2022/05/18更新しました。
先日、久しぶりに弟に会いました。
少し近況を話すと、弟から驚くことを聞かされたのです。
「姉ちゃんの旦那さん、保険の払い込みが終了したんだってね。セールスレディのKさんがうちに来たときしゃべっていたよ」
夫が還暦になり、払い込みが終わったのは事実です。
しかし、それって外交員がぺらぺらと第三者に話すことでしょうか?
唖然としました。大手の生保なのに個人情報の取り扱いがあまりにずさんで、頭を抱えたことをお伝えします。
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終身保険
私の夫は20代から生命保険に加入しました。
知り合いの外交員に、勧められたのです。
定期付き終身保険に加入。
当初は終身部分が1000万円、そして掛け捨ての定期部分と医療特約を付加していました。
20歳から60歳の現在まで、高額な生命保険料を払い続けてきた我が家。
おいしいカモだったに違いない。
結婚してから月々3万5千~4万円もの保険料を、○△生命に払いました。
10年ごとの更新の度に終身部分を削られて、高額な死亡保障を付け、外交員の言いなり。
子どもが幼かったとき、「ご主人に万が一のときは6千万円も保険金が下りますよ」と言われれば、そうかと思い、書類を作成。
後から考えれば、生命保険だけで年間48万円です。
そのほか損保会社の休業保障や火災保険に自動車保険にも加入していたので、働いても働いてもお金が残りませんでした。
それで、子どもたちが成人してからは掛け捨ての定期部分を外して、月々1万円台の保険料に抑えました。
終身保険を残したのは、若いときから加入して利率が良かったから。
4・7パーセントの利回り、俗に言うお宝保険。
生保会社としてはおもしろくないでしょう。
しつこく転換を勧められました。
「60歳以降は医療特約が高くなるので、下取りに入れた方が良いですよ」
もう騙されるもんか!
私は夫の終身保険の転換を拒否。
転換を拒んだら、「旦那が死んだときの保険金がそんなに欲しいのか」と、セールスレディに恫喝される始末。
そのセールスレディは70代半ばです。
ベテランとして定年後も嘱託扱いで仕事を続ける、保険のおばあちゃん。
古くからの付き合いで、切ることができずに今に至ります。
情報漏洩
そんな私たちもシニア世代となって、終身保険の払い込みは終わりました。
解約しなければ、これからも良い条件で運用される。
ちなみに今、解約すれば200万円余りが返戻金として戻るそうです。
たったそれだけ?
はい、わが家は家計にゆとりがない貧乏夫婦。
ちなみに終身保険は金融商品でもあるので、いまのところ解約の予定はありません。
さて、弟から「払い込みが終わったんだってね。いいなあ。俺なんか75歳まで払う契約になっているんだよ」と、言われ、返す言葉をなくした私。
弟もおなじ生保会社で、担当者も同じ。
弟と別れてから、私はめまいを覚え、しゃがみ込ました。
情報漏洩は弟だけだろうか?
もしかして、そのほかの親戚や知人にも?
そのセールスレディは顔が広くて、あちこちに出入りしているのです。
本社の相談窓口に聞いたら
ちょうど、弟と会ったのが金曜日の夜だったため、翌日にさっそく対策を講じたくても担当者と連絡がつきませんでした。
非常に悩んだ私は情報の拡散を防ぎたくて、本社の相談窓口に電話をしてみました。
「保険の払い込みが終わったことを私の身内に、セールスレディが言いふらして困っているのですが……」
相談窓口の女性は丁寧な物言いですが、かなりきつくこう返しました。
「クレームですか!!」
どうやらクレーマーだと、思われたみたい(@@;)
初回の電話で?!
「そうではなくて、誰と誰に話したのか、調べることは可能でしょうか?」
「それは……」
本社のオペレーターは少し間を置いて「支社と連絡を取る必要があるので、保険の証券番号を教えて下さい」
そう言われると、ためらいが芽生えました。
そのセールスレディのクビが飛ぶことを想像すると、かなりな 逆恨みを買うだろうなと、嫌な気分に。
70代で現役の営業員ですから、なかなかに業の強い女性なのです。
丑三つ時に貯め代と名札をつけた、わら人形に五寸釘を打ち込まれても……。
そんな考えが頭を駆け巡って、保険証券の番号はオペレーターに伝えずに、電話を切りました。
冷静に伝える
まもなく医療保険の手続きでその担当者がうちに寄ったので、まずは世間話のように口を開きました。
「終身保険を転換に入れて、60歳以降の医療保険に回す方は多いのですか?」
「そういうお客様はいますが、大きな額だとそのままのケースがほとんどですね」
そして、ずばり本題に 。
「うちの終身保険のことを誰かに漏らしませんでしたか?」
「いいえ、そんな!」
「弟と会ったら、払い込みが終わったことを知っていたのです」
「……そういえば、ちらっと言ったかもしれませんね」
それからしぶしぶ認めました。
- 払い込みが終わったとしゃべっただけで、金額は言っていない
- 弟のほかには話していない
「不用意なおしゃべりをして、後々のトラブルの元になることは考えなかったのですか?」
私にしては、強い口調で話しました。
外交員はしもどろもどろに言い訳して、最後に「すみません」と謝ったのでした。
火災保険は、県民共済の新型火災に加入しています。
情報漏洩によるトラブル
ヤフー知恵袋を見ると、生命保険の外交員が保険の内容や、顧客の病気のことを周囲に漏らして、トラブルになることは少なからずあるようです。
しかし、保険の外交員は本来、顧客の情報を言いふらしてはならない決まりがあります。
金融庁に苦情を申し立てると、保険会社はかなり痛手を受けるようですが、私はそこまでするつもりはありません。
個人情報の取り扱いが厳しくなっているのに、タダ漏れ。そのことが残念です。
生命保険のリスク
日本人は世界で一番、生命保険が好きだと聞きますが、今回のことからリスクが小さくないと感じています。
- 営業の口車に乗って、余計な保障や特約を付加されやすい
- 担当者が満期についての情報を漏洩させることで、防犯上の危険や金銭トラブル、金融詐欺に遭いやすくなる
対処法
私は担当者に直接、苦情を申し立てました。
情報漏洩が弟だけだと解った時点で、仕方がないとあきらめましたが、もし広範囲に情報が拡散していたら、本社に申し立てていたことでしょう。
しかし、オペレーターがいきり立って「クレームですか!!」と、初回から言う会社だともみ消されるのがおち。
どうしても解決しないときは、生保会社の管轄である金融庁の金融サービス利用者相談室へ。
まとめ
長く付き合いのある生命保険の外交員に、情報を漏らされて困った経験をお知らせしました。
保険が満期になったことや、払い込みが終わったことを第三者におしゃべりされると、財産を守る上で、重大な不利益をこうむることにつながります。
今回は担当者に私が直接、苦情を申し入れました。
20歳以上も上の年長者に、もの申すことは勇気が要りますが、トラブル回避のために仕方ありません。
トラブルの種は小さいうちに刈り取ることが肝要ですから。
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