2021/12/27更新しました
人間関係は距離感が大切と、よく聞きます。
親子や夫婦、友人、会社の仲間など、だれもが人間どうしのつながりの中で生きていますが、距離感をどう捉えたらよいのでしょう。
私はこれまで5歳上の夫の顔色をうかがいながら、暮らしてきました。
実は子どものころから、周囲の大人の顔色を見る癖があったのです。
相手の意に沿うように努力したつもりですが、結果的に、自分のためにも相手のためにもなりませんでした。
相手との距離感についてお伝えします。
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顔色をうかがう心理
私がおどおどしがちなのは、子どもの頃に親から怒鳴られ、叩かれたことがしばしばあったからです。
今でこそ体罰は良くないと、法律にも定められました。
でも、私が子どもの頃は容認され、むしろ「子どもは叩いて、親の言うことをきかせるべきだ」という考えが根強くあったのです。
幸い夫は暴力をふるいません。
ですが、不機嫌なときがあるんですね。
そんなとき私は、おどおどと夫の顔色を気にしました。
「あの……これはこのまま進めていいですか?」などの言い方で、私は夫を尊重したつもり。
ところが、夫は余計に苛立ちます。
「少しは自分で考えろ!」
なんで?
理由は、他者中心のネガティブな感情は、相手に伝わるからです。
煮え切らない態度が、相手のいらだちを誘う。
おどおどと上目遣いで言われると、相手は責任を丸投げされたようで、不信感が生じるとのこと。
それで、ネガティブな言葉を返したくなる感情が生まれるのです。
自己完結の言い方
そうではなく毅然とした態度を取ることで、相手も安心する。
「これ、やっておきます!」
自分が責任を持ちますの意思を明確すると、相手も「そう、頼むよ」で安心できるのです。
しかし、おどおどとするのが習慣になっていることを、自分では気づけないことがあるでしょう。
相手から舐められている。
そう感じたら、自分の態度をふり返ってみることが大切です。
相手の目をしっかり見つめて、きっぱり話す。
初めは勇気がいることですが、相手の表情から読み取れることは、言葉よりも重要なことがあります。
口は嘘を吐いても、しぐさや態度は本心を表わすからです。
まずは顔を上げて、相手の目をみつめましょう。
観察を続けると、やがて本心を見抜くことができます。
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依存関係
結婚生活33年の間でもっとも戸惑ったのは、夫がたった1泊のお出かけを許してくれなかったことでした。
私が39歳のときです。
「仕事を放りだして行くのか?」
まったく話を聞いてくれません。
行きたかったのは授賞式。
当時の私は童話を勉強して、あるコンクールで入選したのです。
通信講座でお世話になった先生や仲間にお目に掛かることができる機会だったので、どうしても出席したかった。
夫を説得するのに、1週間を費やして、なんとか許可を得ました。
娘たちは中学生と小学6年生だったので、「勝手に行けばいいじゃん。友達のママはパパをほったらかして、旅行もどんどんしてるよ」と、あっさりしたものなのに……。
これは、私が世話をすべて引き受けているので、夫は私が一晩でも留守だと、不安だったのでしょうか。
やってもらうことで楽できるけれど、実は自負心を奪われる。
面倒を見てあげればあげるほど、相手は無意識に無力感を覚えるものだ。
そんな言葉が、胸をよぎります。
妻の頼み方
そもそも懇願しなければ泊まりがけの外出ができない私にも、問題がありました。
いつもおどおどしていた態度の、ツケが回ったに違いない。
ひたすら夫の許しを請うなんて、奴隷じゃあるまいし。
そして、相手に協力を求め、「私にとってあなたは大切な人ですよ」というメッセージが足りなかったのです。
「あなたには不便を掛けます。
でも、私は自分を大事にするために出かけたいのです。
私にとってとても貴重な時間なんです。この時間を私は楽しみにしています。
だから協力して下さい」
参照元:石原加受子著『離れたくても離れられない人との距離の取り方』103ページ
この本によると、帰宅してから感謝すると、相手の気持ちがほぐれるそうです。
留守番してくれて、ありがとう。
おかげで、とてもいい時間を過ごすことができました。
ほんとうに、ありがとうございました。
参照元:離れたくても離れられない人との距離の取り方
ありがとうで締めくくると、相手も協力してよかったと感じることができるのでしょう。
まとめ
同じ屋根の下で暮らしていても、夫婦は精神的に自立していることが、うまくいくコツ!
顔色をうかがい、おどおどと上目遣いは、相手に誤解を与えます。
毅然とした態度を取ることで、自分の意思が明確になるのかもしれません。
夫婦の精神的なほどよい距離感について、お伝えしました。
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