い世代
また、若い世代が服にお金を費やすことができないのも、パパのお下がりが見直される要因なのでしょう。
- 学費が高すぎる
- 携帯スマホや携帯ゲームにお金が掛かる
- 親元から離れている人は、家賃や更新料が必要
裕福な家庭の子どもなら、親の投資用マンションに住んだり、たっぷりとこづかいを与えられて車も運転したりします。
しかし、そういう人は多くありません。大多数の若者はバイト代を稼ぎつつ大学や専門学校で学び、余裕がそれほどない。
就職しても20代半ばは、年収も低めです。
一方、親のタンスを開けると、それほど傷んでいない服がぎっしり詰まっている。
いつか使うかもの「いつか」がこないとは思いつつ、親は思い切って断捨離もできない。
そして、親世代でメリカリを頻繁に利用している方は少ないのではないでしょうか。
かくいう私も未だに不要品をメリカリで売ったことはない。本を一度、買ったことがあるくらいです。
スポンサーリンク
タンスを物色
わが家のタンスを開けてみましょう。
ミニマリストに憧れるけれど、真逆のありさまです。
3竿のタンスに衣服や着物が詰まっていて、洗面所にも着がえ用のタンスがあるし、押し入れには衣装ケースが……。
そんなわが家からまず追い出したいのが、夫の古着2点。
画像にありませんが、夫が若いときに着たレザーコートが出てきました。
結婚する前に購入しているので、1980年代のメンズファッション。
メリカリで売れるものでしょうか?
あ、言い忘れたけど、本革でなく、ビニールレザー。
35年も経つけど、劣化はしていません。
そしてもうひとつが、CONVERSEのロゴ入トレーナー、サイズはL。
前にGoogleフォトで貼り付けていた画像が閲覧できなくなったので、楽天ショップから似た感じのを探してきました。
今春、わが家を訪れた娘婿に、「寒かったら着てちょうだい」と差し出しのです。
そうしたら娘が「大きいわよ。ダーリンはメンズのSサイズがちょうどよいの」と口を挟み、婿は受け取らなかった。
何回も着ていません。
2度しか袖を通しておらず、捨てられなかった1枚です。
パパのお下がりファッションが流行しているのなら、売ろうかな。
発送が面倒なのと、値段に迷うのがネックです。
ちなみにビッグロゴトレーナーは500円だった売値が、1000円にあがっているとか。
記事をアップした数日後、セカンドストリートに買い取りをお願いしました。赤いトレーナーは買い取り価格は10円という結果に!
まとめ
パパのお下がりが注目されているのは、すでにどこにも売っていなくて1点物だから。
そして今年の流行がビッグシルエットであること、スポーティなブランドの大きめロゴが若い世代に新鮮に映るからなのでしょう。
「パパのニオイがするから嫌」という娘さんは、ひと頃よりかなり少ないようです。
夫のお下がりを、妻が着るのもアリでしょうか。
コーディネート次第で活用できるかもしれませんね。
着なくなった90年代の服が、意外にも若い世代にウケていることをお伝えしました。
関連記事をいかがですか。
スポンサーリンク