2024年5月15日更新しました
食費節約は、主婦にとって究極のテーマです。
Twitterで7月14日、「子ども3人で食費2万円台。節約上手のスーパーの回り方」エッセオンラインの記事が話題になっていました。
家族5人で月の食費が2万円台ということは、ひとり4000~5850円で、1日わずか133~195円。
惣菜パン1個の値段です。
1日3食で、そもそも可能だろうか?
子ども達は、お腹が空かないかと感じました。
子ども3人食費2万円台を考えます。
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食費
食費は、一体どのくらいが適正なのでしょうか?
2人以上の世帯での食費の平均は、自炊や外食を合わせて7万円台が多いと、イオン銀行の報告があります。
単身世帯では4万円台。
ですから、5人家族で2万円台はかなり食費を低く抑えていると言えます。
1カ月の自炊or中食or外食はどれくらいがおトク?1カ月の食費の平均金額、管理・節約術をご紹介します。 |タマルWeb|イオン銀行
食費を削る上で、もっとも簡単なのは食べる量を、単純に減らすこと。
節約アイデアを並べましょう。
- 納豆とご飯だけのメニュー
- おかずはいつも安い豆腐
- 実家からタダで米や野菜をもらう
- 3食のご飯を1食にする
- 激安の加工食品で食費を浮かせる
このなかで3食のご飯を1食にするというのは、ダイエッターがけっこう取り入れる方法。
それに、1日1食は数年前にブームでした。
活躍する人たちが「1日1食」を選ぶ深いワケ | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
しかし、成長期の子どもはちゃんと3食を食べて欲しいですね。
現在は、おもに経済的に苦しい家庭のお子さんに向けて「きずな食堂」も各地で盛ん。
ボランティアによる取り組みです。
日本は、欠食児童がじわりじわり増えている国です。
食費2万円の節約術
元記事では、夫婦と子ども3人の食費を、1週間5千円にしているとあります。
1日あたり一家5人の食費がおよそ700円ちょっと!
夫、子ども3人と暮らすSさん。
月の食費は2万円台をキープしています。
買い物は週予算5000円以内で、週に1回、1週間分の生鮮食品&デイリー食材をまとめ買いしています。
計算すると、ひとり1日140円となりますね。
子ども達は給食があるでしょうから、朝ごはんと夕食がそれぞれ70円!
どんなに割引率が高くても、100g単価が100円を超えるものはパス。
「こうやってわが家の適正価格を決めておくと、迷わず取捨選択できます。安くても十分おいしい!」 激安特価、100g77円の牛こま切れ肉と、食卓に頻出する豚こま肉を購入。
ほかにはおつとめ品の牛タン薄切りや鶏手羽肉で計1400円。
参照元:
子ども3人でも食費2万円台。節約上手のスーパーの回り方 | ESSEonline(エッセ オンライン)
牛タンは夫が好物なので、月に2回くらいはわが家の食卓にのぼります。
アメリカ牛の牛タンでも、100グラム498円もします。
どこで買えば、100グラム100円の牛タン薄切りがゲットできるの?
そう感じますが、エッセオンラインには、夕食の画像が掲載され、それを見る限り栄養バランスがとれて、とても70円の食費とは思えない出来映えです。
経済的DVを引き起こす怖れ
記事を読んで、子ども3人と夫婦の月の食費2万円台は、かなり難しい気がしました。
- 買い物と料理スキルをかなり要する
- 野菜が高い季節は、スーパーで「ペットのエサにするから」とキャベツの外葉をもらわないと、一家5人で1週間5千円はむりがある
私が危惧するのは、この記事を読んだ男性が、妻にこんなことを強制すること。
「子ども3人で月の食費が2万円台の主婦がいるのに、お前は使いすぎだ!
うちは子どもが1人しかいないから、1カ月に1万2千円でやりくりしろッ」
いわゆる経済的DVです。
10万円給付の際には世帯主の口座に振り込みされるので、悲嘆の声が上がりました。
- ギャンブル狂の夫は、妻や子の家族に渡さないだろう
- 浪費家の父親に、勝手に使われてしまう
経済的DVは、深刻です。
稼ぎ手の夫が生活費を渡さない、あるいは少ししか渡さないため、妻や子どもは貧窮。
生活費がもらえないのは私のせい? 経済的DVを理由に夫と離婚する方法
経済的DVは、離婚理由になりえるケースなのです。
エッセオンラインの記事が、呼び水となって経済的DVを招かないことを祈るばかり。
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食費節約のストレス
私は家計簿を付けています。
子どもふたりが高校生と中学生のときは、月の食費が約5万5千円以上でした。
お昼は子ども達にはお弁当を持たせ、自営業の私たち夫婦は自宅で食べる毎日。
中学校はその当時、給食がありません。
お米や食パン、しょうゆに味噌……いくら切り詰めようとしても困難でした。
食費を浮かせるために、自販機でペットボトルを買うのを禁止。
家で麦茶を作り、空のペットボトルに詰めて、子ども達に学校へ持たせたものです。
その当時のわが家は、住宅ローン返済が月に11万3千円あり、高騰する教育費にも悲鳴。
節約しなければという強迫観念は、ストレス にほかなりません。
いま、夫婦ふたり暮らしでも食費は、どうしても月に4万円以上は掛っています。
コンビニスイーツは一切、買いません。
相変わらず麦茶を家で作り、ヨーグルトもヨーグルトメーカーで自家製。
結果的に新鮮な魚貝や果物が好きなので、劇的に食費を減らすことはあきらめました。
理由は、夫婦で食を楽しむことも、必要と思うからです。
新型栄養失調
いまは手軽に食べることができるチキンナゲットやハンバーガーが、いつでも手に入る時代です。
しかし、若者の間では新型栄養失調が、問題視されています。
加工食品を多く食べることで、ミネラルやビタミンが不足。
7月14日のテレビで貧乏飯として、片栗粉をお湯に溶かしてハミチツを掛けただけの『5円おうちご飯』が放送されました。
お子さんでも新型栄養失調になり、メンタルが不安定になることもあります。
また、アメリカでは貧困層ほど肥満すると、言われます。
それはカロリーの高くて安い加工食品を多く食べて、野菜を食べる習慣がほとんどないため。
食物繊維が足りなかったり、野菜不足だったりが続くと、腸の状態も悪くなります。
腸内細菌が悪玉ばかりになると、メンタル不調になりやすい。
食費の節約はもちろん家計改善のポイントですが、将来リスクも考えて、野菜や肉をバランスよく摂りましょう。
まとめ
子ども3人と夫婦の一家5人で月の食費が2万円台は、買い物と料理スキルの高さがもとめられます。
エッセオンラインの記事はYahoo!トピックスにも上がりました。
記事を読んだ男性が、「うちの食費はまだまだ削れる」と、妻に対して経済的DVに走らないか心配になったので、食費について考えたことをお伝えしました。
主婦歴33年の私の経験から言えるのは、食費の削減はストレスだったこと。
有り余るほど食料が並ぶスーパーで、食べたいものが買えないことは、ひどく悲しい。
でも、1日1食で満足の方もいるため、いくらでも削減可能な人もいるのでしょう。
ただ、せめて育ち盛りの子どもにはお腹いっぱい食べて欲しいですね。
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