おづまりこさんは漫画家です。
上京して10年間、年収200万円の派遣OLをしていた体験から、フリーランスとなった現在も年間200万円の範囲でお金を使うとのこと。
『おひとりさまのゆたかな年収200万生活」は、外食もふくめた食費を2万円に収めながらも、楽しく暮らす工夫が満載です。
年金生活者にも役立つ節約だと感じたので、本の感想を伝えします。
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女性の年収
年収200万円について、あなたはどのように感じますか?
私は、「働く女性って、そんなに年収が低いっけ」と思いました。
それで、調べたんですね。
国税庁の調査によると、女性の平均年収は287万円。
- 月収が20万円
- ボーナス45万円
個人事業の女性はさらに低いです。
参照元:1.平均給与|国税庁
サラリーマン男性の平均年収532万円に比べると、およそ半分。
理由は次の2つがあるにちがいありません。
- 職業によってかなりの差がある
- 非正規で働く女性が多い
子育てや介護のためパート勤務を選択せざるえないなど、年収は低いことが多いのですね。
ですから、女性のおひとりさまが200万円以内で暮らすように努力することは、家計の破綻を防ぐことにつながるといえるでしょう。
食費は2万円
わが家は夫とのふたり暮らしのため、節約と糖質制限のために、一玉のうどんに野菜をたくさんいれて、2人前の焼うどんにすることがあります。
一挙両得かもしれません。
さて、「おひとりさまのゆたかな年収200万生活」を書いたおづまりこさんは、20代半ばから節約を意識。
食費予算は毎月、自炊1万円、外食1万円の2万円でやりくり。
続けるコツは、ムリをしない「ゆる節約」だとか。
200万円の内訳
実はおづさんの本を読むと、年間支出が159,200円に抑えられているのがわかります。
余剰金は、貯金に回す。
なので、年間40万円以上を貯蓄しているのでしょう。
支出の中身
- 家賃 月に6万3千円 年に75万6千円
- 食費 月に2万円 年に24万円
- 通信費は 月に8,500円で年に102,000円
- 光熱費 月7,000円で年に84,000円
- ファッション費 月に6,000円で年72,000円
生活用品や交通費は年3万6千円など、本にはさらに載っています。
節約しつつも、衣服費をちゃんと計上しているんですね。
買わない生活をしている私ですが、秋にジャケットを購入。
その後は服を買わずに過ごしていました。
おづさんの本に話を戻すと、美容院代は年3万円、帰省費は7万2千円、旅行費は2万円だそうです。
国民年金保険料や国保、税金については載っていませんでした。あらかじめ別計算なのでしょうね。
私は、夫婦で払う国民年金と国保税のおかげで、首が回りません(-_-;)
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クレジットカード
キャッシュレスを国が進めて、カードの利用や○○ペイでの支払いが増えています。
おづまりこさんはクレジットカードの請求金額に、青ざめた経験があるそうですよ。
それで、いつ何にどのカードを使用したかを、スマートフォンのリマインダーリストにメモ。
それから、使ったお金をきちんと月ごとに入金することをルールとしています。
お財布を持ち歩かなくても買い物ができて、夜中にポチるだけで商品が自宅にとどく時代、使いすぎの自覚がないまま、お金を使ってしまいがち。
気を付けたいことです。
自炊の工夫
おづまりこさんは、独り暮らしということもあり、1Kのお部屋にお住まいです。
キッチンは狭く、コンロはIHが一口だけ。
なので、自炊のためには料理の手順を工夫しないといけません。
そのため、きんぴらなどの作り置きのおかずを活用。
おづまりこさんは、フリーランスの漫画家ですから、しめきりに追われると料理する時間がないことも。
そんな時はストック食材で、栄養のバランスを考えてさっと調理。
また、豚ばら肉と残り野菜のトン汁など、マンガでレシピもたっぷり掲載されています。
健康が資本の自営業やフリーランスは、自己管理が大切に違いありません。
豊かに暮らす知恵
食費2万円のおづさんですが、「おひとりさまのゆたかな年収200万生活」では、お友達との飲み会も積極的に参加。
サイゼリアなどのファミレス飲みには、驚きです。
- お通しやサービス料がない
- 料理やデザートのコスパが良い
- ワイン1杯100円の店もある
すごいですね、ひとり800円で大満足とは。
コミックエッセイなので、イラストが満載。
『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』
著者 おづまりこ
気持がなごむイラストで、節約の楽しさが描かれています。
ともすれば、年収200万円しかなくて、悲しいというような悲壮感が漂いがちですが、おづまりこさんの本には、辛さはないんですね。
どう暮らしを楽しむか。
お金を掛けなくても、自分らしく生活することは可能だ。
前向きな気持ちになれる一冊です。
まとめ
「貯め代のシンプルライフと暮らしのヒント」でよく読まれているのが、年金15万円で幸せに暮らす方法です。
わが家は自営業のため、夫婦あわせても年金が月に15万円に達しないことが判明しました。
満額を掛けても、国保や介護保険が引かれて手許にとどくため、ひとり5万円代とのこと。厳しいです(-_-;)
定年がないので、働けるだけ働こうと思いますが、町の人口が激減しているさなかですから、先の見通しは明るくありません。
でも、おずまりこさんの「おひとりさまのゆたかな年収200万生活」読んで、嘆いても仕方がない、節約を楽しみながら夢を持って生きていこうと感じた次第です。
コミックエッセイ本のレビューをお伝えしました。
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