2020/09/20更新しました。
2020年1月15日放送のBS朝日「ウチ断捨離しました!スペシャル」をご覧になりましたか。
私は久しぶりに「ウチ断捨離」を、視聴しました。
浅草のステキなマンションがどこもモノにあふれて、ごみ屋敷の惨状にびっくり。
ご主人を8年前に亡くされた奥様は、喪失感から立ち直ることができず、分骨した遺骨はもちろんのこと、全ての遺品を溜め込んでいたのです。
私も50代半ばですから、配偶者と突然に引き離されることになるかもしれない。
そんな気持ちで番組を見たので、感想をお伝えします。
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モノに埋もれて8年
画像は夫のクローゼットを開いたところです。
この記事のブログ画像は、すべてわが家のありのままの状況であることを先にお知らせします。
ウチ、断捨離しました!2020年1月15日の放送は、2時間スペシャルでした。
「8年越しの恋文、亡き夫からのメッセージ」がサブタイトルです。
番組に登場の奥様は、8年前に優しいご主人を亡くされて、生きる支えを失いました。
お子さんはいません。
ペットもいません。
仲のとても良いご夫婦だったのです。
力を合わせて購入したマンションは、至る所にモノが堆積して、座る場所すらありません。
「ウチ、断捨離しましたシリーズ』の番組に登場されるご家庭は、とてもモノが多く、裕福に暮らしている40代~60代の世帯が多い印象です。
2時間スペシャルのお宅は、奥様が55歳。
ご主人は膵臓ガンで8年前に、41歳の若さで他界されました。
6歳年下のご主人と、10年間の結婚生活。
私と同世代の奥様は、ショックのあまり何もかもを捨てられません。
「生きていたいとあまり思わない」とおっしゃるほど、喪失感が強く、お顔も暗い感じ。
ぐじゃぐじゃに乱れたお部屋は、住む方の心を映してまさに自暴自棄といったご様子なのです。
「この空間からモノを減らすのは、かなりな労力を必要とするだろうな」と、私は番組に見入りました。
まずカーテン開けて
家の中にモノが詰まった段ボール箱が置かれて、まっすぐ歩けないんですね。
キッチンにはビールの空き缶が並び、食事は摂ったり摂らなかったり。
いまも福祉施設の職員として働く奥様の息抜きが、アルコールでした。
料理もしなくなって、家が片付いていないため、友達とも縁が遠くなり、職場と家の往復の日々。
「夫が家に居たままの状態で8年が過ぎたけれど、いまでも夫に帰ってきてほしいと思うんです」と、涙をこぼす相談者。
「よく勇気を出して、呼んで下さった」と、断捨離の提唱者・やましたひでこさんが、包み込むように声を掛けました。
そうですね、私だったら、とても他人様を迎える気になれないかも。
やましたひでこさんは、まずカーテンを開けることをアドバイス。
ところがモノがじゃまして、まっすぐ窓まで行けない。
でも、、まずは窓を開けて光がよく射した状態で、現実を見ることが大切なのでしょう。
紙ゴミは破いて処分
最初に、自分のために紙ごみを処分しましょう。
「1回だけ、ビリッと破く」のがコツ。
「新しい自分になるぞ」と声に出すと、捨てやすいと、やましたひでこさん。
ご主人の病気に責任を感じていた 奥様は、ご主人が膵臓ガンで食べられないときは、ご自分も食べることができなかったそうです。
「自分を責めるのはおしまいにしましょう。だれもわるくないから」
リビングの床を占領していた紙くずの正体は、新聞やチラシなので、スタッフ総出で退治です。
台所
出入り口はふさがないことが、ポイントです。
キッチンマットは処分。
通り道を狭くすると、自分の元気も失われそうですね。
わが家のキッチン排水口ドロドロは、2018年夏に事故現場のような惨状でした。
夫の死を断捨離で乗り越える
モノを処分するうちに、奥様の顔が明るくなります。
紙ゴミをビリッと破くのは効果があるのでしょう。
「私は何にこだわって、モノが捨てられなかったのだろう」
それからは、ご主人の衣類も残すものと、処分のものを仕分けられるように。
そうですね、私の体験でもこだわりがあると、執着心となるため、捨てられません。
私も紙類を捨てることが、実は苦手です。
しかし、適度に捨てていかないと、重要な書類もすんごく見つけにくくなりますね。
番組の奥様は、断捨離によってご主人との交換日記やメモ、ラブレターを次々と探し当てることができました。
「亡き夫はいつでも、私の味方をしてくれました。
私にだけ優しい人だったのです」
見つけた手紙やメモを抱きしめる、奥様。
奥様は、ピュアな心の持ち主ですね。
そのことがテレビ画面からも伝わりました。
保育士の資格を持つ奥さんは、障害者のための福祉施設でお仕事をされてきました。
お子さんがいないので、仕事に邁進されたそうです。
「互いに仕事を持っていたので、ふつうの夫婦よりも、一緒に過ごせた時間は短かったですね」
自分を責める気持ちがあり、8年間も遺品整理ができなかったのでしょう。
番組の最初では、チラシや郵便物ががうずたかく積まれた食卓の、わずかなスペースでビールを飲まれていました。
セルフネグレクトの状態だったと、私は感じました。
でも、番組の最後はスッキリ片付きましたね。
趣味だったお着物を着こなして、思い出のホテルバーでカクテルグラスを傾けるシーンで終わります。
自分を取り戻しつつあるのでしょう。
まだ55歳、日本女性の平均寿命まで30年以上ありますから、これからも生きていかねばなりません、独りになっても。
番組は1週間、ティーバーで視聴可能です。
供養
奥様は、ご主人の遺骨を4年間ご自宅に置かれ、現在は分骨したお骨をお茶筒に入れて、手元供養されていました。
私の夫の長兄は以前、「お骨をあまり長く家に置いておくと成仏できないと、昔から言われている。お骨が家にあると、喪明けしていないことになり、結婚式の招待も遠慮して出さないものだ」と、話しました。
番組の奥様は、離れがたい気持ちがあったに違いありません。
「家が片付いていないことを、誰にも秘めて、職場ではふつうにふるまっていました。でも、その二面性に自分で疲れてしまったことが、番組に応募した理由です」
まじめなお人柄ゆえに、悩まれたのでしょう。
まとめ
私自身、夫にもしも先立たれたら途方にくれると思います。
娘たちはそれぞれに結婚して、遠方に暮らしているため、夫しか頼れる人がいませんから。
配偶者との死別はとても強いストレスなので、今回の「ウチ、断捨離しました!8年越しの恋文 亡き夫からのメッセージ」は、その乗り越え方についてたいへん勉強になりました。
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