2022/04/05更新しました
私が片づけを始めたのは子どもが進学や就職で家を離れたのに、そっくり学用品を残されたことが、まず最初でした。
教科書や問題集にファション雑誌が大量にあり、雑貨類や写真も多かったです。
当時は仕事と家事の合間に片づけましたが、ひとりで行う作業のため捗りませんでした。
私がシンプルライフに目覚めたきっかけと、変化についてお伝えします。
スポンサーリンク
学用品を捨てる
長女は20歳のとき、専門学校を卒業して東京都内に就職し、次の年に次女が進学のため故郷を後にしました。
「お部屋を片づけて」
なんども言ったけれど、長女はバイトが忙しかったので、汚部屋のままにして自分だけ上京。
次女のときは合格発表から入学まで1ヵ月の間に、アパート探しや友人とのお別れ会などさまざまにあって結局、慌ただしく家から出て行きました。
呆然とするほど、大量のモノを残されて、しばらく手が付けられませんでした。
次女は奨学金を借りて、家から650キロほど離れた国立大学に進学しました。
女の子のひとり暮らしなので心配でしたが、 幸い合格したので、本人の希望通りにしたのです。
電化製品やベッド、寝具に 100万円のお金があっという間に飛んでいき、お家賃の安いお部屋を探しました。
その安い学生アパートは外観も内装も良さそうでしたが、実はネズミがでるほどオンボロで、娘は親が貧乏であることを恨んだ時期もあったみたい。
国立大学の学生でも、親が裕福であることが多いんですね。
みなさん10年前でも家賃4万円以上のお部屋に暮して、車を乗り回す 学生もいましたよ。
そんな話を娘からの電話で聞きながら、私は子ども部屋の片づけに着手しました。
大量の問題集やノートをひたすら捨てる。
大学に入ると、新たな勉学が始まるため、高校までの教科書や教材はまず要らなくなります。
一部、私が見るために社会科の地図や国語の本を取り置きしましたが、結局はろくに開くことがありませんでした。
机は処分
問題集や参考書が何十キロもあって、日本の学校教育はムダが多いんじゃないかと、ひとりで嘆いたり、疲れ果ててふてくされたり……。
そんななか、ランドセルを捨て、中学や高校の制服も捨てました。
制服をリユースするためには、当時はクリーニング店に出さなくてはならなかったのと、袖口のほころびを修理しなければならません。
それで、断念しました。
それから、机も解体して、粗大ゴミへ。
学習机は新入学のお祝いで贈られることが多いため、リサイクルの需要がほぼありません。
あと、子どもの卒業証書や部活でもらった優勝トロフィーも捨てたんです。
私の背中を押したのは、やましたひでこさんが提唱する断捨離と、こんまりさんの片づけでした。
狭い家に住んでいるので、あれもこれも保管できなかったのです。
モノは捨てても思い出は残る
子ども部屋を片付けているとき、いろんなことが思い出されました。
たとえば次女が、高校の修学旅行に参加しなかったこと。
思春期のときは扱いのむずかしい子で、親子げんかもよくしましたね。
修学旅行の積立金は15万円くらいだったでしょうか。
当時の私は、住宅ローンと長女の専門学校の学費に、かなり追い詰められていました。
戻ってきた旅行の積立金をすぐ、家計に入れなければならないほどに。
そして、さらに次女が大学に進学すると、めまいがするほどお金は出て行くんですね。
授業料のほかにも、掛かったのは以下の通り。
- 成人式の振袖
- 自動車免許の取得
- ゼミ旅行
- アメリカ留学
- 卒業旅行
- 就活費用
成人式はママ振袖 でしのいだけれど、車の免許は28万円だったし、留学は1カ月半で80万円くらいしたと記憶しています。
私は高校の修学旅行に行かなかった娘のために、へそくりをだしました。
娘は塾講師のアルバイトなどに励んでいました。
そして卒業すると、就職の勤務地に 近いところにお部屋を移ることになり、敷金やら引っ越し費用も必要。
ですから、これからお子さんを大学に入れる方は、授業料やお部屋代のほかに200万円が必要だと考えた方が良いでしょう。
もちろん、子どもとの思い出はお金にまつわるものだけでありません。
かけがえのない宝物で、子どもを産み育てて、私も 成長できたのですから。
孫も見せてくれて、親冥利につきます。
そんな次女は、ワーキングマザーとして子どもを保育園に通わせて、頑張っていました。
月日が経つのは早いですね。
育児には、あまり口出ししないようにしています。
スポンサーリンク
シンプルに暮らして自分の時間を生きる
わが家が汚部屋だったのは、子どもの学用品ばかりが原因ではありません。
主婦の私がせっかく建てた戸建ての住居を、ないがしろにして掃除しなかったから。
そして、夫も家事はオンナの仕事だと、全く分担しなかったこともあります。
さらにいえば、ローン返済に追われて、仕事が過重だったこともあるでしょう。
物置だった子ども部屋を片付けるのに、5年くらいかかりました。
でも、片づけると自信がよみがえりますね。
わが家は、やっと住宅ローンを返済し終えました。
これから老後資金を貯めていかなくてはなりません。
ミニマムに暮して、生活コストを下げたい。
シンプルライフは、これからを生き抜くための智恵ではないでしょうか。
これからは自分を大切にして、生きていきたいです。
世間体にしばられることなく。
まとめ
私がシンプルライフに目覚めたきっかけは、子どもたちの巣立ちでした。
物置となった子ども部屋をひとりで片づけるのは、40代の終わりから50代の前半にかけてです。
体力がまだあったので、重たい教材を何百冊もひもでくくり、処分することができました。
スポンサーリンク