貯め代のシンプルライフと暮らしのヒント

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【買わない生活】残す物と捨てる物を選択して自分を大切に

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娘が小さいとき、私は手作りが好きでした。子ども服は処分したのですが、写真の赤いタータンチェックのジャンパースカートだけ残しています。

 

 

下手くそなミシン跡に、喜びとともに涙にくれた子育て時代が胸によみがえります。私は子どもにきつく当りがちな母親でした、特に上の子に。

自分が親に叩かれて躾けられたため、わが子にもよく手を挙げていたのです。

胸がチクリとする思い出がある。だからこそ、大切にしたいと思いました。

残す物と捨てる物、保管の仕方を考えます。

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収納サイズは増やさない

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わが家は新築から26年が過ぎました。

すっかり古民家となり、便利なウォーキングクローゼットはありません。

寝室に置いた婚礼ダンスをいまも使っています。

和服をけっこう持っているため、このタンスに収納。

地震のとき危ないから、ダンスはみんな処分したわ」

そういう声も多く聞かれるこの頃ですね。

私はタンスを残し、本とピアノを処分しました。 

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かつて汚部屋に住んでいました。

ゴミ溜めに暮していたころは、夫とうまくいかなくてお互い険悪に。

一時は離婚も考えたほど。

「パパとやっていけない。○○ちゃん、貧乏してもママと一緒にいたい?」

保育園児にそんなことを何度も聞いた「たわけ者」です。

 

20代半ばとなった次女には、そのときの記憶があります。

「結局のところ母さんは、一度も家を出たことすらない。

あれってなんだったの?子どもの気持ちをかき乱して喜んでいたの?」と。

ごめんね、未熟な母を許して。

どす黒い不満が腹の底にあったのよ。 

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 捨てて捨てて、やっと家らしくなりました。

巣立った娘たちの衣類や雑誌も多かった。床に直置きしてあったものは問答無用で処分。

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家が狭いため収納は増やさず、使わないモノを捨てました。

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掃除がしやすい家

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モノを置かなければ掃除がしやすい。これは実感です。

ホコリはアレルギーの原因になる。私と長女はアレルギー性鼻炎 に長く悩まされました。

掃除が足りなかったに違いありません。 

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 ダニも繁殖!

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 私の町は北国なので、秋になりダニは身をひそめています。

ホコリがたまるとダニの居場所となるため、私は毎朝、各部屋の拭き掃除が日課に。

子どもたちがいたときは狭いと感じた家だけれど、夫婦ふたり暮らしならベストサイズ。

拭き掃除は7分でOK.

50代からの住まいは、リビングのほか寝室と趣味部屋があれば充分と思います。 

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残す物

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趣味は着物です。

赤茶の紬は、祖母が選んでくれた1枚。

「縦の縞に絣もようが、めんこい」と言いながら、亡き祖母が愛おしそうに反物を撫でたことを思い出します。

 

でも、結婚するとまもなく妊娠し、出産して育児に追い立てられ、着物どころでありません。

何十年もタンスの肥やしで、気が付けば50代になっていました(-_-;)

しかも若い頃は訪問着や付下げなど、派手な着物に惹かれていたのです。それが、絣の歴史にふれ、紬の良さを再発見。

 

 

布のちから 

法政大学総長で江戸文化の研究者である田中優子氏の本。

世界の布を紹介しながら、日本の手仕事を語っています。

法政大学総長・江戸文化研究者・田中優子さん(65歳)の30代は「人生最後の充実期」 | Oggi.jp

着付けは結婚前に習い、子どもたちが巣立った後にユーチューブを見ながら復習しています。

  • 絹をまとうと、ふしぎに気持ちが落ち着く。
  • 布にふれて、その手ざわりと文様の種類を知ると奥深さにうっとり。
  • 体の線があらわにならず、帯のお太鼓がウエストやヒップラインを隠してくれる。

着付け教室は無料もあるけれど、呉服屋とタイアップして買わせられる確率も高いので行きません。

 着物は頂き物やプチプラが多いのです。

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ある物を組み合わせて、着物コーデを考えるのも楽しい。

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92歳の姑からもらった年代物の帯と組み合わせたら、着ることができないだろうか?

紬が派手な色になったら、黒い羽織を着てバランスを取ることもできるはず。

そして帯揚げは着る予定がないお下がりの色無地をほどいて、反物に戻して再利用。和装小物は値が張りますが、工夫すればタダです。

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後ろ姿のチェックは、ドレッサーに写したカメラで、(帯が地味めだから街歩きできそう)と、思案しながら。

そんなひとりの時間を楽しむ。

他人様が見たら、「時代遅れのバカな奴」「自己愛が強い可哀相な人」と、嗤うかもしれない。

いいの、どう思われても。だって着物が好きなんだもん。

私は汚部屋だったとき、自分が大嫌いで不満もいっぱいありました

少しずつ家を片づけて、着物を虫干しさせ、年に何回か着るために着付けを練習。

鏡に映る姿をチェックするうちに、自分を愛おしく感じるように。

人を大切にするには、自分を粗末にしているうちはできない。

自分を大切な存在だと感じて、初めて人も大切な存在だと思うことができる

そういうことを気づかせてくれた着物を、今しばらくは手許において、楽しみたいと思っています。

戦後まで庶民は着るものに事欠きました。

東北の衣の歴史について書かれた本は、私の芯を作ってくれた1冊です。

民俗研究の田中忠三郎氏の本「図解みちのく古布の世界」は刺し子について解説しています。

 

まとめ

断捨離ブームは続きますが、私は手作りした娘の服と祖母が見立ててくれた着物や姑からもらった帯などは自分のタンスに入れています。

着物を入れるスペースのために、着なくなった服を処分。

残す物を厳選すると、自分の芯が見えてくると思います。

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