2022/04/20更新しました。
食品の値上がりが続いています。
サバ缶やアイスクリーム、ちくわやかまぼこ……これってじわじわと暮らしを圧迫するんですね。油断すると、だれでも赤字の家計になって、負債が増えてしまうかもしれません。
赤字を脱却したい!
そんな50代の方へ暮らしをダウンサイジングする方法を、私の経験を元にお伝えします。
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この世はすべてサバイバル
私はかつて、買い物が習慣になっていました。
デパートのセール品に飛びつき、ブックオフに出かけては本を必ず数冊買い、ドラッグストアで化粧品を購入。
バブル世代のせいか、家計について常にどんぶり勘定でした。
実をいうと数字がとても苦手で、収入と支出の流れをすら掴んでいなかったんですね。
そんなある時、住宅ローンと教育費を抱えて、年収が下がっていたことにショックを受けて、夜も眠れないほどに。
それで、家計を見直すために徹底的に支出を減らすチャレンジ、名づけて『収入減を乗り切るサバイバル作戦』を決行。
- 大学生の子どもに学習塾でバイトさせて、家からの仕送りを減らす
- 就職ともにスマホ代は、子どもが自分で払うようにする
- お金のかかる趣味はやめる
- スキンケアと服を買わない
- 家にあるモノを使い切る
考えてみれば、この世はだれもが生き残りを懸けて必死。サバンナのライオンと人間社会は似たようなものです。
サバイバル作戦で乗り切る!
子どもに自立を促す
長女は専門学校、次女は大学に進学しました。
郵便局の学資保険を誕生時から掛けていたけれど、18歳の満期に受け取れる額が180万円。
これって、入学準備でほぼなくなってしまう額です。
それでも、うちの子たちは家にゆとりがないことを知っていたので、当然のようにバイト生活へ。
18歳からは、こづかいをあげたことがない。
そして上の子には預貯金を吐き出して学費を払ったため、下の子は奨学金を借りました。
さらに親である私たちは、学費のために国の教育ローンも申し込み。
綱渡りのような生活で、貯金はスッカラカンになりました(>o<)
それでも節約を重ねて、ようやく住宅ローンも返済を終えました。
子どもたちには親の厳しい家計を、高校生くらいから伝え たせいか、学業を終えると就職。
「金を送ってほしい」と言われたことは、これまでありません。
自立して、今に至ります。
いまのところ子どもたちは、クレカを始め携帯料金など滞納がなく、暮らしていました。
貧乏は遺伝しないが、金銭感覚が似る
親がどんぶり勘定だと、その子どもが似てしまうことがあります。
例えばいまの競馬場は、親子連れでも楽しめるような公園が整備されているところもあります。
さらにこれから公営カジノが日本にできると、ラスベガスのようにエンターティメント施設が併設されるでしょう。
庶民からお金をむしり取るシステムが、ますます強まることになりかねません。
残念なことですが、私の父親はギャンブル依存が80歳になろうとしても、治りません。
見積もりが甘くて、思ったようにお金が入らないと、周囲に当り散らす性格も変わらないまま。
そんな父の姿を子どもの頃に見て育ったのに私は、お金がざるの目から出て行くように散財していたのです。
でも、本人には自覚がまるでなかった。
子どもに対してお金の教育には、言葉はあまり必要でありません。
親の後ろ姿や消費行動が、子どもに与える影響は大きい。
投資の前に貯金
NISAやiDeCo 、あるいは不動産など投資が話題になっていますね。
投資は余裕資金で行うのが基本。
まずは生活費7・5カ月分を貯めてからチャレンジすると、変動があっても精神的に落ち着ける!
