2024年1月17日更新しました
お金にまつわるニュースが多いこのごろです。
ひとつは28歳の男性が勤務していた警備会社から3億6千万円ものお金を盗み、あえなく捕まった事件。
それから有名な予備校講師としてマスコミに引っ張りだこだった金ピカ先生が、クラシックカーなど高級外車を複数台も所有したこともあるのに、最後は生活保護を受給し、孤独のうちに60代で亡くなったこと。
お金の魔力はすさまじい。
消費増税があがり、庶民は苦しくなることが予想されます。
生活防衛をお伝えします。
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お金の魔力
多額のお金を見ているうちに 、魔がさしたのでしょうか?
28歳の男性が3億6千万円も自分が勤務する警備会社から、盗んだ事件がありました。
犯人が確保されると、ほぼ全額に近いお金がもどったそうです。
その警備会社は、いろんな会社や店舗から売上金を預る業務をしていたとのこと。
従業員から逮捕者が出ると、信用問題にかかわります。
警備会社に勤める際には、それなりに身元を調べられるので、この犯人は初犯と思われ、公開手配の画像を見ると、まじめそうな青年でした。
どのくらいの刑が言い渡されるか?
過去に14億円を横領して、チリ人妻アニータに貢いだ日本人男性は、14億円を使い切って逮捕されました。
刑は14年の禁固刑。
1億円につき1年の計算のように感じられます。
今回の犯人はもしかしたら、3年くらいの禁固刑かもしれません。
盗んだけれど、誰も傷つけていないからです。
そして、ニュースでは動機について、犯人がこう述べたと伝えられています。
「今の生活が苦痛だから、脱却したかった」
「生きていくための生活費として使うために盗んだ」
私が気になるのは、この男性の心の荒廃です。
盗んではいけないと判りつつ、36キロもの現金を運び出してしまった。
紙幣は枚数が多いと、重いんですね。
さて、この青年は刑を終えて社会に復帰したとき、前科者となるため、生きていくことがますます難しくなることが予想されます。
お金って怖い。
金融機関でも横領はけっこうあるので、誘惑に打ち克つ精神が必要なのでしょう。
なぜ生活保護なの?
金ピカ先生といえば、予備校講師として超人気で、お茶の間のテレビをにぎわせたものです。
成金趣味のようなスーツを着て、日本刀と派手な外車が趣味。
なのに顔立ちがどんぐりまなこの丸顔で、1980年代は憎めないキャラクターとして人気があった。
最盛期には、年収が2億円もあったと伝えられてます。
まさか、68歳で困窮のうちに亡くなるとは……。
ニュースを聞いたとき、私は驚いてしまい、声が出ませんでした。
金ピカ先生は糖尿病や心臓病などを患い、働くことができなくなったのでしょう。
ご冥福をお祈りします。
晩年は、生活保護の受給が決定していました。
生活保護がおりるということは、無年金か低年金ということではないでしょうか。
予備校講師として働いていた頃、フリーランサーだったのかもしれません。
国民年金は満額受給でも6万4941 円、実際に貰っている額は5万5千円の方が多い。
現在70歳の方の話によると、満額を納めていても国民健康保険料と介護保険を引かれるため、手元には5万円しかこないとか。
これじゃあ、生活保護のほうが医療が無料で受診できるだけ、ましじゃないかという意見はあります。
ただ、生活保護を受給するには、頼れる身内がいないことの確認や、所持金10万円以下というハードルがあるんですね。
10万円以上の預貯金があったり、生活保護の支給額以上の年金があると、まず却下されます。
つまり金ピカ先生こと佐藤氏は、所持金がきわめて少なくて、年金もないために生活保護の受給が決定していたということになるでしょう。
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誰でも困窮するかもしれない
画像は2年前に新宿都庁ちかくの公園を、朝早く散策していたときに撮った一枚です。
住人の方がこのときは、いなかった。
東京は、住所を持たない方が少なくないように感じました。
上野公園には遊歩道で寝ていた方がいて、うっかり踏みそうになったのです。
明日は我が身かも。
私はそう感じましたね。
なぜなら自営業者のため働けなくなったら、たちまち暮らしに困るからです。
医療保険は家計を圧迫するため、1日当たりの入院給付金を1万円から7千円に減額。
もうね、何が何でも働き続けなければなりません、死ぬまで。
長生きがめでたいと言われたのは、過去の話に違いありません。
金ピカ先生を引き合いに出して、天国の佐藤氏は困惑しているかと感じるのですが、教訓を遺してくれました。
いつまでもあると思うな、親とカネ!
収入を使い切る暮らしを続けると、老後破産へまっしぐらと言えます。
低年収でも暮らせる人
今、稼げている人は「これが人生のピークかもしれない」と危機感 を持つと、良いでしょう。
生活レベルを上げないようにして、蓄えると老後貧乏に陥らないからです。
年収1000万円の人が、年間300万くらい貯金すれば、30年で1億円が貯まる。
夫婦共働きで、ふたりで節約しながら年間で600万円貯めると、10年で6000万円が貯まる計算。
子どもがいたり、家を買ったりすると計算とは違ってきますが、貯め時を逃さないことがポイント。
そして、お金の魔力に誘惑されないで、清い心で過ごすと事件の主犯者にならないで済みます。
私は貯め時を逃してしまったため、心して倹約しようと考えています。
まとめ
バブル末期を思わせるような昨今の風潮が、私は気になっています。
何もかも、お金本位。
お金がすべてという風潮で、ついに関西電力の会長らが原発を抱える自治体から、賄賂3億円あまりを受け取っていたことも明るみに。
警備会社の社員が盗んだ3億6千万円など、上から下までモラル崩壊の様相です。
庶民にできる生活防衛は、生活レベルを下げつつ、倹しくも清く生きることではないでしょうか。
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