私のご近所でこの半年間のうちに、3人のひとり暮らしをされていた80代が立て続けに亡くなり、それで3軒も空き家になりました。
地方ではすでに多死社会となり、戸建ては物が多くて、ご遺族のみなさんは物と家の処分に、ほんとうに苦労されています。
そうならないように、50代のうちにできるだけモノを減らすメリットについてお伝えします。
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☆ 買わないチャレンジ
「よくもまあ、こんなに買い込んだものだ」
タンスやクローゼットにぎゅうぎゅうに詰まった衣類に、3年前の私はため息をついたものでした。
お金がないと愚痴を言いながら、買い物が大好きだった私。
安物の服と化粧品を買うことが気晴らしとなって、レジャーとなっていたのです。
そこでまず私は、服やスキンケア商品を買わない生活をしてみることに。
- 服を買わない
- 肌断食をしてみる
- スキンケアをやめる
- 湯シャンとシャンプー洗髪を交互にする
お肌の負担を減らすためにスキンケアをやめて、朝の洗顔は石けんを使わずに、ぬるま湯オンリーにしたら、快適です
それにしても、テレビコマーシャルの刷り込みって怖ろしい。
化粧品で美しくなるような錯覚を見せていますが、モデルや女優はもともと素肌がきれいで、目鼻立ちも整っているのですね。
それから、湯シャンとシャンプー洗髪を交互にしているのは、私の場合は湯シャンだけと頭皮が臭うような気がしたから。
湯シャンだけで大丈夫な方もいますから、人それぞれなのでしょう。
ところで、買わないチャレンジは 最初、がまんが必要でした。
欲しいものをグッとがまんして、買わない。
自分の衝動を抑えることは、慣れないうちは苦痛でしかありません。
逆にいうと、いかにこれまで衝動のままに買い物をして、家に持ち帰り、モノを増やしてきたか。
そのことに気づかされましたね。
景品のたぐいを受け取らないことも、シンプルライフの大切なポイントです。
☆モノが魔物になるとき
空間を脅かす大量のモノは、魔物化します。
住む人の安全と安心を奪い、モノがのさばるようになると、どんどん増殖。
増殖をとめるには、処分するしかありませんでした。
服は、町内会のリサイクルに出しています。
リサイクルに出すものは、雨に濡れないようにビニールの袋の口をしっかり閉じて下さい。
濡れて布にカビが生じると、ウエスに再生できません。
不要となった服をメリカリ等で、売る方もいますね。
わが家の服は、オフハウスやセカンドストリートに持って行っても、一部を除き20円くらいしか値がつきません。
Gジャンは古くても、500円以上の買い取り価格になりました。
基本として、ご主人が所有するモノは、了解を得てから現金化しましょう。
マンガ本やスポーツ雑誌、古い時計や骨董品を勝手に売り飛ばすと、最悪な場合は離婚問題にいたるかもしれません。
モノの価値の判断は、意外と難しい。
中高年の女性の間で、藍染の古布 は根強い人気があるし、着物は外国人にとって東洋らしいと魅力的に映るようです。
本当に好きなものが何か。
あなたが自分の心のよりどころを見つけたら、あとは潔く処分できるかもしれませんね。
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持たない暮らし
私は夫とふたり暮らしで、田舎に住んでいるので、車を1台所有しています。
持ち家と車の維持コストは、想像以上にかかります。
わが家はこれまでの家計を試算すると、家の購入と高い金利で5千万円の返済をして、夫の生命保険を40年以上も掛けて総額1千4百万円の支払いと、業者のカモになってきました。
そのため老後資金も足りません。
とても残念に思います。
若いときからもっと賢く運用できたら、良かったですね。
無知は、貧乏暮らしに直結です。
これからは必要最低限のもので暮らして 、持たないようにしようと心に決めています。
というのは、冒頭で紹介したように、ご近所のひとり暮らしの方が立て続けに亡くなりました。
3人とも子ども世帯と、別に暮らす高齢者でした。
電話で連絡を取り合っていた子どもが、受話器を取らないことで、異変を感じたそうです。
- 急遽、娘さんが駆けつけ、玄関の鍵を開けて79歳の父親を探すと、寝室ですでに亡くなっているのを発見。
- 80歳になる女性は、東京の息子さんが地元の警察に「鍵を壊して、中にいる母を、病院に運んでほしい」と依頼したので、警察官により死亡が確認された。死因は吐瀉物を喉に詰まらせた窒息死。
- 83歳の男性は発見時には息をしていたが、その後、病院にて死亡
上記の3名の方は、大きな戸建てに独り暮らしをされていたので、庭木も生前のモノも、そっくり遺されました。
きのうまで元気に外を出歩いていた方々が、ふいに亡くなったので私は驚きましたし、ご家族の悲しみは察してあまりある。
遺品整理もたいへんなら、生前整理を業者にやってもらって後悔 することもあります。
先を見据えて、モノを減らしていきたい。
意外と子ども達は、過去のモノに目をくれません。
わが家の場合、学習机も賞状も子どもにとっては、不要品でした。
今でも「もっと捨てろ」と、言われています。
捨てても思い出は減らない。
それどころか、生きているかぎり思い出も増え続けます。
なるべく持たない。
そうすればそうじも、ぐっと楽になるでしょう。
まとめ
ご近所で、ふいに亡くなる高齢者が続きました。
介護されずにあの世へ旅立たれて、ある意味で子ども孝行だと思います。
私もそうでありたいと考えますが、こればっかりは神のご加護によりますね。
子どもの迷惑にならないためにモノを減らすことは、今日からできます。
子どもが巣立った50代なら、シンプルライフで暮らしを小さくすることが将来に役立つことは間違いがないでしょう。
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