基本的には、投資を始める前に貯蓄を『月の生活費7.5か月分』は確保しておくこと。また、サラリーマンは仕事の合間にしか投資に時間を割けない人が大半ですので、ホームラン狙いのハイリターンな投機に魅力を感じるのはわかりますが、もっと再現性の高い商品からスタートすべき。
家計再生のプロが教える、「投資する前にやっておくべきこと」 | ハーバービジネスオンライン
2人以上の世帯では生活費の平均は28万円ほど。
7カ月半の約210万円を貯めてから、暮らしに響かないように投資をせよと、売れっ子FPの横山光昭氏が語っています。
退職金を注ぎ込んで、株式で溶かしてしまう事態になると目を当てられません。
また、長年にわたり研究している投資家に、素人が勝てるということは、滅多にないでしょう。
そうはいっても、銀行に預けても利息はわずかですから、悩ましい。
私も今後は勉強して、NISAを利用したいと思っています。
健康に直結する食事はケチらない
わが家の食費は外食を入れると4万5千円くらいです。
そのほか晩酌好きなので、アルコール代が月に1万円ほど。
冷凍保存の食材を使い切ろうと努力したけれど、不評でした。
夫ががっかりとした顔で、お通夜のような雰囲気になったので、リクエストに応えて、好きなものを食卓に。
そして、夫婦ともに検診結果で血糖値が少し上がっていたため、軽い糖質制限をしています。
- 朝はサバ缶とトマトの炊き込み
- 昼はお蕎麦や鍋焼きうどん
- 夜は野菜とお肉、魚のおかずにご飯ではなく、蒸しキャベツ
いまのところ健康なので、それほど医療機関にかかっていません。
特に歯は大切ですね。
幸い、夫婦ともに歯は丈夫なほうで、私は全ての歯が自分のもの。
夫は1本だけ差し歯です。
近いうちに電動歯ブラシに変えて、死ぬまで自分の歯で食べることができたらと思っています。
服を買わずにタンスを発掘
収入が下がり、やりくりに苦しむことは実は天から与えられた「幸い」である可能性があります。
なぜなら放漫なメタボ家計を見直すきっかけになるから。
私は服を買わないで、家にある衣類を着潰すチャレンジも実践しています。
グレー地に赤い椿の普段着は32年前に誂えた着物です。
これ、自分で洗えるウール。
着物タンスを総ざらいし、風にあてたとき、このグレー地の着物が若いときより似合う感じがして、お気入りの1枚になりました。
着付けは若いときに4カ月習っただけで、あとは図書館の本やYouTubeで復習。
ところで親の遺品整理で困るもののひとつが、母親が大切にしていた着物だとか。
娘がふたりいても、私が死んだら廃棄される可能性が高いので、今のうちにせっせと着ています。
家にある衣類で、おしゃれを楽しむことは工夫しだいで可能。
お付き合いもそろそろ整理しよう
交友関係が広くて、楽しいイベントがたくさんある人は、それだけ交際費がかさむはず。
女子会や趣味の会が生きがいだから、ゼッタイにやめたくない。
もちろん貯金のために、生きがいまで捨てる必要はなし。
でも、50代になるとアルコールの摂りすぎやご馳走の食べ過ぎは、血圧や中性脂肪、血糖値にてきめんに出てしまう。
たまには『独りを楽しむ』のがいいかもしれません。
わが家は2人の娘たちが田舎での宴会じみた披露宴を好まないため、ごく親しい親類を招き、結婚報告会を昨年、開きました。
親としては出費をかなり抑えることができ、助かったのです。
地方での冠婚葬祭もこの頃はかつてのように、大がかりでなくなっています。
これからはジミ婚や家族葬 がますます増えそうですね。
趣味も断捨離
以前は文学が生きがいだったので、日本児童文学者協会に会費を納めていました。
いくつかの同人誌にも入り、多いときは年間10万円以上、使っていたでしょうか。
当時の私にとって文学が当時の心の支えであり、宗教のようなものだったのです。
逆に言うと、文学にハマったことで、エセ宗教やスピリチュアルにはお金を搾取されませんでした。
自己啓発やスピリチュアル、宗教法人は生活のダウンサイジングの大きな壁になりうるので、お金を差し出す前に家族や信頼のおける友人に相談しましょう。
老後資金を貯めたい50代の財産が狙われたら、たいへんですから。
まとめ
生活レベルを下げることは、最初はとても辛い。
趣味にしても人付き合いにしても、あるいは買い物でも、やめることは一大決心。でも、これまでの習慣を見直すことで、新たな出会いもある。
今後は富裕層でない限りは、年金の支給額が減らされるため、生活レベルを下げざるえない局面がだれにでも起ります。
50代のうちに心がけておくことで、先々の経済的な不安を少なくできるかもしれません。
買わないチャレンジと人間関係や趣味の断捨離で、家計をうるおす体験をお伝えしました。
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